NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

酷い脚本だなぁ

2010-08-27 | 休み
酷い、酷いと思いながら毎週録画して観てるけど、今週は特に酷かった…



「警視庁継続捜査班」(テレビ朝日)


「警視庁継続捜査班」広報官の存在が今のところ謎過ぎる。別にスピンコントロールをするわけでもなく、継続捜査班とは別バラで動いてる。何これ。

子供に喘息の薬を飲ませられるのがその子だけだから、狙われているというのに家を抜け出して保育園へ出向き他の園児や教員を危険にさらす。何このご都合脚本。この娘がすごく頭の悪い子になってる。。。

空気な人が多すぎるな、このドラマ。プロファイリングが…ほぼ皆無だし、あっても微妙この上ない。犯人の自殺シーンとか音楽は緊張感があるのに映像に緊張感が。。。

「犯人は死ぬ気だ」発言と犯人射殺場面を何であんなにも間を空けたんだろうか。犯人射殺するならあんな半端なプロファイリング無しに射殺した方がインパクトあるだろ。。。「犯人は死ぬ気だ」発言があんまり効果を発揮してない。。

幕部とマクベスって。。。むちゃくちゃだろ、このドラマ。時効が撤廃されたのは殺人などの凶悪事件のみだし、偽証罪の公訴時効はとっくに成立しとる。馬鹿じゃないか、この脚本書いた人間は。

それで婚約者と娘が会えなくなったとか、馬鹿じゃないの。何この無理やり脚本は。何故か広報官が廊下でぶら下がり会見してるし。


なんだこりゃ?こんなウンコみたいな脚本でも『うぬぼれ刑事』や『熱海の捜査官』、『モテキ』よりずっと視聴率が良いんだ…




モテキ 第6話「ロックンロールは鳴り止まないっ」

2010-08-21 | 休み
満島ひかりって段々小動物っぽくなってるよなぁ。ボブの頃は歳相応っぽかったけどこのところのショートはリスっぽい。関係無いけど、大学の卒業式に好きな子とその彼氏のツーショットを頼まれて撮りまくってたな…そしてぼくも「純恋歌」とかは嫌いだ。Greeeenとかファンキーモンキーベイベーとか遊助とか消えて無くなれ!聞く奴ごと!とか思ってしまうのです。


「モテキ」(テレビ東京)
モテキ
「あいつらが好きになった糞みたいなマンガとか音楽には絶対負けねぇ!そうだろっ?」


非リア充なサブカル系男女はこういう糞の役にも立たないメンタリティで自分を支えてるんだぜ…でもリア充な妹様の音楽の趣味がコア過ぎて撃沈!


何だろうか。リンダとうって変わっていつかちゃんとかの話になると途端にエピソードにリアリティが増すなぁ。”ドブ処女”シーンが思いのほか少なくて良かった、良かった。やはり”ドブ処女”シーンよりもその前後がかなり痛い痛い。男にはやっぱり分からないんだけど、それを分からせてくれそうなのはやっぱり血が服に染みちゃってる描写。痛いし痛い。朝の街でたむろして女の子でも引っ掛けそうな輩の存在が余計に惨めにさせてくれる。

まぁ自分のしこりとなっている人の前で自分の好きな歌を声高に、感情を爆発させて歌わなきゃいけないなんてことはないけれど、感情の爆発って満島ひかりに良く似合うというかやっぱり巧い!普通のお芝居も巧いけど、ぶちきれた時の、今回で言えば真性かまってちゃんを歌うカラオケシーンは前段の”ドブ処女”のダウナーからの爆発はやっぱり格好良い。これに共感するサブカル系女子ってやっぱり多いんだろうか。


この第6話から構成的には第5話でリンダが言っていた通り幸世の周りの女の子たちの悩み解決コーナーに入っていくんだろうか。これまでは幸世のモノローグしかなかったけど、今回はいつかちゃんのモノローグまで。

原作読んでないんでアレだけど、やっぱり幸世はいつかちゃんなのでは?と思うのです。そんでもって神聖かまってちゃんを歌ってたけど、原作ではどうだったんだろうかとか色々思うのです。

モテキ 第5話「リンダ、リンダ」

2010-08-20 | 休み
だんだんテンションが下がってきた。。。


「モテキ」(テレビ東京)
モテキ


リンダはというか菊池凛子はこういう分かり易い可愛さではないんだけど、4人の中ではもっとも良い女然としている。般若面した人って可愛いのだよ。これまでに誰も菊池凛子にヤンキー、若しくは元ヤン役が宛がわれなかったことが不思議でならないほどに馴染んでいる。ご本人はインタビューで真逆と語っていたけど、ビジュアル的には金髪ヤンキースタイルは可愛い。

ただテンションが一気に下がってしまうのは林田ことリンダの立ち位置。例の3人はそれぞれ思惑や考えを持って、リンダ曰く悩みを持っていたがために幸世の前に現れた存在、キャラクターとして独立した存在なんだけど、第4話を見る限りは作品世界内の神的立ち位置なんだよなぁ…作品内世界の幸世や女子3人を一段上から俯瞰してみているのですべてを把握しちゃってる。ラスト特に醒める。

知識ある預言者というか良い相談相手なんだけど、幸世に女子たちの気持ちを断言した上でアドバイスできてしまうっていうことは幸代たちとは別次元に存在しているということで、ちょっと醒めてしまった。リンダのこういうポジションはもちろん物語的必要から要請されてるんだろうけど、こういった役割をリンダに担わせたのって何だろうか。既婚・出産・離婚という経験なんだろうか。それとも田舎だからか。ヤンキーだからか。


次週はリリーさんがガチで不快な中年オヤジにしか見えないので、満島ひかりとの”処女をどぶに捨てた”ラブシーンが流れるっぽい…観たくないな…

水曜シアター9、終了

2010-08-19 | 休み
テレビ東京の映画部門を担当されている社員さんのツイッターアカウントで衝撃の発表。


ダークボ(Twitter)
水曜シアター9
【残念なおしらせ】「水曜シアター9」は、9月いっぱいで終了します。うち、映画の放送は来週を含めて残5回。この5回をもって、「木曜洋画劇場」以来42年半続いたレギュラー映画番組は、テレビ東京のゴールデンタイムから一旦姿を消します。無念です。ファンの皆さま、申し訳ありません。


まぁ、木曜洋画劇場枠が廃止され2時間ミステリーとの交互枠として現在の水曜シアター9になったころからこの兆候はあったけれども、まさか現実になるとは…このところテレビ東京に限らずテレビでの映画放送の視聴率は良くないらしい。もちろんDVDが普及してツタヤやゲオなどのDVDレンタルが一般化したので、別にテレビでの映画放送を待たずとも自分の好きな時に好きな映画が観られるもの。もっと言えば家から出ずともストリーミングでも観られる。



「水曜シアター9」終了のまとめサイトのコメントで一際面白かったのは「解説が必要」というコメント。DVDが普及し、100円でレンタルできる今、今一度必要なのはまともな知識や感性を持った映画評論家による解説付き映画放送なんじゃないのか。間違っても自称映画好きの薄っぺらな解説などではなくて。おとこおばさん(苦笑)の解説などはなくて。

昔の映画のテレビ放送には各局、水野晴男さんや淀川長冶さん、エロい妙齢の女性が居たけど、今は居ない。金曜ロードショーは放送直前のミニ番組でアナウンサーが解説しているが、あれはただの情報で解説じゃない。今映画のまともな解説をテレビでやってるのは「松嶋・町山の未公開映画を観るテレビ」の町山智弘さんくらいか。ただあの番組で取り上げる映画はドキュメンタリー映画しかないけれど。

それにしても何で地上波映画は最新作ばかりになったんだろうか。昔は結構旧作名画を放送していた気がするんだけど。自分では借りるつもりが無い映画を観るかもしれない誤配可能性が留保されているのがテレビに残された意味であり、可能性であると思うんだけど。観る気も無い、借りる気も無い映画がたまたまテレビで放送されていて、不意を突かれるって経験は結構あるはず。



ポール・ニューマンの『暴力脱獄』なんか町山さんの解説があるなしじゃ、ぼくみたいなもんはまったく楽しめなかったと思う。あれはラジオだったけど。「バリシネ」ばかりじゃなく「水曜シアター9」も終わってしまうテレビ東京。あのネット層を意識した悪乗りCMは苦手だったなぁ。それでも映画枠がこれ以上減ってしまうのは残念だなぁ。

わたしの中のあなた

2010-08-15 | 休み
90年代以降のハリウッドのビッグバジェットモノのコメディや感動系は駄目なのばっかりだなぁと思っているけど、これは。


わたしのかなのあなた


姉を救う為に遺伝子工学で人工的に生み出された妹が両親を親権一部停止を求めて訴える、という強すぎるギミックに惹かれたんだけど、実のところ内容はというと堅実な家族描写を誠実に行っているんだという驚き。堅実というのは、もちろん盛り上げる作りにはなっているんだけど、感動っぽい音楽を適当に当ててそれっぽく仕上げるなんていう邦画みたいな安っぽいことはせずに、感情を積み上げて感動を作り上げてる。

もっとも感心したのは白血病の姉、キャサリンの恋愛を描いている点。何度も悪口を言うのは何だけど邦画みたいな中途半端な恋愛描写じゃなくて、ちゃんとキスをしてセックスもする。もちろん直接的ではないけれど、何故恋愛をするのかという当事者二人の切実さを、当事者同士の独特のユーモアで描いているのが良いなぁと。単純に感動系なら恋愛は描くけど”性”は排除しそうなものだけど、ちゃんと描いてる。

しかもエピソードをそれぞれの回想として少しずつ交錯して描くので、単なる時系列を追うだけの構成だと単純に帰してしまいそうなところを巧妙に逃れていて、退屈しないしテンポもすごく良い。構成としてはある種の敵として、母であるサラが設定されているけど、決して悪人ではなく母親としての母性が肥大化しすぎた存在として描いているので、対立する存在として理解できるけど、そこにちゃんと見ている人の共感も挟み込める。親が子を思う気持ちという点でその行動も理解できて不快な敵じゃない。

ラストの妹、アナのモノローグが印象的で、「姉の死には意味なんて無かった、死はただの死だった。」といった一連のモノローグが少し言及しすぎな気もするけど、感動系作品の過剰な死の意味づけに対してメタ的でシニカルな視点から今作のラストを含めた全体の物語を構築しているのが良く分かる。感動できるけど、決して涙強盗のような強引な押し付けがましい感動映画じゃないところが非常に好感が持てる。


ギミックの回収やその真意もとても心地良い良い映画だと思う。何で妹がそういう非常手段に出なければ成らなかったのかという点も合点が行く合理的な説明が待っている。妹役のアビゲイル・プレスリンはもちろん登場シーンは少なめだけど、アレック・ボールドウィン演じる弁護士も良いキャラ(アレック・ボールドウィンは「30ROCK」から復活したのか?)。