NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

廻るピングドラム

2011-07-16 | 授業
最近のアニメを頑張ってチェックしたりしていますが、その多くが気持ちの悪い自意識を垂れ流すだけのアニメや動物的な萌えアニメばかりで気持ち悪いことこの上ないものだったりするので大抵は1話目であきらめてしまうことが多いのです。


『廻るピングドラム』(公式)
モテキ


で、『廻るピングドラム』なのですが、上記に上げた気持ちの悪い自意識垂れ流しのアニメでも、動物的な萌えアニメでもなく、単純に表現手段がアニメというだけ。他の最近のアニメってアニメとかネットの世界の内側のみで行われてる縮小相再生産でしかなく、確かに”濃い”のかもしれないけど、それは不快さも込みで濃縮されてたりする。それはまだ良いほうで単純にエピゴーネンなだけだったりするわけで。

もうおっさんなので最近の若い子向けのアニメの大半って恥ずかしくて見てられないのです。『エヴァ』から始まったキャラクターの自分語りとか自意識の発露がとっても悪い形で受け継がれてたりするのがとっても恥ずかしいし、何よりそれを表現する脚本も声優さんもその恥ずかしさ、居たたまれなさを存分に強化する方向に作用していて、自我の目覚めな思春期のオタクの子には良くても、それを通り過ぎたおっさんにはきつい。


もちろん『廻るピングドラム』の登場人物たちにも、キャラクターであるからにはその自我なりが描かれているんだけど、全然気持ち悪くない。その自意識の発露が単なる自我の発露じゃなくて「見られている」感というか、狭小なアニメ世界以外の空気が感じられて観ているだけで楽しいのです。そして何より病気の妹と貧乏な両親不在の家庭というべたながら強力なフックに、さらに謎というかシュールな設定が視聴意欲を引っ張ってくれます。

しかもそのシュールな設定というのは設定ばかりではなく、映像として演出で見せてくれるのが素晴らしいです。シュールな設定がちゃんと映像としてもシュールに表現されています。当たり前のことのようですが、結構設定は奇抜なのにその奇抜さに映像、演出が付いていっていない映像作品が多いです。個人的には演出というか美術ですが、病室の高すぎる天井は『ウテナ』を思い起こさせていて堪らないです。

場面転換に地下鉄の改札や回想への転換では電子掲示板を使ったり、モブがピクトグラムだったりと誰もが思いつきそうなのに思いつかなかった演出も分かりやすく楽しいです。しかもそれらが「型」になっていて、話全体のテンポを分かりやすく組み立ててくれています。これにはしっかりとした世界観、設定がきちんと作品自体に通底しているからだと思います。それはもちろん作り手たちがそれを共有できているのだと思います。



だからこそアニメとかでは珍しい「コンセプトデザイン」なんていう仕事でクレジットされているのだと思います。いや~面白い!そして格好いい!キレキレです。

表参道駅

2011-07-10 | 授業
妹様から「「それでも、生きていく」のディスプレイ広告が表参道駅にあるよ。声も聞こえるの。」と聞いて調べたら、今週の日曜日、つまりは今日までだということだったので土曜日に見てきました。


モテキ


表参道駅の青学方面の出口、B1出口の通路にこのディスプレイ広告がありました。この通路の片面を「それでも、生きていく」の広告で埋め尽くされ、写真上部の天井に設置された白いボックスから瑛太さんと満島さんのナレーション的な独白が小田和正さんの主題歌に載って流れてきます。

インパクトがあって、周知という意味では意味のある広告だと思うのですが、この種のディスプレイ広告というものは果たしてそれほど意味があるのかとも思ってしまいます。数万人の乗降客のうち、どれほどの人がB1出口方面のこの通路を通るんだろうかと。メインターゲットであろう世代の青学の学生さんとかは見るでしょうけど。



でも面白い試みだなぁとは思いました。ちゃんと立ち止まって広告を見ている人もいましたし、ちゃんとディスプレイ効果はあるんでしょう。それにしても観光地でもなんでもないところで写真を撮るのって恥ずかしい。えも言われぬ羞恥心です。

それでも、生きていく

2011-07-08 | 授業
モテキ

7月7日の本番は『名探偵モンク』ではなくて『LAノワール』だったのです!海外版も買わずに我慢してきた7月7日。でもでも来週末までまともにプレイ出来ない。。。


ドラマも観れない。。。「それでも、生きていく」録画したのに。我ながらキモいから「めざましテレビ」と「とくダネ」まで録画してる。、。。。のに。。番組宣伝でバラエティに出るかと思ったら瑛太さん単品ばっかりの出演だもの。。。「モテキ」も13日から地上波で再放送してるのに。。。BSジャパンだと3日から放送してた。。。早く3連休を。。。


残業ばっかりだろうが、自分の時間が取れなかろうが、それでも生きていくのです。。

名探偵モンク シーズン1DVD-BOX

2011-07-07 | 授業
5年位前からアマゾンの商品ページにひっそりと登録されていたものの、一向に音沙汰の無かった『名探偵モンク』のDVDのリリースが正式に決まったのが数ヶ月前。ようやく日本語版DVD-BOXが発売されました。



モテキ



シーズン1はNHK-BS2放送時はアメリカでのシーズン1とシーズン2をミックスした特別編成の日本版シーズン1でしたが(だから日本版では唐突にシーズン1の途中からオープニングテーマが「Monk Theme」トニー・シャループによる「It's a Jungle out there」への変更に唐突な印象を覚える。)、今回はアメリカ版に準拠したシーズン展開のようです。それなら日本版で欠番になっている「ハンセン氏病」患者が登場するというエピソードも収録して欲しいけど…無理か。

それにしても、それにしても。日本版のパッケージの醜悪なこと。モンクがこっちを振り返ってみているのは仕方が無いのでまぁ良いけど、全体的なデザインのトーンが90年代のアクション映画というかドラマというかそういった微妙なダサさをかもし出しています。『刑事ナッシュ・ブリッジス』のような。アメリカ版は白を基調としたシックなデザインで段違いで良いです。

まぁ5000円以上のDVD-BOXを1軒さんが買うことはまず無いだろうけど、それにしてもこのパッケージだと中身を知らない人は絶対手にも取らないでしょう。そしてシーズン1以降ももっと酷いパッケージが続くのです。DVD化されたのは大変嬉しいのですが、それにしてもいろんな意味で恵まれないシリーズだなぁと思います。

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 破 地上波放送決定!

2011-07-04 | 授業
ついに地上波で放送です。



「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破 TV版地上波放送決定!」(金曜ロードショー)
モテキ



前回の『序』の放送の際は色調を当初発売されたDVD版のシネマなんちゃらという新劇場版の鮮やかなな色調を殺した訳の分からないバージョンから劇場版に近い色調に戻され、編集も微妙に違う「テレビ版」でしたが、今回もテレビ版ということで新編集だったり何らかのプラスアルファが予想されます。一番下に意味ありげな一文もあるし。

『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 サウンドインパクト』の発売日は9月22日。ディレクターの飯田和敏さんはファミ通のインタビューで同ソフトを「映画の待ち時間にプレイして欲しい」みたいな事を言っていたので9月後半から秋にかけての公開なのかなぁ、『Q』はと思います。