新・エンゲル係数

肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

歌舞伎の楽しみ方は?

2013年04月09日 | 気になるネタ

東京・銀座の歌舞伎座が3年ぶりに生まれ変わった。29階建ての歌舞伎座タワーを併設する新劇場はきょう2日、にぎにぎしく幕を開けた。歌舞伎というと、興味があっても「いやぁ、チケットが高くて」「なんか、窮屈そうで…」と尻ごみする人もいるだろう。そんな方たちに恰好の歌舞伎入門法がある。

 【ふらりと一幕】

 「一幕見(ひとまくみ)席」をご存じだろうか。歌舞伎にだけあるシステムで、低料金で1作品だけ見ることができる。歌舞伎は昔から昼夜一日がかりで上演されていたことから、忙しい人たちが空いた時間に好きな芝居、贔屓の役者が出る場面だけを見たい-という便利な場所がある。

 通常の客席は1、2階の1等席2万円、2等席1万5000円、3階A席6000円、B席4000円だが、3階席の真後ろにあたる通称「4階席」と呼ぶ空間を一幕見席という。

 新劇場にももちろん設けられていて、全1808席のうち156席。これは旧劇場より6席多い。前列に48席2列の椅子席、その後ろが立ち見で60席、合計156席ある。ここばかりは座ろうが立ち見だろうが、料金は一律2000円(作品によって異なるので、5月以降は要確認)。旧劇場の時は、ほぼ1000円ほどだったから倍に上がった。そのぶん新劇場の利点を十分味わうことができる。

 【かけ声が間近に】

 旧劇場にもあった一幕見席だが、新劇場の最大の利点は、以前は見えなかった舞台左手の花道にあるスッポンというセリが見渡せること。妖怪や幽霊など、怪しげな人物が出入りするところ。たとえば、人気絶頂の市川海老蔵が演じる『義経千本桜』の『川連法眼館』などが上演される時に見れば、実はキツネが化けた武士の忠信が旅姿でドロドロドロ~と神妙にセリ上がってくるところを確認できる。

 そしてラスト、白の派手な衣裳を翻し、舞台上から宙乗りで飛び上がり、空中遊泳しながら六法(手、足を操り動かす技法)をみせ、3階席左後方に引っ込む。立ち見席からは目と鼻の先だ。まさに海老サマ宙乗りの終着点を目撃できるチャンスにも恵まれる。

 ここは歌舞伎初体験者ばかりでなく、幾度も観劇している歌舞伎通と呼ばれる常連客や大学で演劇を学ぶ学生たちなどのたまり場でもある。舞台で見得をきる役者に向かって、「成田屋ァ」とか「音羽屋ァ」と役者の屋号を大声で掛ける瞬間にも立ち合える。隣り同士になった常連客に作品や役者について聞いてみるのも面白い。この場所をテリトリーとしている客層は歌舞伎を愛してやまない人たちばかりだから、初心者には喜んでレクチャーしてくれる。

【パノラマ気分】

 おすすめは、値段が一緒だからと座席に座ろうとせず、立ち見に専念すること。舞台上での役者の動きに合わせて見る位置を移動できる。また壁に沿って台が用意されているので、そこに立つと舞台全体を見渡せるパノラマ気分も満喫できる。視力に自信のない方はくれぐれもオペラグラスを忘れずに。性能のよい望遠鏡を持参すると実によく見える。

 最後に入場法。まず、見たい作品の開演時間を調べておく。そして劇場正面入り口左手にある「一幕見切符売場」で概ね開演15分から20分前に売り出すチケットを手に入れる。専用のエレベーターに乗って4階の「一幕見席入口」から入場する。

 4月公演は3部制で、午前11時からの第1部は、人間国宝の坂田藤十郎らによるお祝いの舞踊「鶴寿千歳」で幕開け。1~3部ともベテランや若手の人気俳優が勢ぞろいし、豪華な顔合わせで競演する。向こう1年間、こけら落としシリーズとして歌舞伎俳優が総出演する。午前、午後、夜、どの時間帯でもちょっと歌舞伎に触れられる、それが「一幕見席」のメリットだ。 (演劇コラムニスト 石井啓夫)


ワラビを沢山♪

2013年04月09日 | 春ネタ

何時もお願いをしているYさんから沢山のワラビが手に入りました。

それを東京の姉宅に送りました。

こんな美味しいワラビって食べたこと無いわぁ~って友人が誉められるとか!

灰で灰汁抜きするのも良いのかも・・・

我が家でも晩には~こんな感じで出てきます

軽くお代わりしております


農家経営の自由度を高める農政へ

2013年04月09日 | 気になるネタ

安倍晋三政権は、農産物の輸出拡大構想を進める前に、国内農業の足元を固める必要がある。国家介入型の農政から「農家経営の自由度を高める農政」への転換だ。

 その方向性は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対派農家の声に、真摯に耳を傾ければ明らかになる。

 反対派の多くは、国の農業政策に真面目に従った結果、取引先からの収入よりも、助成金に依存した赤字経営となった。しかも、助成される農産物はすべて政府が長年、「高関税で守る」と約束してきた品目だ。

 TPPで農業壊滅-と取り沙汰されるなか、いくら安倍首相が「農業・農村を守る」と発言しても、彼らが不安になるのもうなずける。今後の農業政策の具体案は示されず、国家財政が危機的状況のなか、助成額が続くかどうかも不透明な状況なのだ。TPP反対農家は単純に、自らの判断で未来を切り開ける自信がないのである。

 他方、TPP容認・賛成農家は国の介入の少ない品目を作り、顧客を開拓し、低関税でも採算ベースに乗る経営をしている。だから、自ら今後の展望が開ける。将来に多少の不安はあっても、それをTPPのせいにはしない。仮に少しでもTPPで経済が良くなった方が、自分の経営にとってプラスだと肌身で分かっている。

 日本の農業生産額の3割を占める野菜の関税は、多くの品目で3%。5000億円市場である花はTPPを待たずとも初めから関税ゼロである。果物の関税は5~15%程度だ。野菜や花、果物のほか、すでに低関税の鶏肉や卵、雑穀などを合わせると、生産額の合計は4兆5000億円で、日本農業全体の約6割に達する。補助金もほとんどなく、農家の自助努力による黒字生産品目だ。

 農業に限らず、黒字経営を続けることが事業継続の鉄則である。国は鉄則に反し、補助金を提供して、赤字体質の農家を税金で作り出しているのだ。また、その赤字を根拠に、農業への政治介入を正当化するマッチポンプが続いている。

 要するに、問題の解決法はシンプルである。

 悪いのは反対派農家ではなく、政府である。まず現政権は「これまで介入して悪かった」とわびるべきである。そして、国の関与を10年から20年かけて少しずつ減らしていく。政権が代わっても、その方針は変わらないことを誓約する。そうすれば、どうなるか。

 助成金の額が減る-と観念して、その分、顧客からの売り上げを増やそうと頭を働かせる。海外農産物の影響も自ら計算するしかない。今と同じ品目で創意工夫する人もいれば、別品目に経営転換する人もいるだろう。いずれにせよ、国に依存しない黒字の経営体質を身につける契機となる。

 ■浅川芳裕(あさかわ・よしひろ)1974年、山口市生まれ。「農業ビジネス」編集長。カイロ大学中退後、ソニーガルフ(ドバイ)勤務を経て、農業技術通信社入社。著書に15万部のベストセラーとなった「日本は世界5位の農業大国」(講談社)、「TPPで日本は世界一の農業大国になる」(ベストセラー)など。