去年のノートを見ていたら、何と去年の今頃はゼミのフィールドワークで沖縄に行っていたのだ。僕はその頃から「暗い人」、「要注意人物」とのラベリングで、ゼミの先生から他のゼミ生へ「飲み会に誘ってやってくれ」と頼まれてしまうほどに悲しい存在であったし、今にして思うとあの沖縄旅行までゼミのみんなの顔と名前が一致しなかった。というか知らない子もいた。
最終日近辺僕はフィールドワークという名の一人旅を悲しくエンジョイしていた。一人で炎天下の嘉手納基地沿いの道路を2時間歩き続けたあの日は本当にどうなることかと思ったけれども、連日連夜のホテルの一室での飲みはめちゃくちゃ楽しかった。他愛も無い話の連続なのに。他愛も無い話の連続であるからこその、飲みの純化なのか。意味が無いからこそに飲みの本質が強調されるのか。今となってはどうでも良いが。
いや本当はすごく行きたくなかったんだ。ほとんど知り合い無かったし、打ち解けてなかったし。でも3年ゼミの最終授業でもう一人の編入生の子が同じような心持であったことを吐露したときには安心した。僕だけではなかったのだと。いやでも行ったら本当に楽しかった。すげー暑かったけど。