NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

02008年012月029日(月)邂逅

2008-12-28 | 休み
『ハチクロ』以来久しぶりにアニメを見ています。『とらドラ!』です。すこぶる面白いです。演出のテンポの良さの一方でメリハリが凄く心地よく、”決め”のシークエンスでは観ていてハッとします。何だろうこの軽妙さと甘酸っぱさはと思っていたら、アニメ版『ハチクロ』の演出をされた長井龍雪さんが監督をされているそうで少し合点がいきました。

エンタメ的な”お約束”は確かにあるんですが、こういったアニメにありがちな取っ掛かりは対立だけれど…そこから恋愛みたいな流れは一応捨てていて(アニメ版は捨てずに隠匿しているような感じで、マンガ版はかなりその要素を残しているところに違いがある気がします)、大河と竜児がほぼ純粋に仲間、同士然としているところが素敵です。



で、浮かされてマンガ版にも手を出してしまったのですが…



ジャケでは確かに惹かれつつも、裏表紙に載っていたカットを観て躊躇していたのですが、アマゾンの評価がすこぶる良かったので買ってみたのですが…原作を未読でアニメ版しか観ていない場合はこれは少しきついものがあるように思います。アニメ版と主役の二人の関係性が微妙に、だけれど決定的に違うのが大きいです。

バスケットボールのシークエンスで能登くんが櫛枝さんを誘うシーンの差はアニメ版とマンガ版の決定的な違いを表しているように感じます。どちらも良い悪いは無いでしょうが、ぼくとしてはアニメ版の方により潔さを感じます。

作画もジェケのような太い描線のポップな絵柄ではなく、昔よく見た電撃系のマンガの絵柄のような細い描線で、動きに強いアニメ版とは画の動きについて根本のところで違うのかもしれません。また引きではそれほど気にならないのですが、寄ると途端に大河のミニマム感が薄れてしまい、普通の子になってしまうように感じます。



やばい…DVDを買いそうです…どうせならブルーレイで出して…とか思ってしまったりします…



ただでさえオタク然としたなりなのに、いまさらアニオタはいくらなんでもいろいろな意味できつすぎると思うので、職に付きつつ躊躇していきたいと思います。でもつぼです。原作を読みたいが読みたくないほど、アンヴィヴァレンツなほどにつぼです。来年の放送が待ちきれません。そしてブルーレイが欲しいです。アナログ録画はもう嫌です。

02008年012月024日(水)実利

2008-12-24 | 休み
近所で外観やケーキのデザインが一番おしゃれ?なケーキ屋さんにケーキを買いに行きました。店員さんが職人さん兼オーナー兼レジといった下町ケーキ屋さんではない、不自然なくらいに若い女の子がレジオンリー?というケーキ屋さんです。

外観がおしゃれで、レジが若い女の子だからケーキが美味しいというわけではないですが、下町のおじさんケーキ屋もデザインは古くてもクリームがとても美味しかったりするし。現にこのお店で以前食べたイチジクのタルトはあまり美味しくなかった…

さぁて、どんなおしゃれなケーキがあるかなと、売り切れたら大変だと、午後の早い時間に意気揚々とケーキを買いに行きました。店内は主婦の方々で込んでいて人気の高さを伺わせます。けれどケースに並ぶのは到って普通のショートケーキでした。

まぁこの時期にケーキを売るといったら、クリスマスケーキであって、ショートケーキですので当たり前っちゃ当たり前なんですが、良くあるショートケーキにマジパンのサンタさんが乗っかっているといういつものクリスマスケーキで期待はずれでした。



勝手に期待して、勝手に天邪鬼なんで、まったく持って一人相撲ですが、大がっかりです。こんなことならシネリーブルにでも見に行って帰りにデパ地下まで足を伸ばせば良かったなぁと考えながら、いつものように若干の後悔を繰り広げていたら上記の紙が…

クレーマーが絶対的に存在していて、ケーキを買った際に手前の不手際でケーキが崩れたことを棚に上げて、何で注意しなかったんだ!とか何でこんなに壊れやすいんだ!欠陥品だ!とかお店に文句を付けてきたんでしょうが、何だかションボリします、この紙。

今度ケーキを買うときは後悔の無い、満足できるケーキを選びたいと思い、来年や誰かの誕生日などの際には、より注意深くリサーチを行った上で、買いに行こうと心に留めておきたいと思います。買ったケーキが美味しかったら、それで良いです。



それにしても帰り道で見かけた下町ケーキ屋さんの寂れようといったら、多分味では大差ない、もしくは美味しいかもしれませんが、そういったことはあまり関係ないやも知れません。外観であったりデザインであったり、イメージが大切なんでしょうね。

02008年012月023日(火)髪型

2008-12-23 | 休み
M字が進行してからというもの、人の髪型が気になって仕方がありません。髪を下ろしてさも「私は普通ですよ」とでも言いたげに「普通」を装っていても、その実髪を少し上げてみれば、矢沢永吉さんもびっくりな程に鋭角なM字である20代の人も少なくないストレスフルなご時勢ですので、少しでも自然に見える髪形を模索しているところです。


隠す髪形としては、後にカミングアウトしてすっぱりと丸坊主にした俳優の高橋克己さんが有名ですが、そのインパクトと隠ぺいテクニークの見事さには自民党の古参の政治家センセイの方に一日の長があるように思えるのは、ぼくが山崎拓さんの髪型の真実に気づいたときの衝撃があまりに強かったせいであるやもしれません。

山崎拓さんは自民党の保守左派的な政治家さんですが、以前から”ちょっとした違和感”は感じていたものの、このくらいの世代の人はオールバックにする人も居るし普通だくらいにしか思っていませんでした。ですが、よくよく見てみると生え際の不ぞろいさは明らかに”違和感”を覚えるに足るもののように思えてきました。

いくら生え際が危ないといっても、全面的であったり、M字になったりとホルモンバランスなどの関係からある種の規則性にならって後退していってくれます。決して山崎拓さんのそれのように凸凹と後退していくことは、皮膚の知識が豊富ではないですが、たぶんありえないと思うのです。そうなると、あの凸凹がどこから来るのか。

で、もっとヨクヨクと山崎さんの凸凹の生え際をみてみると生え際から”生えて”居ないということが薄っすらとわかってきました。ようは、基本的に無くなることのない側頭部や襟足の辺りから無理やりと髪をかき集めてきて、頭頂部を隠ぺいすることに成功し、なおかつ実際は”生えて”いない生え際まで作り出せているようなのです。



この裏技に気づいてからというもの国会議員の、特に自民党の古参の方々の髪型は信用できなくなりました。(国会議員に限らず、あのくらいの世代の偉いおじいさんがたは結構ああいった隠蔽テクを駆使してますが)あと隠蔽ではないですが、やはり国会議員のおじいさん方は若い人と比べ、とても髪型に凝っているところも発見でした。


こんなことを考えているうちに今日は23日です。世間はお休みなことに今日になってから気づく体たらくです。「M-1」があったのだからそりゃ23日近辺にはなるわなと。「M-1」と言えば、個人的には落語家の真打みたいな漫才が笑えないので、オードリーさんとU字工事さんとメタにまで行ってしまった笑い飯さんが面白かったです

02008年012月019日(金)後悔

2008-12-19 | 休み
ぼくは普通の人よりも馬鹿みたいに後悔ばかりしています。昔から毎日毎日、実に様々な瑣末なことをああでもない、こうでもないと後悔を繰り広げています。あれを買っておけばよかった、あれは買うんじゃなかった、などその後悔の多くはぼく自身の欲深さに拠るところが大きいのですが。


アマゾンでコンバースのキャンパスが半額で売っていました。キャンパスばかりを普通の人より馬鹿みたいに履き倒すぼくであるので、アメリカ製のヴィンテージとは違い、ソールが剥がれ易いアジア製のキャンバスは安けりゃ安いに越したことはありません。それもカートに入れている間に4割引きになってしまいました。

寒がりであることにも普通の男よりも秀でているであろうぼくは、今年はニューヨークで唯で配るなど大々的にコマーシャルを行っていたので、いつでもヒートテックは買えるとも思っていました。実際は大半のお店でヒートッテクはタイツしか売っておらず、探し回らなければなりません。(まぁネットにはあるんですが。)


1週間後はクリスマスです。ぼくはいったい何をしているのでしょうか。もう働いていた時間と同じ時間を働かずに過ごしてしまいました。ルーティンの生活に入ってしまえば、時間は止め処なく流れてゆきます。「時の流れに身をまかせ」です。テレサさんが歌っています。

就職活動に力を入れなかったことを4月に後悔しました。9月に志望動機の出来を後悔しました。次の6月に就職したことを後悔しました。11月に少しだけ辞めたことを後悔しました。もう後悔はいやだなぁ。でもきっと何をしたって毎日のようにするのでしょうが。

02008年012月018日(木)サスペンスが消えてゆく

2008-12-18 | 休み
昔は年におおよそ260作ほど作られてきた日本の2時間サスペンスも元からサスペンスに限らない「金曜プレステージ」はさて置いて、TBSの「月曜ミステリー」は「月曜ゴールデン」という映画とサスペンスの隔週枠になり、日本テレビの「火曜サスペンス劇場」も「ドラマコンプレックス」というっサスペンスに限られない2時間ドラマ枠となりそれも無くなり、純粋に”サスペンス”を放送するドラマ枠はテレビ東京の「水曜ミステリー9」とテレビ朝日の「土曜ワイド劇場」ばかりになってしまいました。

そんな唯でさえ少なくなってきた、以前が多すぎたのかもしれませんが、サスペンス枠も昨今のテレビ局への広告費出稿減の煽りを受けているかもしれなくてドンドンなし崩し的に急激に減少来ているように思えます。例えば「月曜ゴールデン」ではいつの間にか以前の特別番組の再放送を最近は繰り返し、「水曜ミステリー9」もここ1ヶ月ほどは山田太一ドラマ、「信濃のコロンボ」の再放送に徹していました。根拠は無いですが、これだけ見ているとサスペンスのようなお金の掛かって見返りの少ないジャンルは危なさそうです。


こういう状況を見ると完全にサスペンス一筋の枠を維持しているのはもはや「土曜ワイド劇場」だけになりそうです。個人的にも昔は2時間サスペンスというだけで、馬鹿みたいに全部を観て、暇さえあれば再放送も率先して観ていましたが、今となってはほぼ観なくなりました。一方でサスペンスジャンルの作品である『相棒』や『SP』、あるいは『ガリレオ』などは高い視聴率を獲得しているようです。


でもそれがサスペンスの人気の担保になるのかといえば、どうもそうでもないように考えます。最近の刑事ドラマは、『相棒』にしろ『SP』にしろ『マイアミ・バイス』に延々と由来するバディものの系譜を引きつつも(『相棒』のスタッフの多くが過去の刑事もののスタッフがほとんどというのも興味深いです。相棒は日本の刑事ドラマのある種集大成なんだと思います。)『パトレイバー』以降の警察組織や組織内の政治、社会状況を反映させるドラマであるので、いわゆる2時間サスペンスとはまったくことなるもののように感じます。

事前にアナウンスされていたように『相棒』は亀山薫が去りました。話自体ではやはりというか、何と言うか防衛省がテロの黒幕という『パトレイバー』劇場版2作目のような大状況を作ろうとせんとしたかなり面白い話だったのに、全体として軽くどうもあっけなく終わってしまい、事の顛末自体もかなり省かれていて、やはり輿水さんよりも櫻井さんの脚本の方が良いなぁ。でも「(防衛)省に格上げされたからって、少し調子に乗ってない?」という台詞は刺激的で良かったです。


注目の後任は予告を見る限りは、新しい相棒は田畑智子さんのようですが(伊丹こと川原さんかと思ってました)…お正月スペシャルですし、お得意のフェイク演出予告の可能性は大いにありますが、どうでしょうか。だとしたら確かにお芝居上手いですが、地味な面子がさらに地味になりそうです。