O's Note

いつまで続くか、この駄文

FY2005

2006-04-15 15:10:22 | 仕事(第1業務編)
 今日、勤務先で英語のN先生から質問を受けました。
 「FY2005, ended March 31,2005というのはどういう意味ですか?」
 もちろん、N先生が訳せないということではありません。「2005年3月31日に終わる2005会計年度というのはおかしくないでしょうか?」という質問でした。ここでFY2005のFYは、Fiscal year(会計年度)の略語です。
 最近、英文会計から遠ざかっている小生もとっさに思い出せずに、答えに窮してしまいました。
 日本流に解釈すれば、2005会計年度は2005年に期首を持つ会計年度です。たとえば、毎年4月1日が期首ならば、2005会計年度は2005年の4月1日に始まって2006年3月31日に期末を迎える年度を指します。
 このように考えると、先の英文表現は間違いではないかと思ってしまいます。つまり、2005会計年度(FY2005)が正しければ、会計期末は2006年3月31日(March 31,2006)にならなければなりませんし、もし会計期末(ended March 31,2005)が正しいとすれば会計年度は2004年(FY2004)と表現しなければなりません。
 N先生も小生も同じように解釈してしまいました。
 結局その場では明確な回答をすることができず(情けない・・・)、「ちょっと調べてみます」と質問を引き取りました。
 で、手元にある資料や英文アニュアル・リポートをあれこれ調べてみると・・・。
 完全に小生の記憶から飛んでいた事実が一つ。
 英米では、会計年度の表現の仕方は会計期末に連動するということです。つまり、英米では、会計年度を表現する時は「期末」を基準にします。一方日本では「期首」を基準にする。ここに大きな違いがありました。
 ですので、先の英文は正しいということになります。
 関連して、経済記事では、会計年度というより2006年3月期などと記載したものが多いことを思い出しました。日本流にいえば2005会計年度ということですが、あえてそう表現しないのは英米流にならったからかもしれません。
 一つ、勉強しました。