風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

まんざら

2024-04-25 | 日記

 先日、話の中でたまたま、「まんざらでもないような~」という言葉が口をついて出ました。そのあとでふと思ったものです。まんざらって、どんな字を書くんだろうと。

 ネットで調べる前に考えて、思い付いたのが満皿。残念ながら外れていました。

 でも、まんざらでもないけど(うれしい)、というような意味で使うことが多いと思うんです。ということは、お皿に十分盛られているわけではないけれど、そうであってもうれしいというようなふうに、連想が浮かんだのでした。

 

 「今年の種、いつもよりなんだか少し小さい気がするね」

 種まきが済んで、後片付けをしているときに、連れがそんなことを口にしました。

 「あぁ、きっとそうだろう。普通に収穫した玄米だって少し細かったりしたんだから、種だってきっとそうさ」

 そう、応じました。続けて、

 「大したもんだ、確かな目だな」と言ったら、

 「そんなことないよ。ただ何となくそう思っただけ」と言ったので、

 「いや、確かな目だ。だって、このオレを選んだんだもの」

と冗談で言いました。もちろん、きびしいツッコミを覚悟のうえで(笑)。

 

 そしたら、一瞬キョトンとして、そのあとクスクス笑ったんです。予想外の反応に、こちらがビックリ。

 

 問1 この時、「まんざらでもない」と思った(かもしれない)のは、いったいどちらだったでしょう。

 

 心理の観点からすると、わざわざこんなことを書くのは、それと真逆の実態、危険水域という場合が考えられるとのこと。

 心理学ならずとも、そんな話なんぞ、アホらしゅうて聞けん水域やー。

 犬も喰わないようなフィクションを話してしまいましたが、これもまた、お米の味と何かしら関係しているのかもしれません。

 

 みなさんも、パートナーの方に、同じようなこと試してみませんか? もちろん、言葉を発する前には、上段(冗談)の構えが必須ですよ。くれぐれも事故責任でお願いします。誰がするかー!

 タンポポが最初のピークのようで、とてもにぎやかです。早いものはもう綿毛になっています。たぶん全部、西洋タンポポでしょう。


無事種まき終了

2024-04-24 | 日記

 本日、機械のトラブルもなく、無事種まきを終えることができました。長年、結ッコで、種まき作業の手伝いのやり取りをしている農家の労力ももらい、ちょうど良い具合の人数で、作業が行われました。

 2組の夫婦4人で行います。人数が多い?と、何より話も弾んで、重いものを持ち上げたり運んだりする作業も、少しは楽になるのです。どこぞの国の口伝え。早く着きたければ、ひとりで歩きなさい。遠くまで行きたければ、みんなで歩きなさい。確かにそうだよなー。トークまで行きたきゃ、みんなでってこと。ひとりだったら、独り言だもんな。

 

 もうかれこれ30年近く、あきたこまちのみを栽培してきました。当園とのお付き合いの長い方ほど、ずっと食べ続けてきてくださったということになります。何ともありがたいことでした。

 それで、今年はこまちの他に、二つの品種を植えてみることにしました。よく耳にする名前のお米です。そのうちのひとつは、ササニシキ。今ではなかなかお目にかかれない種類の、あっさり系のお米。全盛期には、東のササ、西のコシと称されるくらいの名品種でした。今ではもちもちしたお米のほうが圧倒的に好まれるので、そういう意味からは分が悪いです。でも、ササニシキにはササニシキのおいしさがあると思います。それに、あっさり系のお米は、アレルギーが出にくいともいわれているんです。

 ただ心配なのが、ササニシキも厳しい暑さには弱いこと。昨年の秋田のこまちの多くがそうであったように、ササニシキも昨年は暑さの影響を受けた(外観や品質)と言われています。昨年並みの暑さとならないことを願うのみです。

 

 品種が違っても、苗やお米の外観に明らかな違いがあるわけではありません。そうであるがゆえに、間違えないよう十分注意する必要があります。とにかく、絶対混ぜてしまわないよう。田植えまでに苗箱を動かす機会は、何度かあるのです。指差し確認、その他あらゆる手立てで、ヒューマンエラーを防がなくてはなりません。「あらら、間違えちゃった」というのを秋田弁で言うと、「ささっ、まぢがったー」となります。もちろん、単なる偶然ですけどね。誰かの名前を間違って言ってしまった時にも、「ささ、まぢがったー」と言いますから。

 晩ご飯の際に神棚にお神酒を供え、無事種まきが終了したことと、頑張りますんで見守りよろしくお願いしますと、こころのなかで唱えたことでした。3種類のお米が、無事収穫の時期を迎えられますように。

 お付き合いくださっているみなさまも、楽しみにしてくださいね。


悠久の?大地

2024-04-22 | 日記

 今日は好天。明日もその予報です。明後日の種まきを前に、畑を耕すのは今とばかりに、午後4時近くなってから、離れた畑に行きました。大小2枚の畑は、合わせて30数アールの広さです。でも、もう数十年、まともに作物を育てたことがありません。ごく一部に大豆などを植えたぐらいのもので、畑としての役割を果たしていないということになります。

 この「畑」を春から秋まで5回前後耕します。雑草が大きくならないようにするためです。でも、ほかの大事な作業の合間にやることなので、しかも梅雨の時期を始め、天気との兼ね合いもあるものですから、雑草を大きくしないという目的は、毎年なかなか達成できません。結局は草にまかれるというか、草ぼうぼうのまま冬を迎えることが多いです。

 

 今日は、あちこちの農家から作業の委託を受けていると思われる大きな農家が、畑に除草剤を撒いているのが見えました。大きな専用機械でやっているのがわかりました。田んぼだって除草剤無しには、お米作りができません。いや、できないわけではないですが、それは特殊なことで、誰もができることではありません。それを思えば、畑の除草剤だって何のこだわりを持つ必要もないはずなのですが、やはり何となく気になるのです。現実問題としても、30アールの広さに除草剤を撒くとなれば、手作業ではできない感じです。*10アールは、300坪。畳でいえば600枚分でしょうか。

 この畑に何か換金作物を植えて、いくらかでも売り上げを増やす…。それを現実とするだけの農力というか作業力が自分には無いため、これまで何も植えずに来たのでした。手が回らないということです。

 今でさえできないのに、この先だって、できる見込みはありません。それなら草だらけになることを気にしなくてよいようなものですが、年に数回耕すことをやめてしまえば、雑草地どころか原野状態になってしまいます。いつかやれなくなったら必然的にそうなってしまうことでしょうが、できるならそうなるのを1年でも2年でも先に延ばしたい。そんな思いがあります。

 2枚のうちの1枚の方は、すぐ隣が原野ということもあって、少しずつそれに近づいています。やっかいなクズも勢力を増し、畑のほうまでそのツルを伸ばしてきています。ふと、何のためにここを耕しているのだろうと思いました。悠久の大地ではなく、遊休の大地ですね。

 車で少し遠くまで行ったりした際に、山間の道を通ると、以前は田んぼだったんだろうなーと思うような場所を、しばしば目にします。先人が苦労して開墾した田んぼや畑は、いつの日か、また原野というか元の状態に戻ってしまうのです。そうした光景を目にすることや、その光景が我がこととなるのは、言葉にならない何かを、心の中に呼び起こすような感じです。でもどうにもできません。あとは野となれ山となれ、ということでしょうか…。

 畑からの帰り道、月が出ていました。あれっ、満月? 家についてすぐ、撮りました。暦を見たら、明日が旧の3月15日。十五夜ということでしょうか。

 トラクターのメーターも、2000時間を超えました。これまでのような使い方(稼働時間)だと、あと何年持つのか。

 今日はちょっと暗い話になってしまいました。


花ッコ、にぎやがだー

2024-04-21 | 日記

 程良く芽が出た種は、すぐに熱を逃がさなければなりません。日かげの風通しの良い場所に置くというのも、一方法です。熱が再上昇しないかに気を付けながら、今日は畑の耕起作業をしました。

 その合間に、家の周りの風景もパチリ。

 トラクターが動くと、すぐやってきます。ちゃっかり屋サンというのは、このカラスたちのようなことを言うと思います。出てきた小さな虫を食べようとやってくるのです。

 花ッコ咲いたどー。早ぐこねがなー(来ないかなー)、みつばち。季節は春。もっと効率的に多くとれる場所に行っているに違いありません。

 昨日、食材を買ってきたカミさんが、稚貝を朝の味噌汁に使おうとしたらダメだったのよーと、残念がっていました。悪くなった貝を食べたら、大変なことになる確率が高いですね。すぐ処分したに稚貝ありません。

 

 畑もいちおう耕したし、明日はジャガイモを植えて、農業用軽油の免税券をもらいに行って、その他いろいろ。ほー、なんぼも仕事、押し寄せでくるどー。マメでねばダメだー(達者でなければダメですよー)。


温めるのか、冷やすのか?

2024-04-21 | 日記

 断熱効果のあるシートをすっぽりかぶせて、中はサウナ状態。昨夜8時に通電して、設定の温度にしました。もう一つの、容器に入れた方も、同時刻に開始です。

 今朝撮った写真。中が温かいので、カメラのレンズが曇ります。このやり方は、設定の温度を調整できます。ゆっくり芽が出るよう、いつも少し低めの温度を設定します。

 もう一方の丸い水槽の方は、最初から32度の設定。なので、早めに芽が出ます。久しぶりにこの水槽を使ったので、そのことが意識の中から遠ざかっていました。

 

 その年の気温の経過しだいで、芽が出るまでに要する時間が違います。夜に通電すると、普通であれば翌朝以降に望ましい状態の発芽具合になります。ですが、つねにそうだと思い込んで、朝までぐっすり寝てしまうと、時に大変な事態になることがあります。芽が伸びすぎて、種まきに支障をきたす場合があるのです。そのため、夜中に起きて芽が出始めていないかを確認する必要があります。自然との付き合いは、思いもかけないことが起こることがあるものです。

 昨夜はコタツで寝ました。午前3時に起きて確認。まだ大丈夫だなと思い、再びコタツで寝ました。今朝6時におもむろに起きて、再度様子を見に行きました。育苗器の方はまだです。しかし、丸い水槽の方の某品種はもう出ていて、適期を少し過ぎた感じで、少々焦りました。あー、設定が32度だもんなー。少し早まるかなと注意していなけりゃならなかったなー。そんなことを、思いました。幸いにも、種まきに支障が出るほどではなかったので、良かったです。

 

 無事芽が出た種は、この後も気を抜けません。というのも、袋の中の種が熱を持って、少しも冷めないのです。そのため、そのままにしていると発芽がさらに進み、出た芽が伸び過ぎて大変なことになります。それこそ、機械で均一に播くことが不可能となるのです。火照った体から、熱を逃がしてやらなければなりません。

 ざぶーん。せっかく芽が出たというのに、冷や水を浴びせて強制的に冷やします。これで、芽の伸びを止めます。なだめたりすかしたり、かと思えば脅したり…。何とも種には、迷惑な話なことでしょう(苦笑)。

 最初は熱を補助して、あとは勝手に燃え上がる二人。あー、あぶなっかしくて見ていられません。

   ジイさん、いったい何のこっちゃ(笑)。