きのう、 岐阜市歴史博物館の「国宝 薬師寺展」に行きました。
岐阜市歴史博物館は岐阜公園にあります。金華山には岐阜城。
680年に天武天皇によって建立された奈良の薬師寺。世界遺産にも認定されています。その所蔵品の中から6つの国宝が、いま岐阜に来ているんです。
<吉祥天女像>
理想の女性像をかいた言われる吉祥天女像は、奈良時代後半から平安時代の画。
衣の緑や赤の模様が1300年たった今も残っていて素晴らしいです。絵なのに、布地がやわらかそうなのが伝わってくるんですよ。
髪につけた王冠や手に持った玉、ブレスレットの宝飾品の色鮮やで、この美しさに感動しました。
<聖観世音菩薩像>
日本彫刻の最高傑作のひとつといわれる、聖観世音菩薩像。
まず、第一印象は「大きい!」。身長189,9cmのブロンズ象は、とても白鳳時代に作られたとは思えないほど、黒くピカピカに輝いていました。
今回は光背がはずされて、360度、どの角度からも観音様を眺めることができます。それも、とても近い距離で。
今だから見られる後姿はしなやかな背中がとても美しくて、ため息が出ます。そして、穏やかなお顔。眺めているだけで、心が落ち着いて、手を合わせたくなります。
今回の「薬師寺展」で人気なのは、薬師寺の僧侶のみなさんによるガイダンス。私は聞けなかったのですが、聞いたうちの両親は面白くって 分かりやすかったといっていました。
壬申の乱で身のに拠点をかまえた天武天皇。2階展示室では、岐阜と薬師寺のゆかりもわかりますよ。年に1度しか開帳されない、薬師寺岐阜別院の御本も拝観できます。
あまりに素敵だったので、もう一度いって、今度は他の国宝や文化財、別館の展示もじっくりみてきたいです!
岐阜市歴史博物館の「国宝 薬師寺展」は10月2日(日)まで。