風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

コオロギ 2

2021-08-31 | 日記

 今朝は弱弱しい声が一回きりだった。どこに潜んでいたのか、見つけることはできなかった。

 夜、もう一度行ってみた。暗い中で少し待ってみたが、何の声もしなかった。もうダメだったかと思った時、鳴く声がし、やや間をおいてもう一度聞こえた。その方向に懐中電灯を向けたところ、それが昨日見たものなのかはわからないものの、一匹のコオロギがいた。動いたらダメだぞと声をかけ、急いで作業場の明かりをつけて、何とか捕まえることができた。そしてすぐ、外の草むらにポンと放した。コオロギのうれしさには、おそらくかなわなかったろうけれど、ホッとした。

 

 明日から9月。早い農家だと、あと2週間もすれば稲刈りを始めているかもしれない。和賀屋だって、それから数日後には始まっていることだろう。田植えをしたのが、つい先だってのような気がするのに、もう秋だ。

 半月後から、日いちにちと風景が変わっていくのだ。通勤などで、田んぼの中を通る人は、毎日朝夕で違った景色を見ることとなる。もちろん、そうしたことに関心を持っていればのことだが。

 今日発表された全国の作柄予想では、秋田県は平年作ということだった。「良い作を取らなくてもいいから、悪い作を取るな」 決して豊作を取らなくてもよいから、毎年不作にならないようしなさいという意。結婚の時に色紙にそんな言葉を書いてくれた方がいた。一年一回の米作り。そういうことだよなーと、しみじみ思う。

 

 

 


コオロギ

2021-08-30 | 日記

 夜、作業場に用事があって行ったら、真っ暗な中でコオロギが鳴いていました。なんてことだ。どうして入ってきてしまったんだ。思わず、そう言いそうになりました。

 声がするのは、作業場の隅っこ。乱雑に大小さまざまなものが置かれた場所です。明かりをつけて探してみたら、一瞬だけ姿を現しました。そしてアッと思う間もなく、またどこかに潜り込んでしまったのです。

 小さなコオロギでした。置かれたものを寄せながら丁寧に探したら、それなりの時間はかかっても、見つけることができたかもしれません(でも、捕まえるのはひと苦労です)。かわいそうだなと思いながらも、その程度しか感じない(責任を持たない)「かわいそう」でした。

 

 コオロギは夜通し泣いていることでしょう。明日の朝、見つけやすいところに出ていてくれれば良いな。その時、まだ生きていてくれたら良いな。そう願ったことでした。

 11時過ぎ、戸締り確認のために裏口に行ったら、外がぼんやりしています。半月が上ったところでした。

 

 


朝が来た

2021-08-29 | 日記

 晩夏の頃から、朝や夕暮れは、時間の経過とともに雰囲気が違ってきます。秋に近づくにつれて、それはなおそう感じられます。8月も今日を入れて3日。西日本のみなさま、今日もきびしい暑さだそうですが、どうぞお元気でお過ごしください。

 

 朝の変化は、大げさに言うなら数十秒単位。デジカメを取りに行って探しているうちに、写真に撮りたかった光景が変わってしまいます。今朝5時半ころの様子です。上の方が数十秒後のもの。

 

 

 

 

 


2021-08-28 | 日記

 霧雨と言っていいような雨が降り出しました。今日の予報は雨だったので、当たったようです。

 雨の始まりの時、急にくる場合もあるのですが、そうでない時は、気を付けて見ると、雨が薄く?見えます。それからちゃんとした雨になることもあれば、その段階で終わって。結局「雨」にならないで済んでしまう場合もあります。

「雨の始まりが見えることもあるんだよね」 

 そう話しても、ピンとこない人もいました。いや、来ない人の方が多いかもしれません。そんな、のんびりと空を見ている余裕などないことでしょう(笑)。私はよほどのヒマ人です。

 

 20年以上も前の秋、農家から出荷するコメを運ぶバイトに行ったことがありました。この年は、田んぼの大工事があって、ほとんど作付けできなかったのです。

 あちこちの農家を回り、大きなトラックに、たくさんのコメを積んで運びました。秋は天気が気まぐれの日も多く、トラックには大きなシートも用意されています。でも取ったり張ったりが面倒で、クルクル変わる天気の日などは、困ったものでした。でも濡らしてしまうわけにはいきません。面倒ではあっても、早めにシートをかぶせなければならないのでした。

 ある日、頭にポツンと雨が当たった気がしました。何となく雨の始まりが見えます。

「雨降ってきたようだ」と声に出しました。

 少し間をおいて、「雨は怠け者に、最初に降る(笑)」とのツッコミ。思わず大笑いしてしまいました。この言葉の意味、何となく分かってもらえますよね。昔の人は面白い言葉を言ったものです。

 それ以来、雨の始まりが見えても、人前では口にはしていません(苦笑)。

 

 

 


いってらっしゃーい

2021-08-27 | 日記

 今朝、コンバインが機械屋さんのところに行きました。稲刈りまで、あと3週間くらい。使用前の健康診断(笑)です。

 中古で買ったこの機械も、和賀屋にきてからずいぶん経ちました。ここ何年かは、毎年、事前に心配な箇所を見てもらっているというのに、シーズン終了前を待たず、必ずと言っていいほど、大きなトラブルが出ています。いわば満身創痍状態なのです。

 

 買うのは簡単ダー。お金が無くても、(契約書に)ハンコつけば、すぐ手に入るー。そんな冗談もありますけど、新品の値段はとんでもなく高いのです。高い健康診断料と、高額な修理費。適応する健康保険は無く、高額療養費の返還もありません(苦笑)。涙がちょちょ切れるような出費でありませんようにと願ったことでした。

 

 機械を持って行った機械屋さんから電話。不具合箇所の確認ででした。「500万だど。それがら なんぼが まげるど(メーカーからの情報だと、500万というお得な値段から、さらにいくらか値引きするんだって)」 修理が面倒になったのでしょうか。そんな謎をかけられました(苦笑)。謎をかけるって、観測気球をあげるってことですが。「面倒かげるども、よろしぐ頼みます」と笑って答えて、会話を終えました。何年も先送りしている問題は、少しも解決していません(苦笑)。