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小紋潤歌集『蜜の大地』刊行さる!

2016年08月05日 09時25分00秒 | 小紋潤・心の花歌人

   小紋潤歌集『蜜の大地』刊行、
    珠玉の420首を収録!


      
     手許にカメラがありませんで、ガラ携の粗雑な画像にて、まことに申し訳ありません。いずれ差し替えます。
          『蜜の大地』は、ながらみ書房(Tel 03-3234-2926)刊。四六判上製196頁、定価2500円+税


 熊本震災直前のこの4月、旧友小紋潤と長崎で35年ぶりに再会したことは、先に当クンちゃんブログでお伝えいたしました。

  http://blog.goo.ne.jp/92freeedition44/e/32af27eee5663141425ae69b7ae6be65
  http://blog.goo.ne.jp/92freeedition44/e/ee8131c841624f2943e0cedddbfca72f
  http://blog.goo.ne.jp/92freeedition44/e/7863973925893abb9564f65f6ad7e5c9?

 
 その折、近々、小紋の歌集が出ると聞き、心待ちにしていたところ、あちらこちらを経由して、このたび伊豆の山奥まで刊本が届きました。
 さっそく手に取ると、まさに小紋の人柄が反映された、とても凝ったつくりの装丁(高麗隆彦氏)となっていて、思わず顔がほころんだことでした。
 佐佐木幸綱先生の「そこに小紋潤その人がいる」との帯文が載る腰巻(画像左)をはずすと、ハチと蜂の巣をあしらったと見受けるカバー(右)があらわれ、「蜜の大地」にまことにふさわしい絵柄となっています。また、ページを開くと、見返しと本とびらを横断したスペースに見開きでやはり大きな挿絵が入っており(下の画像)、40年ばかり本づくりの周辺をうろついているクンちゃんもすっかり圧倒されてしまいました。

   

 かねてお邪魔させていただいている佐佐木幸綱先生のブログ「ほろ酔い日記」に何かアップされているのでは、とアクセスしてみると、見本あがりの段階で速報が載っていました。

    http://blog.goo.ne.jp/yukitsuna/e/06df41381e8f1391caa3e39785494a6f

 幸綱先生のブログには、「なかなか自分の歌集を出さない小紋潤に、なんとか歌集を出して欲しいということで」という記述がみられ、どうも初めての歌集のようです。そうだとすると、先にクンちゃんブログに書いてしまったエピソード、35年前に小紋の荻窪のねぐらで目覚めた二日酔いの朝、小紋から「2、3冊持っていけや」と勧められ、クンちゃんが固辞した場面でうずたかく積み上げられていた歌集とおぼしき本はいったいなんだったんだろうか、と腕を組んでいます。詩集か小説か、そういった類のものか? もらわんでよかったのか、もらっときゃよかったのか?!
 まあ、それはそれとして、ブログ主*註1がどなたなのか存じ上げませんが、「暦日夕焼け通信-短歌な日々」というブログにも関連記事がありました。
 
    http://rekijitsu.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-8862.html


 というわけで、“中身を除いて”あらましをご紹介しました。

 で、肝心の掲載歌ですが、短歌の門外漢のそのまた外に位置するどしろうとにつき、これがなんともコメントできないのです。
 しかし、読み通してみて、心に残った10首を以下に掲げておきます。これは、「馬場昭徳選」とか「谷岡亜紀選」などという著名な歌人が選ぶものとはまったく異なるものですが、対象のすばらしさに免じてお赦しいただきたいと思います。


     一途なる思ひを持ちて郁子(むべ)の咲く五月の丘に一人遊びき(濫觴期)

    *叶はざりしことのみ多し万緑の彼方に若き白雲湧きぬ(万緑)

    *夢に見ればかく美しき故郷の秋澄む風もわが父母も(秋澄む風)

     くり返し繰り返される空の火のやうやく我に返る沈黙(花火)

    *仰ぎ見れば天上を群れ泳ぎゆく鰯雲ありて多摩は秋なり(銀杏)

     草の茂る小道を通り夕焼けの向かうにいつかゆかうと思ふ(ブリキの兵士)

    *いきどほるべきこの世の秋(とき)にあらざらんのちを思へば宴のごとし(父母の家)

     暑き日のうつろひのなか君をらぬ不思議を思ふ不思議に思ふ(不思議を思ふ)

    *夢の中に母はいませり麦秋の黄金の海に佇ちゐたりけり(ポプラ立つ丘)

     かくまでに澄みわたりたる冬空にいつか生れくる青雲あらん(青雲あらん)
      《掲載順。*印は「もし5首だったら」。歌中の(むべ)(とき)はオリジナルではルビになっています。》


 さて、さて、ひとつひっかかった歌がありました。

        人生の半ばを過ぎてぬばたまのカーマイケル*を思ふことあり(人生の半ば)
                        *「ブラック・パンサー党首」の註あり

 人生の半ば、がいつごろなのかわかりませんが、かなり年をくったと自覚し始めた段階と思います。
 そんなおっさんが、「カーマイケル」とは、いやはや小紋らしい、と思いましたね!

 1969年6月15日、クンちゃんたちフランス語クラスのおよそ10人の若者*註2は、小紋にそそのかされて日比谷公園内、野外音楽堂とその周辺で催された、なんであったか忘れてしまった集会に連れて行かれました。集会が終わると、大集団はデモ行進に移り、この気の毒な若者たちはいくつかの悌団のうちのひとつの群集の最先頭に位置することになりました、偶然。
 これを奇貨としたのかどうか、デモが銀座にさしかかると、ひとりの長髪の若者が隊列の前に躍り出て、長崎なまりで「広がれー」と大声でわめきつつ両手を左右に開いたり閉じたりして、4車線+駐車帯の広ーい道路いっぱいに隊列を広げろとキョーハクするのです。
 で、銀座通り一帯は、道路いっぱいの大フランスデモの巷と化してしまったのであります。
 この長髪の男がいったい誰なのか知る人は少なく、今もって定かではありませんが、当時の『アサヒグラフ』には大フランスデモの様子が見開きででかでかと載りましたから、ヒマな方は拡大鏡をお持ちになって国会図書館でご覧ください。

 最後の最後に、歌人の心は余人には皆目わからないという一首。

        多摩センターよりモノレールに乗り高幡不動にて降り、友を訪ねる(六月の水)

 うーん、これはむづかしい!次の歌(わが友は静養中でありたればパジヤマで出で来、顔色よろし)とのからみでどうしても必要なのだろうか?

        
 そこでクンちゃんも一発!

        伊豆の山から別荘地のバスに乗り熱海にて降り、診察を受ける(八月の病)


 巻末・大口玲子さんの解説はすぐに読みたい誘惑にかられるのですが、歌の全部を味わいつくしてから読みたいと、谷岡さんの覚書につづく1頁のみ読みました。楽しみはあとで、というわけで残しています。了


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*註1 リンクを張らせていただいたご挨拶をメールにて申し上げましたら、福岡の垣成美代子先生から丁重なる返信メールをいただき、恐縮いたしました。
*註2 クンちゃんら党派性のない学生は当時、ひとくくりに「ノンセクト・ラジカル」と呼ばれ、全共闘運動の一角におりました。党派(例えば中核派とか革マル派、ブント、解放派、民青=日本共産党などなど)も民青以外は全共闘に介入し、ノンセクト・ラジカルをなんとか自派に囲い込もうとしました。その目論見はまったく奏功せず、浅間山荘事件につづく連合赤軍のメンバー同士の大量粛清事件発覚を契機に運動総体が消滅に向かうと、ノンセクト・ラジカルはおおかた学園に戻るか、郷里に帰っていきました。このため、世間からは「連中はハシカにかかったようなもの」と評せられ、下を向いて歩かざるを得ないという心情を長く抱いた者も多かったようです。*註1、註2は2016年8月6日に追加記載

曰く言いがたし!ズッキーニの生育

2016年08月04日 16時50分46秒 | ありふれた日常
 
  表現が難しい、ズッキーニの実り方

 ことし、ズッキーニの花を初めて見ました。植えたのも初めてです。
 お店できゅうりの苗を買うときに、隣にズッキーニがあったので、一本だけ試しに買ってみたのです。(あまり安くないです。)

 ズッキーニの花は実に見事なものです。
 きゅうりに似て、実はかぼちゃの仲間だというだけに、黄色の大きな花はかぼちゃの花に負けず劣らず、一種壮観ともいえるのです。

       
          「越後府」四合瓶は大きさ比較のため!

 ところが、結局、きちんとした実は一本も収穫できませんでした。
 やはり、土壌が合わないのか、太く育たないうちに腐ってしまうものがほとんどでした。
 後になって調べてみると、ズッキーニは乾燥を好むということで、水のやりすぎが原因だったかもしれんな、とホゾをかんでいます。

 ところで、画像では見にくいですが、花が咲いている元のほうにはすでに親指大の実がなっているのです。
 他の作物では、花の時期には実はまだあらわれていないものがほとんどと思います。
 ズッキーニは、あれっと思えるほどちゃんとした実がなっていて、追っかけてそこに花が咲く、と言って差し支えないようです。

 で、その実なんですが、これはきゅうりやヘチマ、ゴーヤなど、たいていのものはぶら下がっているわけですけど、ズッキーニは地面から空へ向けて(ここで表現に苦しむ、46秒)立ち上がっているのです。その、まあ、なんというか、例えて言えば、“健康な男子の朝の状態”にとてもよく似ていると言いましょうか。結果的にはほとんどのものは腐ってしまいましたが、ある程度育っていく過程を朝ごとに眺めているとけっこう不思議な感じがしたものです。

 あとで、参考までにかぼちゃの花を撮って、ここにアップしてみます。(アップいたしました。)

    
     かぼちゃの花も大きいですが、実はならんのよ!

きゅうりでタコを釣る、ほんまかいな!

2016年08月03日 12時16分27秒 | ありふれた日常

 伊豆タコがやって来た! 

    


 年が(ら)年中、訪れる人もない*クンちゃん小屋ですが、けさはめずらしく「おはよーございます」とご婦人の声。
           *ガス、電気、水道、温泉のメーターをチェックする方々は毎月1度、郵便屋さん、宅配屋さんは月に2、3度おいでになります。
 乱れた夏姿でコーヒーを飲んでいたクンちゃん、あわててズボンをはいたりして玄関に出てみると、樹木が伸び放題茂り放題の隣地のさらに向こうのお隣、Oさんとこの奥様がニッコリ!

 「きゅうり、いつもありがとうございます。おいしかったですよ! あのー、これ、うちの旦那が昨日の夜釣ってきたんですけど、どうかしらと思って。」

とビニール袋に入ったものを手渡してくださる。なにやらぐにゃぐにゃのもので、釣ってきたというのだから、イカかタコという見当。

 「タコなんですけど、大きなものなんで、おすそわけです。」とお帰りになった。

 タコと言えば、クンちゃんの大好物!
 最近のクンちゃんはむかし大阪知事をやったタコ(次の選挙では、宣伝カーの中で女子大生バイトとトラブッた、あのタコ)と風貌が似てきたため“共食い”などと揶揄されたりするけど、タコ好きは変わりませんね。

 というわけで、さっそく塩で身を軽くもみ、茹で上げたのが画像の伊豆タコ(ダコと濁るのかどうか)。頭と足3本をいただいたのですが、350ミリ缶ビールの大きさと比べるとかなり大きいことがおわかりいただけると思います。

 伊豆のこのあたりのスーパーでは地元の朝どり魚類が手に入りますが、タコは日本各地と同じくモロッコ産のやつが主流で、北海道産はあるけど、伊豆の地場ものはとんとお目にかからない。だから、伊豆タコを食うのは多分はじめてのこと。晩酌はまだ先なので、ちょっとばかし試食してみたところ、北海道産と同様“振袖”の部分が多く、振袖のまったくないモロッコ産のようにぶつ切りにしたら噛み切れない。そこで、うす切りにしてみたら、これはいける、なかなか味わい深いものでありました。

 きゅうりでタコを釣る、という話を聞いたような記憶があるんですが、この朝の出来事は“わらしべ長者”ではないが、まさに大豊作のきゅうりでタコを釣った格好でした。(Oさん、ごめんなさい!)

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 きゅうりでタコ(とか、なんか魚)を釣る、というおぼろげな記憶を検索してみましたら、キュウリウオというのがありました。これは北海道など北の海にいるそうで、シシャモとかワカサギ、アヤアユなどもお仲間とのこと。いや、いや、魚の名前じゃなくて、きゅうりを餌になんかを釣るってやつだよ、とさらに検索すると、大ナマズをきゅうりで釣ったという動画がありました、スゴイ!

     https://www.youtube.com/watch?v=x1UWwgdZCtI

 さらに、これは岩手県遠野エリアのお戯れのようですが、「河童を釣る」というのも出てきましたよ。

      http://blog.goo.ne.jp/yukitsuna/e/b15bc6bff18dca7ed96a6192567b3f7f


キリギリスならばっちり!

2016年08月02日 16時30分43秒 | ありふれた日常

  どういうわけか、きゅうりだけ大成功!

 

 しろうとの悲しさ、庭のミニミニ菜園であれこれ挑戦しているのだが、勝手に勢力を庭全体に及ぼさんとしている「紫蘇(シソ)」以外は、いまひとつ成果が芳しくない。

 この5年間に作付け(種、苗)してみたのは…、

 ジャガイモ、ナス、ニンジン、カンボジャ、大根、キャベツ、ピーマンパプリカトウガラシ、沖縄トウガラシ、レタス、白菜、ネギ、玉ネギゴーヤオクラ、トウモロコシ、パセリ、バジル、ショウガ、ズッキーニ、ゴボウ、ミョウガ、ニンニク、ホウレンソウ、カラシナ、シュンギク紫蘇(青、赤)などなど、下手の横好きでいろいろ試してみたのですが、もともとの土からして石だらけのやせ細った土地のせいか、かなりの金額にのぼる有機堆肥をつぎ込んでいる割には、いまひとつぱっとしない出来なのです。まあまあ、この程度とれればいいかな、というのは、太字だけ。

 そんななかで、例年も唯一成績の良いきゅうりは、どういうわけか今年は大大大の絶好調なのです!
 たった4本の苗(画像参照。すぐ手前はパプリカ)で、毎日毎日3、4本のちょうど良い大きさのものが実る。
 何日か留守にして帰ってみると、育ち過ぎてへちまのようになった超大物が10本もぶら下がっていて、「ひえっー」とびっくり仰天するのです。
 完全に採算点をクリアしているな、とほくそ笑んでいるクンちゃんなのですが、消費のほうが追いつかない!

 近場の隣人たちに分けたり、数少ない通りがかりの人たちにも持っていってもらっているが、こうなってくると有難みよりも始末におえないという感じになってきちゃいます。埼玉の自宅とかどこかに送ろうにも、送料と見合う産物でもないので送るに送られず、「おらあ、キリギリスじゃねえからなあ」と嘆息している次第です。

 まことに申し訳のないことであります。

広告はずしに無理無理更新!静養は大河馬プールがGoo!

2016年08月01日 22時53分41秒 | ありふれた日常


 ふっと気づくと8月1日!

 もう1年の半分以上、3分の2近くがうしろにすっ飛んでいってしまったということです。

 ふっと気づくと、クンちゃんブログのフロントになんとかという自費出版屋さんの広告が貼りついている。

 ※「このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。」
 といういつもながらの苦々しい現象であります。

 で、とりあえずこのクソ広告をどかすためにムリムリ新記事をアップして、追って近況報告などもサイトアップすることにします。


 なお、阿呆ふたりが滑り落ちたあとの都知事選、昨夜の開票で小池新知事の誕生が決まりましたね。宇都宮弁護士を蹴落として登場した鳥越は一見よさそうだったけど、浮動票の大方は「76歳ってのはそりゃご勘弁!」という判断だったようで、週刊文春、新潮2誌の旧悪暴露記事が出なくても、あと30万票程度の上乗せにとどまったのではないでしょうか。76歳で赤っ恥かいて落選、自分自身もおそらく忘れていた旧悪を書き立てられ、すっかり晩節を汚した格好のご仁、「出なきゃ良かった、ホンマにね!」と、しみじみ人生の悲哀を感じておられることだろう。
 結局、増田・鳥越のおとこふたりは「のせられ」「のせそこね」で双方ともに男を下げ、小池だけが女を上げた、という結末だったようですね。もちろん、これは評判という意味で、その実質とはかかわりがないかもしれません。

 それにしても、あきれ果てたのは石原慎太郎の息子のなんとかという自民党都連の幹部やってるやつ。「小池を応援したやつは親族も処罰対象だぁ」と公に党員を縛ったつもりのようだが、この脅迫ってまるで江戸時代の「五人組」とか、旧日本軍の「連帯責任」を彷彿させるわな。こういうアナクロの塊が親子でのうのうとでかいつらしてんだから、日本の未来も明るいですよねえ!(文中敬称略)


 なにはともあれ敗戦でお疲れの向きは、こちらで静養なさるのがよいでしょう。

    http://www.book-hotel.cn/big5date/201008/7702.html