風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

6年前の1月号です 前半

2023-01-07 | お米の便り

 新しい年も8日が過ぎました。年末年始、いかがでしたでしょうか? お正月気分もすでに遠いどこかに行ったことでしょうが、ハイ、みなさまにおかれましてはうれしい一年となりますよう、こころよりお祈りいたします。  オリコメに書くことがなかなか浮かんでこなくて、コタツに寝入ってしまったところ、夢を見て目が覚めました。その中身というのは、郵便局内での、職員とのやり取りの様子でした(イイ人なんです、その人)。和賀屋で栽培しているブロッコリーを、郵便局を利用して出荷(発送)する予定が、この局を統括する隣市の支店(局)の都合でうまくいかず、その職員が上部の責任者に、早くどうにかするよう言っているというもの。電話口で一生懸命話しています。

「**さん、責任者に強く言ったんですけど、損害賠償を請求するべきですよ。雪に当たったブロッコリーって、どうなってしまうんですか?」 「あー、うま味は増すけど、もうダメだべナ。これだけ降られたら、もう出荷は無理だ。仕方ねぇ」 「それだったらなおさら、ちゃんと請求した方が良いですよ。**さんに責任は無いんだから」  親切に言ってくれるその人に、あーでもない、うーでもないと、ノリの悪い反応をしているところで、目が覚めました。それにしても早く降られてしまったナ。もう少し早く植えておくべきだった。夢の中で、そんなことをぼんやりと思っていたのでした。

 でも、種というのはいつ蒔いても良いわけではありません。いや、蒔くにはいつでも蒔けるんです。ただ、まともな生育を期待するなら、蒔き時というものを大事に考えなくてはならないものなのでした。夢の中の自分は、その辺のことをちゃんと考えたことだったのでしょう。でも、思いがけず早く降った雪に、やられてしまった。たとえ、郵便局の集荷体制がしっかりしていたとしても、どうにもならないことなのでした。心配して言ってくれる「損害賠償」という言葉が、どこか別次元のものとして、頭の中を通り過ぎて行っていました。

 品薄な時期の高値を狙って栽培していたのでしょうか。それとも、この雪降る秋田で、 地場産の野菜を少しでも長く誰かに食べさせたくて、遅くに種を蒔いていたのでしょうか。どんな思いであったにせよ、雪がすべてをダメにしてしまいました。見通しが甘かったと、自分に言い聞かせるしかありませんでした。まぁ、夢で良かったんです、この話。現実だったら途方に暮れていたことでしょう。いや、現実には、これ以上のことがいろいろと起こっています。そうして、いまの「日本の食」の姿があります。 *郵便局の話は、あくまでも夢の中のことですので、どうぞ誤解無く* 

 


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