O's Note

いつまで続くか、この駄文

同業の皆さん、どうでしょうか?

2006-04-25 21:23:50 | 仕事(第2業務編)
 大幅に出版が遅れている共著が5月に出版されると、出版社から連絡がありました。
 出版計画当初から非常に書きにくい内容であることは感じていました。何しろ日本に類書が極端に少ない、医療機関の管理会計。医療に詳しくても管理会計に詳しくない方、あるいは小生のように管理会計を勉強していながら医療に詳しくない者など、得手不得手があって、そういった執筆者が集まって両領域にかかわる書物を編もうとするのですから難航は当たり前。
 かてて加えて、日本に類書が少ないことから頼りの文献は英米書。これまた英語の医療用語との格闘。執筆者の中に「書けない」方が出てきても仕方がないことでした。(余談ながら、英米書にこういった内容の書物が結構あるというのには感心しました。)
 そうした中で出版にこぎつけたことは慶賀に堪えないのですが、問題がもう一つ。それは『この本、需要があるのだろうか』ということです。
 出版社もその辺はわかっていたようで、計画当初から「講義で使えるでしょうか」という打診。原稿を提出した時にも打診。そして最近届いた連絡でも打診。(苦笑)
 医療経営系学部学科に勤務している方が執筆者であれば、テキストといわないまでも参考書程度で利用できるかもしれません。しかし、執筆者のほとんどが経済・経営・商学部に勤務して、営利企業を対象とした財務会計や管理会計を担当しているのですから、そういった講義で利用するというのには無理があります。ゼミでもかなり難しい。医療機関の方にお買い求めいただくのが頼みの綱となってしまいます。
 当然、印税は現物支給。献本は実費負担。
 同業の皆さんは、こんな時、どのようにして「販売促進」しているのでしょうかねぇ。