新・エンゲル係数

肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

やらせの疑いが・・・

2015年03月18日 | 気になるネタ

NHKの看板報道番組である「クローズアップ現代」(月曜~木曜午後7時30分から放送)に、やらせの疑いがあることが週刊文春の取材でわかった。

 やらせの疑いが指摘されているのは、昨年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」。「出家詐欺」とは、お寺で得度(出家の儀式)を受ければ戸籍上も法名への変更が可能となる制度を悪用したもので、宗教法人と結託して多重債務者を別人に仕立て上げ、ローンや融資を騙し取る詐欺の手口のこと。

 番組は、滋賀県の寺を舞台に実際に起きた詐欺事件の概要を報じた後に、出家詐欺が社会に蔓延している現状をリポートした。大阪社会部の記者が出家詐欺のブローカーの事務所を突き止めてインタビューを行い、事務所を訪れた多重債務者とブローカーの会話を隠し撮りしたシーンも放送された。記者は、事務所を後にする多重債務者を追いかけ、路上で直撃インタビューも試みている。

 だが、番組でブローカーとして登場した人物はこう証言した。

「私はブローカーでもありませんし、出家詐欺に携わったことも一度もありません。番組に登場するブローカーは架空の人物で、NHKの記者に依頼されて私が演技したものです」

 この人物と多重債務者として番組に登場した人物は古くからの知人で、その知人からNHKの記者を紹介されて撮影に協力したという。NHKの記者と多重債務者として登場した人物も元々の知り合いだった。

 NHK広報局は、週刊文春の取材に対してこう回答した。

「今回の番組は、十分取材を尽くして制作したものであり、やらせやねつ造があったとは考えていません」

 NHKの番組は視聴者からの受信料で作られている。NHKは指摘を受けた点についてきちんと調査し、視聴者に詳細に結果を報告するべきだ。

このスクープ記事の詳細はニコニコチャンネルの
「週刊文春デジタル」で3月18日午前5時より全文公開します。
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4分の1の確率で失敗

2015年03月18日 | 気になるネタ

レンジャーズのダルビッシュ有投手がトミー・ジョン手術(靱帯修復手術)を受けることになったが、最終決断を一時保留した気持ちが痛いほど分かる。なぜなら、その手術が100%成功するとはかぎらないからだ。

 昨年ヤンキースの田中将大投手のように右肘靱帯を部分断裂しながら手術を避け、投げ続けることを選んだ投手もいる。中には、チームを世界一に導くなど大車輪の活躍を見せた投手も。カージナルスのエース、アダム・ウェインライトだ。

 2004年6月、カージナルスのファームにいた若手有望株のウェインライトは右肘に違和感を訴え、残りシーズンを全休。MRI検査の結果、右肘内側側副靱帯部分断裂損傷と診断された。今回のダルビッシュと同じような症状だった。

 しかし、彼はそのまま投げ続けることを選択し、06年ワールドシリーズでクローザーとして世界一に貢献。07年先発再転向後に14勝し、09年にナ・リーグ最多勝、10年には初の20勝をマーク。名実ともにエースと呼ばれる存在になった。

結局、10年オフに右肘痛が再発し、11年2月にトミー・ジョン手術を受けた。それでも、約5年間にわたり靱帯が部分断裂した状態で投げ続けたのは称賛に値する。その後も12年に復帰し、13年に再び最多勝に輝くなど完全復活を遂げた。

 他にはツインズのアービン・サンタナがいる。09年エンゼルス時代に右肘の前十字靱帯を部分断裂したが手術せず、翌年自己最多の17勝をマーク。以来、5年連続30試合以上に先発し、年平均200イニング以上も投げているとは驚きだ。

 彼らがトミー・ジョン手術を回避した理由として、ジェームズ・アンドリュース医師の「投手が手術から完全復活する確率は75%」という言葉があった。しばしば手術の成功率は90%と聞くが、実際には4分の1の確率で失敗するのだ。

 だからこそ、ダルビッシュは最終決断を一時は保留し、トミー・ジョン手術の権威であるアンドリュース医師に手術の必要性について3人目の意見を仰いだ。あとは本人が最終的に選んだ道を迷わず進むしかない。 (大リーグ評論家・福島良一)