風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

備える

2022-10-20 | 農家 農村

 四方八方、至る方向から障害が押し寄せています。それをまだそれほど感じていない人は、何よりです。

 どう過ごしていくにせよ、「備える」ことは最も大事。「備える」の中身を。真剣に考えたいものです。

 

 敷地内に井戸を掘れたらなーと思うことがあります。この地域では、鉄分の多い、白いシャツが洗濯で赤くなってしまうような地下水です。それでも、自治体の水道事業が始まる30年以上前までは、集落ごとに簡易水道の形で水が供給されていたのでした。

 

 


すこししんみりと3

2022-10-09 | 農家 農村

 JAに出荷したお米は、その日か翌日には等級検査を受け、値段が確定します。

「**さーん、着色粒の混入割合が高くて、2等に格付けでーす」なんて電話が、当日には来ませんでした。週明けに来るのかな? わざわざよこさないけど、しっかり2等米(苦笑)かななどと、少しドキドキしています。値段が確定すると、それに出荷数量をかけた金額が振り込まれます。その数字の先っぽに、1を入れるか9を入れるか…。まだ、そんなこと言ってるんか!

 

 そんな、数字を書き込むということから、ある風習を思い出しました。

 亡くなった人を納棺する時、死に装束に着替えさせます。その際に、小さな肩掛けかばんを模したものも、身に着けます。その中には、お金を入れるのです。

 もちろん、本物のお金ではありません。コピー用紙のようなものをキャッシュカードくらいの大きさに切り、それを何枚か用意して、そこに任意の金額を書き込むのです。一万とかいうケタではなく100万でも、もうちょっと多くても構いません。いや、それより多くても少なくても、どちらでも良いのです。亡くなった人が三途の川を渡る時の通行料に充てるのだそうです。

 納棺の際に、来ている誰かが、「じぇんこ(お金)、えっぺ(たくさん)入れてナ。足りなくないように」などと言います。小さな子どもがいたりすると、その子どもたちにも書かせます。「いっぱい(の金額を)書いて書いてくれよ」などと話しかけながら。これから天国(?地獄)に行こうとする時でさえ、お金を必要とするというのですから、何とも笑い泣きしたくなる場面であり、思いやりともいえます。

 

 偽造紙幣(苦笑)の他に、白米を入れる地域もあります。三途の川に行きつくまでに、お腹が減って歩けなくなるといったことにならないようにとのことだそうです。何ともやさしいものですね。

 


なにがかにが するだでぇ

2022-08-08 | 農家 農村

 直訳すると、何かしら、した方が良いよ、という意味になります。

 家にじっとしていると、オカアチャンに言われるんだよー。「なにがかにが するだで」って。そう言いながら、近所の人が自転車でやって来たのは、きびしい暑さが始まる前までのこと。たまたまそこに居合わせた数人(3ジイとか4ジイとか)が、思わず笑ってしまいます。

 

 こう書いたら、ジェンダーの人たちからひんしゅくを買ってしまうことでしょうが、まぁそれもありかなと、ゆるくとらえてくださいね。

 女性は何かしら動けるんです。時間をもてあましたりしない。一方、男性は大きな仕事はやるんだけれども、次の作業との隙間時間があったりします。その隙間時間、手持無沙汰の時間が、傍から見てちょっと長いなと感じられた瞬間、「なにがかにが するだで」が発せられるというわけです(笑)。

 

 でもこの暑さ、さすがにオカアチャン達も、その言葉を口にするのがためらわれるのでしょう。倒れてしまっては元も子もありませんから。

 こんな言葉もあるんですよ。「あの女性(ひと)、手ほろがねひとだ」 いつも何かしら手を動かしていて(家事や食事に関してということでしょうか)、手をほろぐ(手が空く)ことがないというような女性のことを、こう言います。男は、手ほろいでばっかり。アンタといっしょにすんなー!

 

 ちなみに、「なにがかにが するだで」の前に、「あの人」が付くと、別の意味になります。「あの人」に該当する人は、会話している人の中にはいません。(あの雄弁さ、あの行動力)きっと何かするに違いないよというような、人物評として使われるのです。

 それからウン十年。何事もなく過ぎてしまうと、直接、「なにがかにが~」ということになります(苦笑)。

 

 今日は1ジイの、どうでも良い話ばかりでした。

 


あめる

2022-07-28 | 農家 農村

 夏は食中毒の時期でもありますね。聞き馴染んだ、そして言い馴染んだ言葉に「あめる」というのがあります。秋田弁と限定できるかどうかわかりませんが、標準語ではないことだけは確かなようです。どう訳したらしっくりくるのだろうと思っていたら、保健所関係の人が「傷む、傷んでいる」と話しているのを耳にしました。なるほどと思った次第です。

 

 いまのように大きな冷蔵庫が普及していなかった頃には、この時期のご飯や漬物、その他の食材などは、ある意味危険がいっぱいでした。気温が高いので、どうしても早く傷んでしまう。いわゆる「あめる」という状態です。「うわぁ、このまんま、少しあめできたんでね(少し傷み始めてるんじゃない)?」「んだってがぁ、したら水でさして食べねねな。きゅうりッコも入れでな(えっ、そう?じゃあ、水で少しザーッとすすいで食べなきゃね。きゅうりも入れてね)」

 暑い日中は食欲も落ちるもの。水を入れてパラパラにしたご飯に、実はこれもあめつつあるちょっと酸っぱいきゅうりの漬物、あるいは梅干。私と同年代かそれ以上の方なら、きっと食べたことがあると思います。「なってもね、なってもね(大丈夫、大丈夫)」の暗示とともに(苦笑)。

 

 いまでは、あめたものを口にする機会もほとんどなくなりました。冷蔵庫のおかげでしょうか。それとも添加物のおかげでしょうか。いや、無理して食べなくとも捨てた方が良いよという考えに変わって久しいからかもしれません。でも、時にはちょっとあめ出したものにも手を出してみた方が良いかも。腸内環境が豊かになるんじゃないでしょうかねぇ。

 

*14年前のお米の便りの一部です。どうぞ真に受けて、お試しなどされませんように(笑)。

 

 


「ひ」と「へ」

2022-07-25 | 農家 農村

 方言にはしばしば、独特の発音があります。全国各地を調べたら、他県の人には真似できないような、ローカルな発音もあるのではないでしょうか。それとともに、標準語でははっきりと区別される発音が、混同されることもよくあるかと思います。

 

 「ひ」と「へ」。このへんでは、この区別があいまいなような気がします。「へとり(一人)」、「へとりぼっち」、「ひいわ(平和)」、「ヒリコプター」、「ひちま(ヘチマ)」、「へがしがわ(東側)」…。言っている本人には、区別している自覚がありません。

 

 「あのよー、『ひ』は、ひーって言ってれば、「い」になるべ。『へ』は、へーって続ければ、いつの間にか「え」になるべ。だがら、『ひ』と『へ』はちがうんだよ」

 なかなか納得できません。頭ではわかっても、口がうまく区別できない? でもまぁ、そんなことはいまさらどうでも良いんです。だいたい中身が通じれば。

 

 ♪「母音は おとうちゃんのためにあるんやないんやでー」

 若いころ、そんな歌(漫談?)を流行らせた人がいました。

 みなさーん、ドン引きしていますかー? 子ー音(シーン) (寒)

 

 

 濃いピンク(ワイン色?)のくずの花。とても甘い匂いがします。ハチがいっぱい。そして、この「くず」。繁殖能力が半端ではありません。困ったもんです。