日本全国、いや世界各国でその土地の者にしかわからない良さというものがあります。その最たるものが食べ物でしょう。パッと思いつくだけでも、スコット
ランドにおけるハギス、中国における臭豆腐、八丈島のくさや。独特の香り(臭いですね)を持つ食べ物なだけに好き嫌いがはっきりと分かれます(ちなみに個人
的には、くさやは好物の一つ)。
こういった臭い系食べ物とは別に、一般的な素材であっても、その土地独特の料理法によって、その土地ならではの食べ物や食べ方もありま す。
小生が住む北海道にも奇っ怪なものがなまら(=ギガント。余計分からないか)多いです。そういった北海道の食べ物を集めたエッセイを読みました。
宇佐美 伸『どさんこソウルフード-君は甘納豆赤飯を愛せるか!』(亜璃西社、2007年12月)
著者の宇佐美氏は、釧路出身のジャーナリストのようで、一方で、食に異常なまでに情熱を傾けている方のようです。その宇佐美氏が、北海道の食べ物について、自身の体験に基づいて書いたのが本書です。
本書は、おもしろ系、なるほど系、なつかし系、おまけ系の4つで構成され、それぞれに料理や素材が紹介されています。
ここでは、興味深い食べ物をいくつか紹介しましょう(小生の感想付き)。
おもしろ系
甘納豆赤飯 そもそも赤飯があまり好きではない小生ですが、その赤飯に甘納豆を入れるとは。何でも、全然飽きがこないんだとか。
鉄板ミートソース 著者は釧路で食べたとのことですが、これはそそられる。一度食べてみたい。
ホンコンやきそば&やきそば弁当 知りませんでした、ホンコンやきそばが、北海道、仙台市、大分県の一部でしか販売されていないなんて。やきそば弁当は小生も好きです。
カツゲン これまた驚き。カツゲンって北海道限定だったんですね。ちなみにカツゲンはヤクルトもどきです。
なるほど系
カスベの煮こごり 大好きです。カスベはエイです。この煮こごりを最初に食べたときのコリコリ感が忘れられません。
ザンギ ザンギという名前、最初に聞いたときは「何それ?」と思いました。次に実物を見たときに「何だこれか」と落胆。(笑)
しかし宇佐美氏にいわせれば、ザンギと唐揚げは違うようで、彼は次のように書いています。
「持 論を言わせてもらえば、ザンギと唐揚げは天と地ほど違う。極端な話、唐揚げは鶏をそのまま揚げたっていいけど、ザンギは醤油や酒、ニンニク、ショウガを効 かせた漬け汁に丸1日以上寝かせた鶏(もちろんブロイラーの若鶏)、しかも絶対に骨付きじゃなきゃあイケナイ。」[p.90]
エスカロップ 昨年の夏、本場のエスカロップを食べました。生協でも販売してましたね。略してエスカ。でも小生、エスカロップの名を聞くと、学生時代に遭遇して感動したエスカロープ・ド・ヴォー(仔牛の薄切り○○ソース)を思い出してしまいます。語源は同じですが似て非なるもの。
ホワイトアスパラ 缶詰のアスパラ、懐かしいです。喜茂別の缶詰工場に見学に行った時、懐かしさに妙に感激しました。
なつかし系
プリンスメロン これは北海道だけではなく、全国的に食べたメロンですよね。今、見ませんね。
コアップガラナ ガラナは北海道で初めて体験。あまり美味しいとは思いませんが、苫小牧のフェリー乗り場に行くと、なぜか飲みたくなります。(笑)
フルヤのウインターキャラメル ありましたね。東北の片田舎の駄菓子屋でも売ってました。
豚肉の串焼き 実は北海道の太平洋側では、豚肉の串焼きを焼き鳥と称します。北海道では焼き鳥は塩で食べるのが一般的。でも小生はタレが好き。なので、「タレ付きの豚肉の焼き鳥」が好き(ややっこしい)。
おまけ系
旭川ラーメンと函館ラーメン どちらもまだ口に合う味に会っておりません。(苦笑)
これらを含めて合計50の料理や素材、食べ物が紹介されています。本書の面白いところは、本文で採り上げているお店や食品を欄外でさらに詳しく紹介している点で、所在地などがわかるようになっています。旅行などで使えそうです(忘れていなければの話ですが)。
その土地ではフツーに食べている、あるいは、そこに住んでいて何気なく食べているものでも、他ではお目にかからないものって、本当に多いなあと思います。
こういった臭い系食べ物とは別に、一般的な素材であっても、その土地独特の料理法によって、その土地ならではの食べ物や食べ方もありま す。
小生が住む北海道にも奇っ怪なものがなまら(=ギガント。余計分からないか)多いです。そういった北海道の食べ物を集めたエッセイを読みました。
宇佐美 伸『どさんこソウルフード-君は甘納豆赤飯を愛せるか!』(亜璃西社、2007年12月)
著者の宇佐美氏は、釧路出身のジャーナリストのようで、一方で、食に異常なまでに情熱を傾けている方のようです。その宇佐美氏が、北海道の食べ物について、自身の体験に基づいて書いたのが本書です。
本書は、おもしろ系、なるほど系、なつかし系、おまけ系の4つで構成され、それぞれに料理や素材が紹介されています。
ここでは、興味深い食べ物をいくつか紹介しましょう(小生の感想付き)。
おもしろ系
甘納豆赤飯 そもそも赤飯があまり好きではない小生ですが、その赤飯に甘納豆を入れるとは。何でも、全然飽きがこないんだとか。
鉄板ミートソース 著者は釧路で食べたとのことですが、これはそそられる。一度食べてみたい。
ホンコンやきそば&やきそば弁当 知りませんでした、ホンコンやきそばが、北海道、仙台市、大分県の一部でしか販売されていないなんて。やきそば弁当は小生も好きです。
カツゲン これまた驚き。カツゲンって北海道限定だったんですね。ちなみにカツゲンはヤクルトもどきです。
なるほど系
カスベの煮こごり 大好きです。カスベはエイです。この煮こごりを最初に食べたときのコリコリ感が忘れられません。
ザンギ ザンギという名前、最初に聞いたときは「何それ?」と思いました。次に実物を見たときに「何だこれか」と落胆。(笑)
しかし宇佐美氏にいわせれば、ザンギと唐揚げは違うようで、彼は次のように書いています。
「持 論を言わせてもらえば、ザンギと唐揚げは天と地ほど違う。極端な話、唐揚げは鶏をそのまま揚げたっていいけど、ザンギは醤油や酒、ニンニク、ショウガを効 かせた漬け汁に丸1日以上寝かせた鶏(もちろんブロイラーの若鶏)、しかも絶対に骨付きじゃなきゃあイケナイ。」[p.90]
エスカロップ 昨年の夏、本場のエスカロップを食べました。生協でも販売してましたね。略してエスカ。でも小生、エスカロップの名を聞くと、学生時代に遭遇して感動したエスカロープ・ド・ヴォー(仔牛の薄切り○○ソース)を思い出してしまいます。語源は同じですが似て非なるもの。
ホワイトアスパラ 缶詰のアスパラ、懐かしいです。喜茂別の缶詰工場に見学に行った時、懐かしさに妙に感激しました。
なつかし系
プリンスメロン これは北海道だけではなく、全国的に食べたメロンですよね。今、見ませんね。
コアップガラナ ガラナは北海道で初めて体験。あまり美味しいとは思いませんが、苫小牧のフェリー乗り場に行くと、なぜか飲みたくなります。(笑)
フルヤのウインターキャラメル ありましたね。東北の片田舎の駄菓子屋でも売ってました。
豚肉の串焼き 実は北海道の太平洋側では、豚肉の串焼きを焼き鳥と称します。北海道では焼き鳥は塩で食べるのが一般的。でも小生はタレが好き。なので、「タレ付きの豚肉の焼き鳥」が好き(ややっこしい)。
おまけ系
旭川ラーメンと函館ラーメン どちらもまだ口に合う味に会っておりません。(苦笑)
これらを含めて合計50の料理や素材、食べ物が紹介されています。本書の面白いところは、本文で採り上げているお店や食品を欄外でさらに詳しく紹介している点で、所在地などがわかるようになっています。旅行などで使えそうです(忘れていなければの話ですが)。
その土地ではフツーに食べている、あるいは、そこに住んでいて何気なく食べているものでも、他ではお目にかからないものって、本当に多いなあと思います。