ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

日本柔道が混合団体に敗れた相手、フランスは初戦で九死に一生を得て勢いに乗った

2021-07-31 22:22:34 | スポーツ
東京五輪2020。
COVID-19感染症の急拡大はあるが、日程は進んでいる。

毎日毎日、こっちはどうだ、これはどうだと、テレビのチャンネルをあちこち回しまくって見ている。
やはりオリンピック中継は、面白い。

人間どうしが行い、自分のパフォーマンスの最大最高の発揮を目指す。
それが、世界の頂点のプレーヤーばかりだから、信じられないような人間わざばかりを見ることができる。
その姿に、技に、驚き感心してしまう。
同じ人間なのに、どうしてこうもすごいのだろう、とつくづく思う。
だが、違いばかりではなく、国や民族が違っても、喜怒哀楽や思いが人間としての行動を決めるのだなあと、当たり前のことを見付け、共感を覚えることもある。
今日の柔道混合団体では、フランスチームにそんな思いを抱いたのだた。


昨日までずっと、日本は金メダルの獲得を続けていた。
それが続くのは、多分に男女柔道の活躍があるからだった。
今日は、柔道の最終日で男女混合団体が行われるから、これで日本が優勝して今日も金メダルを獲得するだろう、と安易に思っていた。
ところが、日本は、決勝でフランスに敗れてしまい、金メダルの獲得はならなかったのだった。

日本は、意外にも、初戦でドイツに連敗した。
よりによって、絶対王者の大野や阿部詩が敗れるとは思わなかった。
しかし、その後、個人戦の雪辱を期す向選手らの活躍で、苦戦したが逆転勝ちした。

危機を脱した日本は、準決勝でロシアを危なげなく退け、決勝でフランスと対戦した。
フランス男子には絶対的存在のリネールがいるから、それ以外で勝てば日本の金は大丈夫と思っていた。
だが、フランスには勢いがあった。
なんとリネール以外にも敗れて日本は1-4。
銀メダルとなってしまったのであった。

決勝だけ見ていると分からないのだが、実は、初戦で苦戦したのはフランスも同様だったのだ。
実は、日本以上の大苦戦で、フランスは九死に一生を得ていたのだった。

そのフランスの初戦は、イスラエルとだった。
第4試合までに1-3とリードされてしまったのだ。
残り2試合をリネールらが勝って、3-3に追いついたものの、抽選で選ばれた決定戦のカードは、フランスが負けた女子同士の試合になってしまったのだった。
これは、イスラエルが勝ちだ、と多くの人が思っただろう。
ところが、今度は、先ほど負けたフランス女子選手が、雪辱を果たす一本勝ちをしたのだった。
まさに九死に一生。

こんなキツイ経験を初戦でしていたから、フランスは、準決勝をオランダ相手に4-0で勝利した。
決勝に上がった時には、強い日本とやるから、フランスは、もう失うものは何もない気持ちで、ぶつかっていくことができた。

反対に、日本は、守勢に回っていた。
フランスに勝って優勝しなくてはいけない、
リネールに当たるまでに3勝しなくてはいけない、
という余計な硬さを生んでしまった。
そして、余裕がなくなって崩れていったようにも見えた。
そういうところで負けてしまったように見えた。

日本が負けて悔しいが、フランスの初戦の大苦戦の様子をネット映像で見ていたから、納得がいく、フランスの快勝であった。


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