毎年、雪がとけて花の少ない時期に、わが家の庭で咲いてくれる貴重な花。
それが、ヒマラヤユキノシタの花。
薄いピンクの花が連なって咲いているさまは、にぎやかで、枯草色のわが家の庭でそこだけ明るく見える。
おまけに少しだけ長く咲いてくれている。
その存在感がありがたい。
今年も、がんばって咲いているうちにその近くでスイセンが開花し始めた。
わが家には、ユキノシタも咲くのだが、いつも比べて疑問に思ってしまう。
ヒマラヤユキノシタとユキノシタって、まったく違って見えるのに、なぜどちらもユキノシタというのだろう、ということ。
まあ、ヒマラヤユキノシタは、冬のすぐ後の2,3月に咲くから、雪の下でもがんばって生きているのはわかる。
調べてみると、原産地はやはりヒマラヤ山脈周辺なのだという。
それに対して、ユキノシタは、日本原産らしく、白い花を咲かせるが、その時期は6月ころである。
わが家では、雪がとけた今、地べたに近いところでその葉が少しずつ増えてきてはいる。
季節を思うと、こちらも雪の季節の終わりと同時に勢力を広げようとしているから、たしかに雪に負けずに育とうとしている。
そんなところが共通点には思える。
だからきっと、どちらもユキノシタと呼ぶのだろうと、そこで納得するしかないようだなあ。