昨日午後から、あぜの草刈をしました。自分の家の田んぼが並んでいれば、あまり気にすることは無いのですが、あぜはしばしば境界でもあります。その意味も含まれている、よその家の田んぼとの境目にあるあぜ。その草刈は、少々気を使います。
それというのも、どうやっても、刈った時に飛び散る草の破片、破片はヘンですね。どう表現するべきなのか。
そんなんどうでも良いから、前へ進めろ。
それがおとなりさんの田んぼにも、それなりに入ってしまうからです。草刈の最中に風なんか吹いていたら、その風向きによっては、さらに多く入ってしまいます。もちろんそうした時はやらないようにしていますが。
おい、待ちきれんぞ。そもそも、待ってて良いのか?
今日は日曜だ。何にもないと思っててくれ。
それで、妨害により、少々話が滞ってしまいましたが、というか義理堅く対応してしまいましたが、まぁ、昨日の草刈では、やっぱりそれなりに飛んでしまったんです。風が自分の田んぼ側に吹いていたにもかかわらず、です。
今朝早朝、音成さんが(この変換、なかなか良いですね。さりげなくAIがこんなふうにしたとしたら恐ろしいですけど)そのあぜの、自分の田んぼ側を刈っていました。簡単に書くと、「あぜ」は山形になっているので、上面と両側面があるわけです。自分の側の側面は、それぞれ、自分で刈ります。上面は半分づつ刈る場合もあれば、順番こで刈る場合もあります。どうするかは、両者のやりとりで何となく、です。
おや、船頭さん、さっきから船がなかなか進みませんな。
弊、旦那様。今日は思ったより風が強くて、しかも向かい風でして。
そうですか。外はそんな具合ですか。あっ、そうそう。返事のへいは、ひらがなにしてくださいよ。弊は自分で 言う時に使うもんですからな。
何言ってんだ、この親父。旦那様なんて言ったら、すっかりその気になってるぜ。
ここまで読んでくださってる方がおられたら、この先読み進めると待っているのは、とんだ時間つぶしだ。えぐえぐだァと思わされるかもしれませんよ。おやめになるなら、ここですぞ。
作業をしているその音成さんにひと声かけようかと思って近づいたら、そちらも草刈り機のエンジンを止めました。
「わりぃ、わりぃ。田さえっぺ草おどしてしまって」
「なんもだ。なってもね」
そして二言三言、言葉を交わして、さぁ、作業再開。
あーあ、よくネタ。もうそろそろだろ。ホントに何も無いんだな。
何度も言わせるな。おれはウソは好かん。
草刈り機あるある、なんですが、機械を止めると、その後なかなかエンジンがかからないことがあるんです。スターターの紐を何度ひぱっても、始動しません。こうなると、機械はえへだ(むくれてしまった)ものみたいにどうすることもできません。たまたまかかったら、それは僥倖です(笑)。
こんな場合は、エンジンがすっかり冷めるまで、かからないことがしばしばです。作業継続をあきらめるのがいちばん、ということもあります。でも、たいていはどうにかして続けたいもの。なぜって、草刈りをしなければならなくて始めたのですから。
「うわぁ、おれ、止めてしまったモンな(エンジン止めさせるようなことしてしまったものな)。しゃべらねばしゃべらねたて良いごどしゃべって(無理して話すほどのことでないことをしゃべって)。わりぃ、わりぃ」
「なんもだ。なってもね」
そうは言うものの、やっぱりかかる気配はありません。何ともバツが悪いことでした(苦笑)。
別れた後、実は自分も草刈り作業。こちらは一発で始動です。わりぃ、わりぃ。こころのなかでわびたのでした。
音成さんは、こう思ったかもしれません。
朝まがら(朝から)、えぐえぐだァと。
朝食後、これを書いていたら、その音成さんが、何とワラビを持って来てくれたんです!
「**さん、採ってきたんだが?」
「じぇんこねぇがら、毎日採ってきたワラビだけ(食べてる)ヨ」と笑って。
どうしよう、お返しに卵2個持って行ったら良いんだろか…。