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礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

私は逃げると思っていました(佐藤優)

2020-01-20 00:58:55 | コラムと名言

◎私は逃げると思っていました(佐藤優)

 昨日の続きである。今月一七日に配信されたYAHOO!ニュースの「ゴーン被告、待っていたのは獄中死~逃亡の理由を佐藤優が解説」という記事(もとになっているのは、一六日に放送されたニッポン放送の番組『ザ・フォーカス』)の紹介を続ける。
 佐藤優氏と森田耕次氏(ニッポン放送報道部解説委員)は、同記事の後半で、次のようなヤリトリをおこなっている。

ゴーン被告の監視はなぜ外れたか~逃亡に協力したプロ集団
森田) 逃亡の危険性については、佐藤さんは以前からおっしゃっていましたね。
佐藤) 私は逃げると思っていました。今回、なぜゴーンを検察が監視していなかったのか。報道ベースだと、12月に監視を解いたと書いてあります。なぜだと思いますか? これはIRの事件と関係しているのだと思います。警察が捕まえたなら、江ノ島で猫にデータを預けていた男が「無罪だ」と争っていて、1回保釈が認められました。だけど、警察はずっと追いかけて穴のなかに発信機を埋めているのを抑えています。
森田) 防犯カメラで。
佐藤) ところが、検察が捕まえたから警察は全然見ていないのですよ。検察はマンパワーが少ないのです。IRで秋元議員を捕まえたら応援などで人が足りません。それで監視をやめてしまったと思うのです。日産自動車はさもありなんと思っているから自分たちで監視もつけていました。ところが、これは警察を辞めたプロの尾行の専門家だから、10人くらいで尾行されても絶対にわかりません。それに気が付くということは、ゴーンさんはそれに気が付くだけのチームを持っているということですよ。そして弘中さんたちに「人権侵害だろう」と訴えます。弘中さんたちも納得して尾行が解除されたその日に逃げてしまうわけです。ということは、国家を超えるような横のネットワークがあるということです。いま、新聞報道では元グリーンベレーという話が出ているでしょう。あんなものは見せかけです。あのグリーンベレーの人には前歴があります。前歴があって顔写真を撮られている人は、このオペレーションでは使えません。これは、見せるための役です。それから、トルコのチャーター便の人が捕まりました。【以下、略】

 この中では、森田耕次氏の「逃亡の危険性については、佐藤さんは以前からおっしゃっていましたね」、佐藤優氏の「私は逃げると思っていました」という発言が注目される。ただし、佐藤氏が、ゴーン被告の逃亡を予見した時期は示されていない。
 また、佐藤氏の、「IRで秋元〔司〕議員を捕まえたら応援などで人が足りません。それで監視をやめてしまったと思うのです」という指摘も興味深い。ここで、日産事件とIR事件が結びついてくる。なお、私見では、日産事件もIR事件も、検察による国策捜査であろう。

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コメント (2)
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