風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

スズメぼい

2021-07-31 | 日記

 あきたこまちより早く穂の出たイネは、スズメの集中攻撃を浴びている最中です。ずいぶんやられてしまいました。対処が遅かったこともありますが、どうしようもないことでありました。

 

 スズメが少なくなってずいぶん久しいです。いろんな事情があるようですが、それはさておき、多かった時は、記事の題名のような言葉がありました。

 「ぼい」というのは、秋田弁で、定型(笑)は「ぼう」。追う、追い払うという意味です。「スズメぼい」は、スズメを追い払う行為を表しています。

 イネの出穂後の一定期間、それとお盆過ぎの大根の種を蒔いた時も、スズメを「ぼう」必要がありました。

 それは主に子どもの役目(手伝い)。のどかな時代でもありました。

 

 「ぼう」を使った例文です。

 いまだば 走ってぼって行けば かっつぐ(今だったら、走って追っていけば、追いつける)。来客が忘れ物をして帰ったのに気付いた時に、こんなふうに言って「ぼった」ものでした。

 すずめぼいは、男の子の手伝いだったんです。まさか、スズメボーイ(寒)?

 


水が入る仕組みと、ちょっと珍しい作物

2021-07-30 | 日記

 用水路を水が、写真下側から上側に向かって流れます。用水路の左側は、田んぼのアゼです。その隣が、ほとんど写っていませんが、田んぼです。水の流れをせき止めて、アゼの切れ目(水口)から田んぼに水を入れます。こんな形が、一般的です。

 夕方、曇り空だったので、同じものを撮ったつもりが、ずいぶん色が違ってしまいました。左の写真の方が、実際の色に近いです(右の方には赤とんぼがいますよ)。これを見ただけで何の作物かわかったら、あなたは植物学者!

 ♪ しろい あずきを うえたのはー  何か わけでも あるのでしょうかー?

 黄色い花が落ちると小さなさやができて(極細のインゲンのような感じ)、中に白い小豆が入るのです。普通の小豆とはちょっとちがった風味です。

 変な歌詞を見ただけで元歌がピンときた方は、きっと同年代ですよね(笑)。

 


天気、転機?

2021-07-30 | 日記

 おとといは、およそ「台風」とは言えないような天気でした。昨日は暑くて、午後の一時、大変な雨風でした。時間にして30分くらい続いたでしょうか。出穂直前の稲が、強い勢いで揺さぶられ続きました。それは見ていて気の毒に思えるほどだったんです。

 

 あと10日もすれば、穂がだいたい出揃います。その光景は、見事ですよー。一株で15本以上。坪当たり60株。田んぼ一枚が3,000坪の広さです。掛け算をすれば、どれくらいの本数かがわかります。その数で、5,500キロ前後の玄米となります。

 収穫まであと2か月弱。穂が出て丈が伸びれば、その分、風雨には弱くなります。台風が来ないことを願い続ける、これからの時期です。おととい延びた「75日」の長生き分が、心配のあまり縮みませんように(笑)。

 

 朝、南の空にお月さまが浮かんでいます。8時を過ぎてもまだ見えています。これを読んでくださったみなさんは、8時過ぎ、どんな動きをしているのでしょう?毎日でなくても、空を見上げる余裕があったら良いなと思います。でも暑くて、上なんか見ていられませんね。


75日!

2021-07-28 | 日記

 10時を過ぎたころから、雨が少し強くなりました。「台風」が近づいているはずなのに、風はそれほど強くありません。すでに大量の雨が降っているところもあるようですが、当地に限って言えば、今現在は、心配になるような降り具合とは程遠い状況です。もちろん、天気の変化は油断がならず、只々、被害の出るような大雨にならないことを願うのみです。

 

 いち早く穂の出た北海道の稲は、スズメの襲来を受け始めました。籾の中で受精が終わると、牛乳のような色の汁ができます。それが最終的にお米になるのですが、汁のような時に、スズメにしゃぶられてしまうというわけです。もちろん、米粒にはなれずじまいです。

 わずか2坪にも満たない、田んぼの一角。おそまきながらスズメ除けに、CDを吊り下げたり、テグスを張り巡らせたり…。常々、「泥縄」。この言葉は、当園のある爺(主?)の一面を言い表すのに、実にふさわしいという気がしています。一面どころか、全部でしょ!

 

 写真を撮っていたら、CDをつないでいた糸が切れて、「泥縄」が切れた(苦笑)。風雨が少し強まってきました。

 手前側が、その稲。真ん中に映った白い斜めの線が、CDです。稲の上のあたりをブラブラしています。

 

 それにしても、スズメの口撃(笑)は容赦がありません。よくもまぁ、と思わされるほどに食い尽くされます(涙)。昔の人は言いました。「初物を食べれば、75日長生きする」んですって(苦笑)。昨晩は掘りたてのジャガイモで、肉じゃがでした。とてもおいしかった。自家産だと幸せ感が倍増。75日延長確定です。

 

 


2021-07-27 | 日記

 「水稲」と言うだけあって、稲に水は欠かせません。発芽、育苗はもちろんのこと、生育の最終盤まで、水は大事なものです。

 

 イネそのものにとってもそうですが、イネを植えられるような田んぼにするためにも、水はとても大事な要素なのです。そしてその時期、実に大量の水が必要とされます。

 暑さの続く今の時期。水不足が深刻になるのも、まさに今です。水に関するやり取りは、稲を栽培する限り続くことでしょう。時間を見つけて、そのやり取りの一端を書いてみようと思います。

 ♪水がとっても多いからー 遠回りして帰ろー