やったあ。
去年のJ2王者が、J1王者に勝利!
しかも、2-1の逆転勝ちだ。
強い勝ち方を目の当たりにすることができた。
ここのところ4試合勝利を見たことがないアルビレックス新潟の試合。
今日は、対戦前から新潟松橋監督の古巣横浜Fマリノスとの対戦ということで、あちこちで話題になり盛り上がっていた。
選手たちも、その盛り上がりに加え、ここのところ3連敗と引き分けの試合で4試合勝ちなしと、勝利に飢えていた。
今日の相手が前季王者ということもあり、そこに打ち勝ち、自分たちのが本来持っている力を示したい。
そんな気持ちにあふれていた新潟の選手たちだった。
そして、ゴール裏のサポーター席も、気合が入っていた。
見事なコレオグラフィ―は、久しぶり。美しい。
揺るがない覚悟と信念を胸に。
新潟のフットボールで更なる高みへ。
GO STRAIGHT !!
いいね!コレオも言葉も。
選手たちの気持ちは、試合開始から見ることができた。
キックオフからのボールで、一気にシュートシーンまでもっていった。
惜しくもゴールとはならなかったが、その後も、選手たちの強い気持ちを見ることができた。
相手もボールを保持して攻めようとするのだが、新潟の選手たちが厳しいプレスに行き、ボールを奪取しようとする姿がすごかった。
それでも、そこは昨季王者のマリノスだ。
新潟の選手たちをはがしてゴール前まで迫る。
GK小島の再三の好守もあって、前半0-0で進んだ。
新潟も、ボールの保持にこだわり過ぎず、カウンターを発動したシーンもあった。
小見がGkとの1対1を外してしまったときは、観衆みんなズッコケたけれども…。
まもなく前半が終わるアディショナルタイム、CKキックからの流れで、ついに先制されてしまった。
VARの確認がやたら長くて6分近くあったのではないかな。
結局ゴールが認められ、0-1でハーフタイム。
やっぱりJ1上位のチームには勝てないのか、と思いながらも、後半の選手たちの奮起に期待した。
後半になると、マリノスよりも新潟の方がチャンスを多く作り出すようになった。
選手たちの動きが、マリノスの選手たちに上回っているように見えた。
その攻めに慣れてきたような気がした。
すると、57分、高い位置でボールを奪い返すと、エリア内でFW鈴木から涼太郎へとパスが渡り、涼太郎はGKを軽くかわして、角度のないところからボールを確実に転がして同点ゴールを決めた。
押せ押せとなった新潟は、その後も選手交代を交えながらチャンスを作り、攻める。
67分、これも相手陣内でボールを得た新潟は、三戸が余裕をもってミドルシュート。
そのボールは、無回転のすばらしい弾道で、ゴールネットに突き刺さった。
相手GKは、全く動けなかった。
見事なスーパーミドルであった。
控え選手たちのもとへ走って行って倒された三戸は、泣いていた。
J1に上がってから、惜しいシュートを決めきれずに苦しんでいたから、J1初ゴールが本当にうれしかったのだろう。
おめでとう、三戸舜介!
そのシュートで足をつらせた三戸も、交代。
代わったダニーロも、鋭いドリブルで何度か見せ場を作り、相手陣内深くまで侵入していくなど活躍した。
選手交代の最後には、DF千葉に代わって普通は左サイドバックの渡邉泰基を起用するのには驚いた。
これもしっかりはまって、終盤のアディショナルタイムもあぶなげなく乗り切った。
入魂の一戦、気迫のこもった、会心の逆転勝利だった。
現在2位、6試合負けなしの横浜Fマリノスに、4試合勝利なしだった新潟が、見事に勝利した。
それにしても、アルビもマリノスも、自分のチームの戦い方を貫いたすばらしい試合だった。
まだ得点が入らない前半も、後半まだアルビが0-1で負けているときでさえ、この試合をずうっと見ていたいと思っていた。
両チームともに、きたないプレーは少なかった。
純粋にボールを奪い合い、シュートを決めようとする、サッカーの試合が楽しめた。
試合後のマリノスの選手挨拶に対して、ビジタースタンドを埋め尽くしたサポーターたちからは、ブーイングも飛んでいた。
大勢の来場だったが、まさか負けるとは思っていなかったことだろう。
ブラジル人トリオはじめ、圧倒的な得点力を誇るマリノスを1点におさえ、逆転で勝利したのだから、新潟の力は本物だ。
新潟に来ていたらしい、ポイチさん、伊藤涼太郎を見てくれましたか?
三戸舜介を見てくれましたか?
小島亨介を見てくれましたか?
新潟の選手たち、いいでしょう?
これからまだまだ魅せてくれますからね、楽しみにしていてくださいな。
【呪縛から解放されたような、ヒーロー三戸の笑顔】
Visca Albirex !!