何年か前、中古CDショップで、「Fairlife」というグループの「みちくさ日和」というアルバムを買ったことがあった。
もう7年も前に出たCDではある。
1曲1曲が比較的短く、たわいもない日常を描いたりしていて、肩の力を抜いて、気持ちよく聴いていると、あっという間に終わってしまう。
改めて聴いてみると、最後の「てがみ」という歌が心に残る。
この曲は、「feat.浜田省吾」が歌っているのだが、独り言のようにゆったりと語りかけるように歌われている。
春嵐という人の作詞で、こんな歌詞で始まる。
しあわせに暮らしているのですか? あなたは今
愛する人と出会い にこやかに生きていますか?
そうだよなあ、こんな気持ちになる時があるよなあ…と思う。
この歌は、かつて愛し今は別れている人を思う歌である。
人はそれぞれ思い出に残り、どうしているかなあという人がいるものだ。
後半部分にも、心に感じる歌詞がある。
しあわせに暮らしているのですか? あなたは今
大切な家族を愛しながら 生きていますか?
一日に一度は 声を出して 歌ってますか?
誰かと手をつなぎ 夕暮れの道 歩いてますか?
誰かと手をつなぐ、その相手は夫かもしれないし、子どもかもしれない。
今の自分とは全く違うところで生きている人を思う。
自分とかかわったことのある、懐かしい思い出のある人を思う。
その相手は、性別を問わず、今はどこにいるのかわからない人もいる…。
こんな瞬間は、きっと誰にでもあるのではないかな。
この歌を聴いて、そんなことを思った。
冒頭の歌い出しのフレーズが、耳に残る。
そして、皆、同じ空の下、今を懸命に生きているに違いない。
それぞれの人の幸福を祈る。
しあわせに暮らしているのですか? あなたは今