ほっとぬくもり岐阜

パーソナリティ 小倉理恵  毎週土曜日 9:00~9:30

北海道の岐阜に行ってきました

2008年02月09日 13時36分15秒 | 小倉理恵の日記
北海道北見市常呂町字岐阜

ここは、今から110年前の明治時代に、岐阜から北海道へ入植した人たちの子孫が暮らしている町です。

場所は北海道をひし形に見立てた場合、右肩の真ん中あたり。オホーツク海沿岸、網走から車で40分ほどのところです。



今から10年前。
入植から100年目に、岐阜県大野町から北海道の岐阜まで、1600キロをトラクターで走るベント『100年目の里帰り』が行われました。

これがきっかけで、常呂町(現在は合併して北見市)と大野町は姉妹都市提携が結ばれ、今も盛んに交流があります。



それを仕掛けたのが、平成岐阜開拓団。
団長の山田武正さんに会ってきました。





1600キロをトラクターで完走するには12日間掛かったそうです。
では110年前の開拓団の旅は?

当時の人々は岐阜県から北海道旭川まで汽車に乗り、そこから150キロの道のりを湧別、常呂と歩いたそうです。



海岸を歩くとき、男達は声を掛け合いました。
「女、子供は海側を歩かせるな」
旅があまりにも過酷で、女の人や子供達が海に飛び込んで死のうとするのを避ける為だったそうです。



ようやくたどり着いた岐阜の人たちは、ライトコロ川沿いに住み着きました。





この川に架かる橋の名前は
「岐阜橋」です。



家は、木の枝や葉、革などで造りました。
クマやエゾ鹿に遭うのは日常茶飯事、危険でなので夜一人では眠れなかったそうです。



ここは、薄墨桜とソメイヨシノの園。
岐阜市金華地区のお年寄り「一二三会」の皆さんが植樹した120本です。最初は育ちませんでしたが、平成岐阜開拓団の皆さんが、夏は水をやり冬は寒さから守り、今は5月になると満開の桜が咲きます。
今年もまた新たに植樹が予定されているそうです。



オホーツク海にも行ってみました。
「今日は流氷いないねぇ。昨日はいたんだけどね」と山田さん。
流氷はいつも一緒に「いる」もので、決して「ある」ではないそうです。

年々薄くなっていく氷を見ると「温暖化」を実感するそうです。


これは後日、山田さんから届いた写真です




取材の後、山田さんのお宅にお邪魔。
こちらは奥様の美智子さん


そのあと、常呂町岐阜区の皆さんの新年会に飛び入り参加。


話題は岐阜弁、岐阜駅前の開発などなど尽きません。
北海道にいるのに、岐阜の親戚の家にいるみたいでした



最新の画像もっと見る