ほっとぬくもり岐阜

パーソナリティ 小倉理恵  毎週土曜日 9:00~9:30

ロシアアバンギャルド

2008年12月13日 12時52分45秒 | おすすめ映画
今、岐阜県美術館で行われている『青春のロシア・アヴァンギャルド モスクワ市近代美術館所蔵』に行ってきました。



1917年のロシア革命前後、ロシアは芸術の一大実験場となったそうです。その運動が「ロシア・アバンギャルド」。西洋と東洋の芸術文化の間で、若い芸術家達が追い求めた”自分たちの芸術”を垣間見る事が出来ます。風景画、人物画、幾何学デザイン…。作風が全く違っていて、作者の個性があふれ出ていて、見ていてぞくぞくしましたよ。

芸術を思う存分味わったあとは。。。
というより、私はむしろこちらの方が本命だったりするのですが。
美術館のミュージアムショップが大好きなんです。
ロシアと言えばマトリョーシカ!
私が一目ぼれしたのはこの子達です。



可愛い~

このシレっとした顔がたまりません。



そしてこちら。



ロシアチョコレートです。
ロシア人に教わった作り方を守っているという、新潟のお店の、通称「マトコ」。インターネットでは何ヶ月待ちの人気。それが岐阜県美術館買えちゃいました
絵画とお土産…いえ、ミュージアムショップで20世紀はじめのロシアを味わってみては


青春のロシア・アヴァンギャルド・モスクワ市近代美術館所蔵
場所:岐阜県美術館
展覧会期:12月25日(木曜)まで

おすすめ映画・その17『西遊記』

2007年07月14日 20時10分33秒 | おすすめ映画
昨年放送された大人気のテレビドラマシリーズが、映画化されました
おなじみ、孫悟空・香取慎吾、沙悟浄・内村光良、猪八戒・伊藤敦史、三蔵法師・深津恵理のご一行が、天竺をめざして、過酷な旅を続けています。
今回、撮影の多くが中国で行われたのですが、大自然の中のロケは、かなり過酷だったそうです。それだけスケールの大きさも伝わります。



今回の敵は、西遊記の中で最も有名な話、金角大王と銀角大王です。人を吸い込んでしまう魔法ひょうたんも出てきます。実は、このエピソードは、ドラマでは描かれなかったんです。
金角を演じるのは加賀たけしさん、全身金の衣装で、特殊メイクは2時間かかったそうで凄みがありますね。料理の鉄人の時の迫力を超えていると思います

その他ゲストも豪華で、ニセモノの三蔵法師一行が登場するんですが、本物と微妙につながりのある人達が演じています。これがかなりいんちき臭いんです


さて、悟空は仲間のことを「なまか」と言いますが、ドラマでも毎回、なまかは何よりもたいせつなんだよって、怒鳴るように長―いセリフで訴えます。私は、ドラマでもこのシーンが大好きで、毎回ビデオ録画してみてましたけど、これが毎回泣けるんです。映画版もよかったですよ~。

夏休みにお子さんも楽しめると思いますし、往年の西遊記ファンの方にも見ていただきたいですね。

あしたの私のつくり方

2007年07月07日 09時36分42秒 | おすすめ映画
高校生の頃って、本当に箸が転がっただけでも大笑いするくらい、小さなことが大変なことに思ってました。
友達の一言に、傷ついたり大感激したり。
そんなことを懐かしく思い出しました。

映像全体が、シルクがかかったみたいで、優しくてキラキラしています。

主人公の寿梨を演じるのは成海璃子ちゃん。黒い髪と瞳が瑞々しいです。

友達のかなこはAKB48の前田敦子ちゃんです。

本当の自分ってなんだろう。とか、
自分を探す為には、とこか遠くに行かなくちゃ。とか、

考えたりもしますが、
今この瞬間の私が、あしたの私になっていく。

と、改めて思わせてくれる映画です。

おすすめ映画・その16『シュレック3』

2007年06月30日 21時48分04秒 | おすすめ映画
今日ご紹介した映画は、『シュレック3』。

見た目は怖いけど、心優しい緑色の怪物シュレック。



三作目の今回は、ずばり「お世継ぎ騒動」です。
シュレックとフィオ姫の間に生まれる赤ちゃんが可愛い~。
映像もアニメとは思えないほど、リアルです。



おとぎ話の主人公たちがいっぺんに出ていて、それも本来のキャラクターとは性格がちがうんです。
王国をのっとろうと敵に幽閉されたフィオナ姫が、友達のシンデレラ・白雪姫・眠れる森の美女・髪長姫を集めてプリンセス5を結成して戦います。
水戸黄門と遠山の金さんと暴れん坊将軍が一緒に江戸で戦うみたいなものです。




さて、いろんな魅力があるシュレックですが、その一つが、シュレックがどんどん成長していくところだと思います。

自分には恋をする価値も結婚する価値もないと思っていたシュレックが、少しずつ自分に自信がもてるようになって、今度は父親になる価値、そして王様になる価値画あるか思い悩みます。

そのあたりが、大人のファンを惹きつけているのかなあ。

おすすめ映画・その15『憑神』

2007年06月23日 15時06分03秒 | おすすめ映画
今回ご紹介した映画は『憑神』。



時は幕末。
妻夫木聡さん演じる、別所彦四郎は、下級武士とはいえ代々将軍の影武者を勤めてきた由緒ある家柄の出。文武にすぐれた彦四郎ですが、婿養子に入った家からは、「用済みの種馬」と追い出され、奥さん子供とも引き離されて、八方塞がりの毎日を過ごしていました

そんなある日、ささやかな出世をお稲荷さんにいのったのですが、やってきたのはなんと、貧乏神・厄病神・死神。
実は、祈るお稲荷様を間違えたんですね

三人の神様は、西田敏行さん、赤井英和さん、森迫永依ちゃん。
この三人、災いをもたらす神様なのに、憎めなくて、人がいいというか、人間らしいんです。森迫永依ちゃんなんて、本当に可愛いんですよ。でも、死神です



 彦四郎は最初は、何とか災いから逃れようとしますが、やがて、自分の運命を受け入れ、「結局死んでしまうなら、自分がこの世に生まれてきた意味を残そう」と考えます。そんな姿に、心を打たれて変わっていく神様たち。
やがて、彦四郎は、ある人と出会って、自分の人生の意義を悟ってある決断をくだします。これが、想像もしなかった最後

原作は浅田次郎×降旗康男監督の「鉄道員(ぽっぱや)」コンビが8年ぶりに復活!

最近、「何もかもうまくいかない」「ツキてないな」と感じている人も、この災難はもしかして、Luckyなツキに出会うための、サインなのかな。と思えるかも


おすすめ映画・その14『ラストラブ』

2007年06月19日 22時15分29秒 | おすすめ映画

今週ご紹介した映画は、田村正和さんが14年ぶりにスクリーンに復帰した話題作、『ラストラブ』。原作は携帯小説で、若い女性を中心に圧倒的な人気になったベストセラー作家のYoshi。

田村正和さん演じる阿川明は、かつて、ニューヨークのジャズシーンを賑わしたサックスプレーヤー。ライブの途中での妻の死をきっかけに、音楽を捨て、一人娘とひっそり暮らしていました。

ある日、県庁の清掃局に勤める若い女性、結と出会います。これが伊藤美咲さん

出会いは最悪だった二人がニューヨークで再会。やがて惹かれあう二人

しかし、阿川の余命が3ヶ月と宣告されます。最後にもう一度、ステージに立つ決意をする阿川と、追いかける結。落ち葉が落ち葉が舞い散るニューヨークで、再会する二人。

これが最後の恋と知りながら・・・

この映画を観て、私が最初に感じたことは、

「田村正和に日本は狭すぎる」

最近、団塊の世代のお洒落な男性を対象にした雑誌「粋Z」ってご存知ですか?阿川明は粋Zですね~

映画の中にこんなシーンがあります。結の事が好きな県庁の後輩が、阿川に「いい年をして若い女性をふりまわすのはやめてください」。これに対し、阿川は「俺は若い男に対しては、優越感しかないよ。熱くなるな」と返すんです。

きゅわ~かっこいい~!!粋Z!

 

団塊世代の男性の皆さん

もう恋愛なんて、忘れてしまったよ。なんて言わないで、お洒落して、映画館に出かけてほしいな


おすすめ映画・その13『プレステージ』

2007年06月09日 13時53分28秒 | おすすめ映画
一流のマジックは、3つのパートから成って知ってますか?
1.プレッジ(確認)・・・そこにタネも仕掛けもないことを観客に確認させる
2.ターン(展開)・・・その道具で期待どおりのパフォーマンスを見せる。
3.最後にもう一段、予想を超えた驚きを提供する。これを、「偉業(プレステージ)」と呼ぶそうです。



舞台は、19世紀末のロンドン。アンジャーとボーデンは、互いに尊敬しあい、名声をかけて張り合うライバルのマジシャン。しかし、ある日、アンジャーの妻が、マジックの失敗で帰らぬ人に。その原因はボーデンだったのです。それから恨みあうようになる2人。数年後のある日、ボーデンは舞台でのアンジャーの死を目の当たりにし、犯人として逮捕されます。冤罪を主張するが聞き入れられないボーデンは、「これは、妻の復讐のためにアンジャーが仕掛けた、恐ろしいトリックなのではないかー」と考えます。





映画全体が、マジックになっていて、最後にあっと驚くトリックが明らかになります。
 アカデミー賞の「撮影賞」「美術賞」、2部門にノミネートされました。監修は、あの世界的天才マジシャン:デビット・カッパーフィールド。
 映画を観ながら、トリックをいつ見破れるか、挑戦してみてはいかがでしょうか?


おすすめ映画・その12『そのときは、彼によろしく』

2007年06月02日 12時31分56秒 | おすすめ映画
こころがあったかくなる映画です。



幼なじみとの約束どおり、水草のお店を経営するサトシの元に、突然現われたカリン。それは13年ぶりの再会でした。実は、カリンには時間があとわずかしか残されていないのです。そこに、もう一人の幼なじみ、ユウジが事故で意識不明だという連絡がはいります…。

幼馴染の三人を、長澤まさみ・山田孝之・塚本高史が演じます。
原作は『いま、会いにゆきます』『ただ、君を愛してる』の市川拓司氏。
優しい奇跡が起こります。



映画のほとんどのシーンが水のある風景。とくにサトシの水草のお店が、セリフにも出てくるんですが、「まるで、湖のそこにいるみたい」にきれいです。

癒されたい方にお勧めの映画です。

おすすめ映画・その11『女帝―エンペラー』

2007年06月02日 12時00分52秒 | おすすめ映画
アジアの宝石、チャン・ツィイー主演の話題作。
シェイクスピアの4大悲劇のひとつ、ハムレットをベースにした映画で、古代中国の宮廷での壮絶な美しい復讐劇を描いています。

皇帝の弟リーは、兄を殺して王位を奪い、さらに、皇太子も抹殺しようと企てていました。王妃ワンは、密かに想いを寄せていた義理の息子で自分より4つ年上の皇太子を守るため、新帝リーとの結婚に同意します。

チャン・ツィイーが演じるのは、王妃ワン。その気になれば国をも動かせるような、美しさと聡明さを持った女性。この世で最も憎い男にひざまづかなければならないという屈辱に毎晩たえながら、復讐を遂げる日を待ち続け、そしてある夜、実行されます。。。





人間の欲望というのは、こんなに恐ろしくて悲しいんですね。
そして、チャン・ツィイーの美しさには圧倒されます。
吸い込まれるような、ちょっと怖いくらいにきれいです。
これを観るだけでも価値があると思います。


おすすめ映画・その10 『眉山』

2007年05月26日 11時07分57秒 | おすすめ映画

今日ご紹介したのは、『眉山』。

原作はさだまさしさん。監督は『黄色い涙』の犬童一心監督。

 

 映像がものすごくキレイです。四国の自然、華やかな阿波踊りが色鮮やかに描かれています。その迫力とお囃子の音がドンドンと体に響いてきて、一緒に心臓がドキドキ。絶対に阿波踊りを見にいきたいって思いました。

 

タイトルの眉山は、四国の徳島市にある山の名前。どの方向から見ても眉の形に見えるとか。地元の学校の校歌の歌詞にもよく出てくるそうです。

校歌に出てきたといえば、私の場合は、伊吹山と揖斐川です。いつもそこにあって、何か大きなもので守ってくれているようなイメージ。この映画を見て、それが母、父へとつながるのかなあと思いました。

 

ストーリーで、娘・咲子(松嶋奈々子さん)は、母・龍子(宮本信子さん)の人生をたどっていくうちに、母の存在の大きさを知っていきます。

親子って、心配や感謝の気持ちを、なかなか素直に口には出だせませんよね。

その代わりに、この映画をお母さんと一緒に観にいくのも、いいのでは?