第25回 材木を抱いて飛べ
第26回 誰がために城はある
何かしら、どこかで聞いたような題名が毎回ついてますが…、
あっという間に25回26回が過ぎました、飛ばすつもりではなかったのに、
毎回、直虎は懸命に井伊家のお家のやりくり算段に打ち込んでいますが、
どうも、私には最近ラブストーリーに見えてなりません
本題に戻って、
切り出した材木の買い手も見つかりほっとしたのも束の間、
気賀に今川が城を築くという話が持ち上がっているとか、
井伊の材木の買い手の成川屋は三河に通じていたとか、
なので、今川からは、井伊は忠義が足りないだの、
三河と内通した謀反の疑いがあるだの、と言ってきます
そんな今川の真意は井伊を退けて、今川にとって都合の良い
小野政次を当主に置きたいというところでしょうか
直虎は、策に打って出た
成川屋の買った材木は、もう気賀から船で三河に向かっている
それを、龍雲丸に取り戻してきてくれと言うのだ
いったいどの辺りの海を進んでいるのか?
無謀な頼みにも関わらず、わからないままに龍雲丸は、船を出した
愛は強し
帆柱にゴクウを括りつけておくと、いい風が吹くんですって!
(もしかして、重たいもの着けとくと、帆柱、しいては船が安定する?) マサカ
尼小僧~~待ってろよ~~!
ちょっと待ってください!
と言っても通販のおまけのご紹介ではございません
こんな無理難題を言うだけ言うて、
手をこまねいている直虎さんではございません
大博打の始まりじゃ~~!
って、昨年の「真田丸」草刈正雄さん演ずるところの昌幸おとうさんみたいに
直虎が叫んだわけではありませんが、
これには、中野直之も止めましたし、
政次も、
『なんという無茶を…』
それは、
今川の使いの者に引かれ駿府へ申し開きに向かう途中
宿で、毒薬を飲んでわざと高熱を出し、材木を運ぶ日にちを稼ごうとした
直虎は、熱で起きることも出来ないままでした
様子を見に来た政次に、
『もしうまくいかなかったときは、井伊を頼む』
そう言った直虎の頬に、政次は手を当てて
『俺の手は冷たかろう』
偲ぶしか出来ない心が言った深い言葉でしたね…(@_@。
直虎も、
『ん…、血も涙もない鬼目付じゃからの、政次は、昔から、
誰よりも冷たい…』
幼い頃から、誰かの後ろに回り、そっとおとわを見守る…
そんな鶴丸でしたものね…
そして、偶に話す鶴の言葉は、正に鶴の一声、グサッと来るんです
そういえば、私の妹もそうでした
グサッと刺されて、ぐうのねも出なかった
また、横道にそれて、ごめんなさい
数日後、熱の下がった直虎が今川の館に居ました
二十年ぶりの今川氏真(龍王丸)との対面
昔は蹴鞠で落着させたが、今回も上手く蹴飛ばすことが出来るでしょうか
直親の時といい、今回といい、あらぬ疑いをかけられ騙された悔しさを
晴らさなければ、
『井伊と今川に遺恨がないといえば偽りになりましょう、
なれど私は、家督をお認めいただいてからは、心を入れ替え、
尽くそうとしてまいりました
弓を引こうと考えたことなど、一度もございませぬ』
『…かようなやり方は、
今川は真に忠義なる者を失うこととはお考えにはなりますまいか!』
そんなさなか、館の中に龍雲丸たちが勢いよく飛び込んできました
材木が間に合いました!
『井伊の心をお示しいたしたく、三河より一本残らず取り戻すよう、
わが家臣に命じてございます
これが井伊の忠義にございます!』
と、虎が吠え
氏真の顔色が変わりました
こうしてみると直虎の周りには幾人もの竜宮小僧がいて、
あわや、という時に力になってくれる
そしてそれを直虎は分かっている
周りから助けてあげたいと思ってもらえるような人物は、
まず、自分が竜宮小僧なのでしょうね
そんな、人ですね、直虎さんは
これからも助け助けられ、井伊を次代に繫ぐのでしょうね
第26回までいけませんでしたが、
ではまた