今年の春は天候不順です。前にも書きましたが、4月の県内の日照時間は、ほとんどの地点でここ数年の3割くらい。そうとう昔から観測している秋田市に限っては、過去100年くらい?で、最も少なかったとか。長期観測の無いそれ以外の地点でも、似たような状況だったのかもしれません。
5月に入ってもそうした傾向に大きな変化はありませんでした。それゆえ、農家はなかなか作業を思い通りに進めることができず、いろいろ大へんだったと思います。
当園でも、そのような状況でして、いや実は、お天気以外にもさまざまな不都合が生じていたのでした。
育苗ハウスに大きなネズミが入って、苗箱の苗を荒らし、その被害が数日続きました。苗に水をやる際に使う電気揚水ポンプのコンセントが壊れて、一時は買い替えを検討。どちらも初めてと言って良いような出来事で、対応に苦慮しました。
そしてトラクターの故障は、使用年数からすれば起きても不思議ではないことではありましたが、タイミングの悪さに翻弄されました。とりあえずは修理が済んだものの、根本的な解決はこの後の待ったなしの課題です。
そういうことがどうにかこうにか解決を見たここ数日、少しホッとしていたところに、苗の不具合が発生しました。毎年良い苗ができていたというわけではありませんが、少なくとも、苗作りに失敗して眠れないような日々を過ごしたというようなことは、はるか前の若いころ以来ありませんでした。それが今年は数十年ぶりに…。あっ、でも年齢も年齢ですので、眠れています(苦笑)。
田植えを始める日まで、あと4、5日です。いろんなアクシデントが続いて、今年はずっとこんな年なんだろうかと、漠然と思ったりしているところです。苗の不具合も、今日JAの営農指導の人から来てもらって、対策を教えてもらいました。やれることをやって、あとは事態の進展に任せる他ありません。秋の収穫までには、なんだかいろいろありそうな予感がするのですが、でもそれはそれ。五穀豊穣を願って、器量たけやっていくつもりです。
さー、明日からは田植え前の仕上げの代掻き。66馬力で、なったりかったり(どうにかこうにか)がんばるどー。近所には70歳を超えて、お米作りに励んでいる方がいて、トラクター故障の時も田起こしをしてくれました。その人だって、とっても忙しいはずなのに、その好意に感謝の思いでした。70馬力のパワーはすごい! 真似はできないけれど、何となく66馬力。みなさまとのご縁が大きな励みです。
なお実際のトラクターは32馬力。稼働時間は2,000時間を超えました
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