有朋自遠方来

　昨夜は旧い友人ＳＨ氏と会った。
　高校時代、男５人で「あんこの会」なるグループを作っていた。「あんこ」は、宮城の方言「あんこたんね」＝利口ではない、脳みそが足りない、に由来する。つまり、自らを「バカなやつら」と卑下して命名した。
　この５名は、グループ名よろしく、それぞれ浪人を経験し、進路変更も経験するも、それなりに連絡を取り合って現在に至る。ただ一人、ＡＮ氏を除いては（何のことはない、音信不通なだけだが）。
　ＳＨ氏と最後に会ったのは、小生の結婚式だから、それ以来17年ぶりの再会。
　出張で札幌に来て、たまたま会社関係の人との飲み会もなく、同僚や部下も帯同していないので、会わないか、と電話があったのは木曜日の夜。
　再会は握手から始まる。
　食事のあと、お気に入りのBarに誘い、ジャズを聴きながら、18年もののシングルモルトをなめ17年を埋めていく。
　「Ａはどうした」「Ｆとも会ってないな」「近々、東京に集合しようぜ」
　話題は尽きない。
　夜更け、外に出ると、しんしんと雪が降り積む。