ほっとぬくもり岐阜

パーソナリティ 小倉理恵  毎週土曜日 9:00~9:30

劇映画「長良川スタンドバイミー1950」

2009年02月21日 11時20分19秒 | 小倉理恵の日記
以前番組でもご紹介しましたが、岐阜で映画をつくろうというお話があります。

『長良川スタンドバイミー1950』。

原作は岐阜出身の松田悠八さんの同名小説です。



昭和25年の戦後間もない岐阜市長良川を舞台に、貧しいながらもきらきら輝いていた少年たちと、柳ヶ瀬の人気者のオカマのショウちゃんとの不思議な友情を描いた作品で、第1回小島信夫賞を受賞しました。

これを映画化しよう!それも地元の人が中心となって!という動きがありまして、シナリオが完成。撮影をどこで行うかを決めるロケハン(いわゆる下見)も何度か行われました。


作品にかかわる方達もそうそうたるメンバー。

高畠久プロデューサーは、
映画「百万人の大合唱」で、地域おこしに根付いた映画作りの先駆者。

松本正志監督は、
夏目雅子、松田優作を無名時代に発掘し、長年森繁久弥を撮り続け、森重担当と呼ばれた伝説の監督。ぎふ中部未来博の記録映像はこの方の作品で、岐阜にもゆかりの深い方。

左から高畑プロデューサー、松本監督、原作の松田さん

呼びかけ人代表で「長良川スタンドバイミー1950」を成功させる会会長は作家の青木健さん。今回は青木さんにお話を伺いました。


この映画をつくることになったきっかけや、昭和25年の岐阜の様子。そして、映画に関わるすべての人たちの熱い想い。。。


左から松田さん、私、運営委員の今井さん、羽淵さん、青木さん

ちなみに、ショウちゃんにはモデルがいて、こんな感じの人だったそうです。

実際のショウちゃん描いたイラストをお借りしました。

主人公となる子供たちは岐阜でオーディションを行って決めるそうです。会話はすべて60年前の岐阜弁なので「どっぷり岐阜弁合宿」を予定中。地元の人にもたくさん出てもらいたいということでした。

来年の春クランクインに向けて、着実に動き出した「長良川スタンドバイミー1950」。
でも、岐阜のみなさんの協力がないと進みません。
ぜひぜひ、自分たちの映画だと思って参加してくださいね


「長良川スタンドバイミー1950を成功させる会」では、
会員を募集しています。私も会員です
詳しいお問い合わせはこちらまで
事務局(ハロー&まじょハウス内)
058-264-5080


公式HPはこちら

新生活にむけてご注意!

2009年02月14日 09時40分04秒 | 小倉理恵の日記
今日はバレンタインデーですね
甘いスィートなお話をしようと思っていたのですが、そうもいかない話がありまして。

実はわたし、先日、胃カメラを飲んだんです。ここ1カ月くらいずーっと胃が痛くって…。
病院に行きましたら、結果は胃炎。
胃の中の写真には、するどい爪で引っ掻いたようなあとが何本もありました

原因は・・・引っ越し。


胃腸科のお医者様によると、「引っ越し潰瘍」といわれるくらい、引っ越しすると女のひとは胃を悪くするんですって。「だから、このぐらいの胃炎は、よーくあることだよーはっはっは。」って言われちゃいました
うーん。確かにストレスが顔に出てる。。。


これから春の新生活に向けて引っ越しをする方もいらっしゃると思いますが、自分でも気づかないところで、体はストレスを感じているかもしれませんよ。できるだけ準備はゆとりを持って、一人で抱え込まないようにしてくださいね

『剣岳―点の記』木村大作監督にお越しいただきました。

2009年02月07日 10時37分20秒 | 小倉理恵の日記
今日の映画のコーナーでは、映画『剣岳―点の記』の木村大作監督をお迎えしました。



木村監督は、50年以上にわたって日本映画界を支えてきた名キャメラマン。

黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』(58年)で映画界に入り、
『八甲田山』(77年)や高倉健さん主演の『駅 STATION』(81年)
『鉄道員(ぽっぽや)』(99年)を含めて、50本の映画を手掛け、紫綬褒章を授賞されている方です。


そんなキャメラマン木村大作氏が初めて監督を務めたのが、この『剣岳―点の記』。

明治40年、陸軍の命令で日本地図を完成させるために、剣岳に命をかけてのぼった測量隊を描いた作品で、原作は新田次郎氏。キャストは浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮崎あおい、仲村トオル、役所広司他。



キャメラマンとして50年が過ぎた今、なぜ初監督を務めたのか。この映画にかける想い…。そして、とにかく過酷だったという撮影秘話を語ってくださいました。

撮影は順撮り。剣岳の頂上は2999m。真夏でもとけない雪の中、いっさいのCGは使わず、すべてありのままの自然を捉えました。その分危険なこともたくさんあり、雪崩のシーンでは、4台中3台のカメラが流されたそうです。

相手は大自然だからシナリオはその場でどんどん変わっていく。やがて、だれも現場には台本を持っていかなくなったそうです。臨場感あふれる映像はこうして撮られているのです。



この車はなんと監督のマイカー。
宣伝カーにアレンジしたのも運転もご自身。公開日までに47都道府県を回ります。

こんなこと今までどの監督もやったことはありません。車にも書かれています。「誰かがやらなければ、道はできない」



1月30日には、岐阜市柳津のカラフルタウン岐阜にあるTOHOシネマズ岐阜で試写会が行われました。




実は、上映が終わった後、会場から拍手が沸き起こったんです。そのあと30分以上、木村監督とお客さんとの熱い語らいが続きました。この時監督はマイクを使っていないことにびっくりしましたが、その方が、気持ちが伝わるからなんだそうです。



この映画をみて大げさかもしれないけれど、私は自分の役割ってなにかなと考えさせられました。監督がおっしゃるように、きっと誰もが何かを感じられる映画だと思います。日本人の魂に訴える映画です。ぜひご覧ください!

『剣岳―点の記』
6月20日全国公開