O's Note

いつまで続くか、この駄文

日経連載小説

2006-02-01 21:13:35 | 多分駄文
 「日経を読め」「日経に出てたよ」「日経の記事によれば」
 学生諸君に常々いう言葉。
 日経というと、何だかマニアックな新聞のイメージがあると思いますが、ラ・テ欄もあれば、スポーツ欄もあり、経済面の分量が多いというだけで、決してとっつきにくい新聞ではありません。
 それでも、日経を読むのは、サラリーマンが多く、とくにエグゼクティブクラスの方々(40~50代)にとってはニッケイはヒッケイなのでしょう。(苦笑)
 さて、そんなサラリーマンやエグゼクティブが、日経を通勤電車で読むのが恥ずかしいと思えるような小説が連載され、昨日、終了しました。
 その名は「愛の流刑地」。作者は、かの渡辺淳一氏。
 「小説ぐらいで恥ずかしいなどと」と思うのは間違いで、内容もさることながら(スッゴイ回もありました)、その挿画(小松久子氏)が何とも大胆でした。絵とはいえ、朝から見るには憚られるようなものも多く、ましてや満員の通勤電車では他人の目が気になると思います(これが夕刊フジなら何ともないかもね)。
 あらすじは、日経のページに紹介されていますが、最後は、不倫の相手(不倫などという汚らわしいものではない、と渡辺氏に怒られそうですが)を殺した主人公(村尾菊治、55歳)の裁判での判決があって、刑が確定する直前までの菊治の心の動きが描かれています。担当した検事が女性で、この女性検事に対する菊治の心の動きは、「結構わがままだよなぁ」と思いましたが、読んだ人、います?
 ちなみに、この小説、完結する前に映画化が決定したそうです。その主役も役所広司に決定済みとか。渡辺淳一=役所広司=「失楽園」という連想が、もう一つつながることになりますね。