風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

続きです

2023-01-07 | お米の便り

 この8日間の中で、なかなか大変な天候の日が幾日かありました。特に7日は、猛烈な地吹雪。 配達の最中にすぐ目の前が見えなくなることが何度もありました。今シーズンでいちばんの大荒れの天気。正しく言うなら、暫定いちばんです(苦笑)。配達中止の指示は出ませんでした(笑)。

 やっとのことで配達を終えて局に戻ってきた、人もバイクも、全身雪まみれです。なぜか、感情が高ぶっていて(若い人は「テンションが上がっていて」と言いますね)、皆が皆、配達先の雪の様子を興奮気味に話します。互いにそれぞれの話に頷きながらも、話したいのは自分のことです。大変な状況だったはずなのに、局の中は大きな声や笑いで盛り上がります。ある意味、たくましい(笑)。

 話が一通り終わり、それぞれ次の仕事に取り掛かろうと散らばった時に、しみじみ思ったものです。どれほど大変な状況だったとしても、局に戻ってきた段階で、みんな過去形になってしまうんだナー、と。そして、吹き溜まりで立ち往生したことも、真っ直ぐに走行できなくて苦しんだタイヤの跡も、降り続く雪がそれらを覆い隠してしまい、翌日夜中に除雪車が、何事もなかった かのように道路の雪を除けていく…。

 こんなことを思えるのも、きっと帰る場所があればこそのことでしょう。出発する場所であるけど帰る場所でもある郵便局があるから、大変だった配達も、常に過去形です。そしてその後に、帰る家がある。いや、帰れる家と書いた方が、より正しいでしょうか。みなさーん、帰れる家はありますかー?

 

 「なんやオマエ、何か悩みでもあるんか?」そんなツッコミが入りそうですが、安心して帰ることができる場所があるというのは、本当に幸いなことだと思います。できれば、行き帰りの道は何本かあった方が良いですね。間違っても、「この道しかない」なんていうのはごめんですが、決意は半端ではないようです。あらら、また「この道」の話題。ディス ロードが、訛って、デス(死) ロードにならないことを願うのみです。まともな受け答えができない彼に、このギャグが通じるだろうか?

 冬の郵便配達は、加齢による体力と能力の低下のため、少々キツクなってきました。仕事の業種を問わず、年取ればみんなそういうことでしょうと、誰彼に聞いたわけではないのに、勝手に得心しているところです。昨年から、大荒れの日の日当は旅行費用に充てるんだ!と思うようにしたら、吹雪もあんまり苦で無くなりました。口笛さえ出る始末、そんな自分のことが可笑しくなって、笑ってしまうこともあります。でも、苦で無くなった分、旅行費用にしようと思える日が少なくなってしまい、何だかどっちがいいものやら(苦笑)。

 雪の本当の厳しさは、 これから立春の頃までです。あんまり降らねでければえぇナ。 期待しているようなしてないような、雪国のみんなの願い、です。

 

*「この道しかない」って言った人(のこと)。とりあえず、今は思い出せました。さんざん好き勝手やらかして、逝ってしまいました。逝ったんじゃなくて、どこかに行ったんだというような説もありましたけど、どうなんでしょうね?

 


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