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新・エンゲル係数

肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

二郎は鮨の夢を見る

2013年02月28日 | おいしんぼうネタ

「東京がもっと近ければいいのに」と悔しがったのは、シカゴ・トリビューン紙の人気映画評論家、マイケル・フィリップス。

 あの『レ・ミゼラブル』を「この映画は嫌いだ」と斬り捨てた激辛の彼が、日本のすし職人を描いた米国製作のドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』をベタボメ。映画評サイトで全米84人の評論家から驚異の支持率99%を獲得した話題作がついに日本に上陸し、注目を集めている。

 舞台は地下鉄銀座駅近くのビルの地下にある鮨店「すきやばし次郎」。あのミシュランガイドで最高ランクの3つ星を6年連続で受賞している超有名店だ。

      

10のカウンター席しかない小さな店。築地市場から仕入れたその日最高のネタを素材に、独自に生み出したすしのみの絶品お任せコースを握るのは2年前の撮影当時85歳の小野二郎さん。7歳で親から「帰ってくるな」と奉公に出されて以来“すしの神様”と崇められるまで自力で頂点を極めた伝説の人だ。

*静岡県浜松市天竜区の出身です。

 本作を制作、監督、撮影したのは今年29歳の米国の新鋭映像作家デビッド・ゲルブ。数軒のすし店を映画化しようと食べ歩いたところ、すしシェフたちが世界一と称えたのが二郎さんで、実際に食べてそのおいしさの虜になり焦点を絞った。

 案内役で登場するのはご存じ料理評論家の山本益博氏。「ここのすしのシンプルさに驚く。シンプルを極めればピュアに行きつく」と山本氏は解説する。日本文化の根底に流れるこの命題の奥深さが作品のテーマでもある。

 映画では二郎さんから独立した水谷さんという職人の歯にきぬ着せぬ言葉がドキリとさせる。父・二郎の下で働く50歳になる長男の禎一(よしかず)さんが可哀想だから「店を早く譲ってあげて」「二郎さんの亡霊がそこら中にいる。もし亡くなっても二代目は大変」等々。

 監督は「僕がガイジンだからオープンに話してくれた」と後に水谷さんに感謝している。彼の言葉をヒントに作品の方向が定まったそうで、視点は跡取りと技の継承へシフトしていく。監督の父親はメトロポリタン・オペラの総帥ピーター・ゲルブ。“超えられない偉大な父”の陰に隠れるという共通点に共感したとも。

 身を柔らかくするため生きたタコを50分もマッサージする二郎流のこだわりに米国人は特に驚いた。ウォールストリート・ジャーナルでは「どの素材も理想的においしい瞬間があるという抽象的な観念への献身ぶり」に脱帽し完璧主義に舌を巻く。

 「ジロウの悲劇は、ミシュランに4つ星が存在しないこと」と著名な評論家らしくレトリックを弄したのはロジャー・イーバート。しかしラストシーンで見せる二郎さんの笑みは至福そのもの。米国の若い監督が、生ツバを呑み込む世界のグルメに日本のSHOKUNINたちの姿を垣間見させてくれた。 (板垣眞理子)


まずは、ごま豆腐・・・

2013年02月28日 | 金沢

これもかなりの手間暇かけて・・・

こんなにスルリっとしてるに、甘味があり旨味が凄くあるのって食べた事が無い。

何度も濾してるんらしい・・・

もう少し食べたい気もするが、これだけだから美味いし、次回もと・・・ね

こればっかりは・・・食べて見ないとわからんなぁ!!

旨いなんてもんじゃあ~


ケネディ元大統領の長女が次期駐日大使

2013年02月28日 | 気になるネタ

米ブルームバーグ通信は27日、米国の次期駐日大使として、ケネディ元大統領の長女で弁護士のキャロライン・ケネディさん(55)が有力だと報じた。

 同通信は事情を知る関係者の話として、オバマ大統領はケネディ氏の起用に同意しており、身辺調査の結果を待っているという。

 キャロラインさんは、1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の長女。弁護士資格を持ち、教育や文化に関する非営利活動に関わっている。09年にはニューヨーク州から上院選出馬に意欲を示したことがあるが、最終的に断念し、これまでに政治経験はない。

 08年の大統領選からオバマ大統領を支持しており、昨年の選挙でも選対本部入りした。オバマ陣営への大口献金者と並び、政治任用で指名される主要国大使の有力候補になっているという。日本のほか、カナダ大使が有力との報道もある。


試験問題の正解をめぐり、波紋が!!

2013年02月28日 | 気になるネタ

介護支援専門員ケアマネジャー)になるための試験問題の正解をめぐり、波紋が広がっている。

 今年度の「第15回介護支援専門員実務研修受講試験」で、要介護者を取り巻く状況について正しい記述を選ぶ設問があり、「要支援・要介護認定を受けた者は高齢者人口の17・9%である」は正しいとされた。

 ただし、この数字は40歳以上の要支援・要介護認定を受けた人数を、高齢者(65歳以上)の人口で割ったもの。認定者は65歳以上だけにするのが適切で、内容の多くが試験に出題され、受験者の多くが「事実上の教科書」として使う「介護支援専門員基本テキスト」にも同様の記述があり、こちらは間違いとされていた。


知ってますか?小石田純一って!

2013年02月28日 | 気になるネタ

お笑い界は、毎年ピン芸人が出てきてはお茶の間をにぎわしている。

 最近では、昨年大ブレークをはたした「スギちゃん」。年明け早々には前田敦子(元AKB48)のモノマネで現在大ブレーク中の「キンタロー。」が出現。そして、そのキンタロー。の座を脅かすといわれているのが、「小石田純一」だ。

           

 その名の通り、石田純一のモノマネをする芸風だが、ただモノマネをするだけではない。4日に放送された人気テレビ番組、芸人報道(日本テレビ:毎週月曜日24:59~)では、「好きな五十音を一文字言うと、その頭文字を使い即座にオシャレでトレンディーな言葉でかえす」というネタを披露し、大爆笑の渦に変えた。

 この番組の影響で、「行列のできる法律相談所」「笑っていいとも!」など現在、テレビ番組出演のオファーが殺到しているという。

 インターネット上でも話題騒然で、掲示板「2ちゃんねる」では、放送終了後、「小石田おもしれー!」「あいつは誰だ!」など、多数書き込まれ、ツイッターでも小石田botという小石田純一語録を自動的につぶやくアカウントまで発生し、勢いはとどまるところを知らない。

 身長154センチと、本家の石田純一より大幅に小さい体から醸し出される雰囲気、ふてぶてしさ、2013年を席巻する芸人を予感させる勢いだ。


うな繁・4

2013年02月28日 | おいしんぼうネタ

さぁて、かき混ぜます~♪

 

ご飯からですよぉ~鰻は別にして後で混ぜます。

細かくカットされていれば少しづづ入れられるなぁ?!

焦げそう・・・

はいはい、急いでねぇ

左手に見えるのはオコゲ

右に見えるのは鰻です

カリカリっとしたご飯と鰻の香ばしさぁかぁぁぁ~一帯になって旨い


三分咲きかな?

2013年02月28日 | 四季の花々

柊南天の黄色の花が咲きだしました

去年は寒さのせいかほとんど咲かなかった・・・今年は寒いのに頑張ってます。

満開になると虫達が一斉に集まってきます。

春の訪れですね

ここ数日は温かな日が続くようで・・・でも、来月から寒くなるとか?

何時になったら平年並みになるのかしらね?


リスクも付きまとう秘境や辺境への旅

2013年02月27日 | 気になるネタ

観光地として人気の高いエジプト・ルクソールで熱気球が爆発する事故が起きた。東京都内に住む60代の日本人夫婦2組4人が巻き添えとなり命を落とした。

ここ数年、定年退職や会社をリタイアした熟年層の間で世界遺産や秘境をめぐる旅行が注目を集めている。時間と資金に余裕のある熟年層を対象に旅行会社が高級ツアーを企画しているのも背景にあるが、「一生に一度は行ってみたい」という夢の実現にはリスクも付きまとう。

 エジプト南部の世界的観光地ルクソール。悲劇は26日午前7時(日本時間同日午後2時)ごろに起きた。外国人観光客ら21人が乗った気球が空中で爆発し、60代の日本人夫婦2組4人を含む19人が死亡した。

 ツアーを企画した大手旅行会社JTBの子会社「JTBグランドツアー&サービス」(東京都渋谷区)によると、ツアー名は『悠久のナイル川クルーズと古代エジプト10日間』で2月23日に出発し、7泊10日の予定。費用は70万8000円だった。「2005年から行っている。気球ツアーには申込者の約7割が参加していた」(同社)という。

 気球は現地の「スカイクルーズ」が運営し、費用は160ドル(約1万4000円)から。ナイル川を挟んで点在する広大なハトシェプスト女王葬祭殿、王家の谷、カルナック神殿など遺跡群を上空から見下ろせるのがウリだった。

 現地のメディアなどによると、事故を起こした気球は、着陸しようとした際、ボンベから火の手が上がり、高さ約10メートルのところで約10人が飛び降りた。気球は一気に急上昇し、約5分後に300メートルほど離れた小麦畑に墜落、2度目の爆発が起きた。

 スカイ社のエジプト人操縦士=意識不明の重体=が観光客を残したまま真っ先に飛び降りる姿が目撃されているほか、経営難のため同社は最近、従業員に給与を支払っていなかった。必要な部品交換など設備のメンテナンスが適正でなかった可能性もあり、その姿勢が厳しく問われそうだ。

 ここ数年、円高傾向も追い風に、時間と資金に余裕のある熟年層を対象にした世界遺産や秘境の高級ツアーが相次いで売り出されている。ただ、現地情勢やオプショナルツアーの運営側のずさんな管理態勢もあり事故は少なくない。

 観光ジャーナリストの千葉千枝子氏は「団塊世代の中で秘境や辺境、特殊なアトラクションを経験するツアーが人気になっている。欧州や北米など一般的な観光地に飽きた人が観光地としてはそれほど認知されていない場所に行く傾向もある。こうしたツアーにはリスクは付きもので、普通のツアー感覚で参加すると危ないケースがある。旅行者は完全に安全なツアーなどないことをもう一度再認識すべき」と話している。


ホテルに戻って、今回も竹千代に~♪

2013年02月27日 | 金沢

ホテルにいったん戻って部屋で少しのんびりぃしてから・・・

前回も行った店・・・竹千代に出掛けました。

あの店だけは・・・今回もって言うことです☆

手が混んでますからねぇ~金沢に来たら外せない店になりました。

カウンターの片隅にはお茶のセットが用意されてます。

狭くって6名しか入れない店です。

この日はありがたい事に3名で貸し切りでした。


英語がなかなか通じないせい?

2013年02月27日 | 気になるネタ

25日(現地時間24日)に「第85回アカデミー賞授賞式」がWOWOWで生中継されたが、ネット上では「レッドカーペット・レポーターを勤めた中野美奈子のレポートが酷すぎる」という声が相次いでいる。

放送では「アカデミー賞授賞式」の現地レッドカーペット・レポーターを、フリーアナウンサー・中野美奈子と、ハリウッドで活躍する俳優・尾崎英二郎が務めた。レポーターの就任が決まった際、中野は「大変ありがたく、光栄に思っておりますが、同時に映画ファンのみならず多くの方が注目しているイベントだけに緊張も感じています。出来る限りの知識を詰め込んで臨みます」と喜びと決意を語っていた。

しかし、いざ中野美奈子のインタビューが始まると、英語がなかなか通じないせいか、何人もの俳優に質問を聞き返されてしまった模様。仕舞には、尾崎が彼女の英語を通訳して伝えていたという。その様子に驚いた視聴者からは、ツイッターなどで以下のような非難の声が上がった。

「アカデミー賞で現地のレッドカーペットで元フジテレビアナウンサー中野美奈子さんがインタビューしていますが英語で質問してもスターに何度も聞き返されています。 しまいにはトミーリージョンズに「なに言ってるか分からない」言われた。史上初。笑」

「中野美奈子の英語が酷すぎて悲劇の連続。雰囲気もかなり悪くなってるし…」

「短い文章も全部カンペ見ながらで、とっても残念。好きな番組が嫌いになりそう」

「もう一人のインタビュアーのフォローがなかったら結構キツイ」

「質問の内容も薄っぺらいし他に誰かいなかったのかいWOWOWよ!」

中野美奈子アナウンサーといえば、慶應義塾大学在学中にサンフランシスコに留学したこともあり、昨年夏のフジテレビ退社後は、医師である夫と共に海外で暮らす予定とも言われていた。ハリウッド俳優に聞き取れない英語で、今後海外でフリーアナウンサーとしてやっていけるのだろうか。


複数の会社が関与し混乱

2013年02月27日 | 気になるネタ

エジプト・ルクソールの熱気球墜落事故で、犠牲になった日本人観光客のツアーを手配した旅行代理店「JTBグランドツアー&サービス」の説明によると、同社とオプションの熱気球ツアーで気球を運航した現地の会社の間には複数の会社が関与。結果的に熱気球ツアーには国内外4社が絡んでいた。これが当初、責任の所在や補償などについて、同社の説明が混乱した原因になった可能性がある。

 「オプショナルツアーの主催会社は現地の気球会社になっており、日本の海外旅行としての補償は適用されない」

 JTBグランドツアー&サービスの今枝敦社長(55)は26日夜に開いた1回目の会見でこう語っていたが、同日深夜から翌27日未明にかけての2回目の会見では、「場合によっては補償の対象にならないと感じていたが、保険会社に意見を聞き、約款と照らし合わせたところ、弊社の判断で適用すると決めた」と語った。

 こうした背景には、同社と現地で気球を運航する会社との間に国内、国外を含めた複数の会社が関わっているという事情がある。

 今枝社長の説明によると、同社にはエジプトの現地拠点がないことから、オプションの気球ツアーは、契約している旅行手配代理業の「ゲートオブアフリカ」(東京都中央区)が現地の旅行会社「トライウェイ」を通じて、気球運航会社「スカイクルーズ」を手配していた。気球ツアーには計4社が関わっていたことになる。

 今枝社長は「ゲート社には安全確認を義務づける書面を交わし、毎年の更新の際にも確認している」とするが、「トライウェイと気球運航会社の関係は分からない」などと話しており、実態を完全に把握できていない現状をうかがわせた。


キャンピングカーについて

2013年02月27日 | 気になるネタ

作家・村上龍氏の連作中編小説、『55歳からのハローライフ』の中にこんな1篇がある。

 会社の早期退職制度に応募した主人公は、中型のキャンピングカーを購入して妻と日本全国を旅する「サプライズ計画」を持っていた。だが、退職を祝う家族パーティーでそのことを打ち明けると、当の妻から難色を示されてしまう――。

 小説の中では実現しなかった憧れの定年ライフだが、同じような夢を持つシニア世代を中心に、いまキャンピングカーはちょっとしたブームになっている。

    

 日本RV協会によると、日本国内のキャンピングカーの総保有台数は、緩やかに増え続けて約7万5600台。ユーザーの年齢構成を見てみると、60歳代が34.3%とトップだ。

 既存のトラックやワンボックス車を改造したキャンピングカーは、これまでも専門の製作業者らによって数知れず販売されてきたが、欧米のように文化や趣味として根付くことはなかった。その理由について、自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が語る。

「車内で1週間も寝泊まりできる装備がついたキャンピングカーともなると、車体は大きいし車幅も広い。本格的に車で旅をするのが趣味の人でないと、持て余してしまうんです。そもそも欧米と違って日本は何週間も休む文化はないし、生活大国といえるほど自分の時間を持てる社会ではありません。わずか数日遊ぶために高価なキャンピングカーを買うなんて人は、一握りの富裕層に限られていたわけです」

 しかし、日本人が求めるカーライフの変遷とともに、新たなキャンピングカー需要も芽生えている。

「ホンダが昨年、軽自動車の『N BOX』を発売したとき、車中泊ができることを売りにしていたので驚きました。そんなミニチュアカーで? と思いましたが、実際にシートを倒したら床がフラットになり、大人2人がラクに寝られる。軽だから維持費も安いし、何より普段使いができるクルマが立派なキャンピングカーにも早変わりする。これはいい提案だなと感心しました」(井元氏)

 井元氏は、小回りの利く<安・近・短>用のお手軽キャンピングカーが売れる時代だと分析する。

    

 2月8日から千葉市・幕張メッセで行われている「ジャパンキャンピングカーショー2013」でも、ダウンサイジングの傾向は明らかだった。

 広大なブースに所せましと並べられた252台のキャンピングカー。車内にベッドやソファー、テーブルのほかキッチン、冷蔵庫、トイレ、シャワー、犬小屋まで設置してある車もあり、その光景はさながら住宅展示場のよう。

 一方、それらフル装備の大型キャンピングカーよりも注目を集めていたのが、やはりワンボックス車やミニバンの内装に手を加えた「バンコン」と呼ばれるキャンピングカーと「軽キャンピングカー」だった。

 軽キャンパー専門店では、屋根に30ワットのソーラーパネル、車内にはサイドキャビネットを有効活用した棚が作られ、炊飯器や電子レンジが置けるスペースも十分。こんな軽キャンピングカーが100万円台から買えるとあって、多くの来場者が群がっていた。

「震災以降、いつでも避難できるようにクルマに衣料や食糧、カセットコンロなど生活必需品を詰め込んでいるのですが、こんなキャンピングカーがあったら給電もできるし便利。夫婦2人で後部座席は使わないので、買い替えようかと思っています」(70代男性)

 余暇への用途に加えて、災害対策としても脚光を浴びるキャンピングカー。その可能性は確実に広がりを見せている。

「例えば、既存のハイブリッド車は、一軒家の電力が十分に賄えるほど巨大な発電機を積んでいるようなもの。出力は制限されていますが、今後ハイブリッドのミニバン車種が増えていけば、キャンピングカーとしてのニーズはますます増えるでしょうね」(井元氏)

 キャンピングカーの持つ利便性、低価格化が再認識されれば、“若者の車離れ”も防げるかも?


うな繁・3

2013年02月27日 | おいしんぼうネタ

これが石焼き鰻丼だ

3人が同じものを頼みました。。。

ジュージューとお米が焼ける音がしています。

何度か食べているというS氏が「鰻は切らないで」とお願いして丸ごとでました。

普通は細かくカットされているようです。

ネギの香りも良い感じですよぉ


奇想天外だった第85回アカデミー賞

2013年02月27日 | 気になるネタ

      

下馬評では12部門にノミネートされた「リンカーン」が本命視された第85回アカデミー賞で作品賞を制したのはベン・アフレック(40)が監督・製作・主演を務めた「アルゴ」だった。決め手となる見どころは、どこにあったのか。

 「アルゴ」は1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質救出作戦を描いている。CIAの人質奪回のプロ、トニー・メンデスが架空のSF映画をぶちあげ、素人の大使館員を映画スタッフに仕立てて、イランから脱出する過程がハラハラドキドキで展開する。

 「緊迫感のなかにユーモアのある演出がよかった。ことに後半の空港シーンは手に汗を握る。映画好きにはもってこいの題材で、アメリカ人には気持ちのいい映画になっているのが強みだった」と語るのは映画評論家のおかむら良氏。

       

 もっとも、「アルゴ」は7部門の候補に挙がったものの、監督賞にはノミネートもされていなかった。作品賞受賞はアカデミー会員のバランス感覚が働いた苦肉の選択か。

 「スピルバーグ監督の『リンカーン』は有名人の話だが、『アルゴ』は普通人の話という意味でも共感しやすい。アフレックが受賞スピーチでまくしたてていたのも『やった!』という気持ちの表れだろう」と、おかむら氏。

            

 最多12部門の候補で本命とみられた「リンカーン」は、終わってみればダニエル・デイ=ルイス(55)の主演男優賞と美術賞だけだった。

 映画評論家の垣井道弘氏は「今年に限っていえば、アカデミー会員は教科書的な政治家の映画よりも、奇想天外でおもしろい映画を選択した」とみる。

        

 「全体的には、有力作品で、まんべんなく賞を分けあった印象が強い。逆に言えば突出した作品がなかったともいえる。授賞式で驚いたのは、大統領夫人のミシェル・オバマが作品賞の発表をしたこと。30年間、授賞式を見てきたが、こんなことは初めて。テレビ局は視聴率の低下傾向の挽回を、オバマ夫人は大統領の人気回復を援護するため、双方の思惑が一致した結果だろう」(垣井氏)

 人命を第一に人質救出に取り組んだ実話の「アルゴ」は、図らずもオバマ大統領の人気取りに一役買ったことになる。

 女優陣では、「世界にひとつのプレイブック」で主演女優賞を得たジェニファー・ローレンス(22)が光った。

 「これからのハリウッドを牽引する女優のひとり。美人ではないからこそ、親しみやすい普通の女性を演じることができる。作品では、夫を亡くした喪失感をダンスで乗り切ろうとする女性を好演。ボディーラインがはっきりわかり、胸の谷間が見える衣装で、がんばっている」(垣井氏)

 美人は3日で見飽きる、か。