ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

小林倫博氏の歌が好きだった

2011-01-24 18:33:02 | うた

古いレコードの山の中でも、廃盤になってしまってCDとしての復活もなく、とても残念だったのが、小林倫博氏の曲だった。
氏は、鹿児島県出身で、東京の美大を卒業している。
氏が、デビューしたのは1977年。井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげる、小室等のフォークシンガー4人が1975年に設立したあの伝説の(?)フォーライフ・レコードの何人目かの新人だった。
オリジナルアルバムは3枚、シングルレコードは、12枚出している。
私が買わなかったのは、LPに入っていたシングルレコード3枚だけ。
あとは、全部買ったのだった。
あの当時だから、愛や恋の唄が中心ではあるのだけれど、何気ない日常生活からの物語のような歌を作っていたアーティストだった。
美大ということもあり、独特のセンスのある歌が好きだった
最初のアルバム、「第一印象」では、私の一番のお気に入りは、2ndシングルになった「東京シティー」だった。
歌の内容で、

ここに一人来た頃(それだけで)
ねずみ色の街でも(ときめいた)
季節を伝える風に向かって
口笛鳴らせば 夢かなう気がした

という部分や、

だけどここを離れて 生まれた町へと
帰る気持ちになれないのはどうして
生まれた故郷(くに)を離れて 父や母もここで暮らすと
言い出したら それもまたいやだろ

などという内容も、自分の心境にマッチしていて、ずいぶん気に入っていた。
なお、繰り返される次のサビの部分

東京シティー 夢逃げる
東京ララバイ 寝つけない大人たち

ここに出た「東京ララバイ」は、その後松本隆氏がいただいて、中原理恵のデビュー曲名になったのだそうだ。

ほかに、「ローソク1本の話」も好きだった。
男同士が、安いウイスキーを飲みながら「世の中の女はみんな見る目がない」と歌う歌の内容も、当時の学生の身には、同感!だったのだ。

先日、レコードからCD化して繰り返し聴いている。
聴くたびに、学生の頃の自分やその頃の下宿、今は行方も分からなくなってしまった友人のことなどが思い出される。

最近、ネット検索していたら、小林倫博氏本人のHPを見つけた。
その中の「『鳴かず売れず飛ばず』の記録」では、「東京シティー」を含め、何曲か試聴できる。
うれしい発見だった。
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました (畠山時久)
2013-09-07 07:16:19
おはようございます。昨夕届きました。
今、聞いてます。18歳の頃、君は流れて東京CITY好きです。
また、感想レターします。
本当にありがとう。(*^7843
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よかったです (50fox)
2013-09-07 15:11:58
お役に立ててよかったです。
小林氏の1st、2ndアルバムは、本当に好きでした。
今回シングルもまとめてみましたが、あんなもの、こんなものと、方向性が定まらないまま、いろいろな曲を出したのだなあと改めて思いました。
気持ちよく聴いていただければ、幸いです。
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真夜中の電話 (大野隆幸)
2014-06-04 19:57:41
真夜中の電話という曲が好きでした。効果音で入る救急車の音が都会の夜の孤独を余計にそそるような気がして。思い出して聴きたいと思い、音源を探していますが、CD化はなく、残念な状況です。
その他には、個人的には岸正之とか、鈴木雄大とか、あの頃結構いい音楽があったのにCD化がなく残念だなと思っています。
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救急車の音… (50fox)
2014-06-07 14:11:10
>大野様
「真夜中の電話」救急車の音が入っているのが確かに印象的でしたね。
ご存じと思いますが、上に示した小林倫博氏のホームページをたどると、この曲も試聴することができます。
30~40年もの過去の曲ですが、こだわりのあるよい曲はいろいろとあるものですよね。レコードに針を下ろすと昔の想いがよみがえる気がします。
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Unknown (タバスコ改めバタスコ)
2016-05-18 13:32:49
初めてお邪魔しました。
小林倫博でたどり着きました。
また伺います。
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ご訪問ありがとうございました (50fox)
2016-05-19 20:40:23
>タバスコ改めバタスコ様
ご訪問ありがとうございました。
若い頃の歌は、忘れられないものです。
抒情的なものあり、ポップなものあり。
いろいろな曲が楽しくもあった小林倫博氏の歌たちでありました。
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Unknown (サンセットビーチ)
2020-05-19 19:15:06
はじめまして…この度は貴重な情報をありがとうございます🙇
小林倫博が大好きだったことも忘れかけていました(>_<)
高校時代レコード店でバイトをしていて、その頃、小林倫博を知りました。特に僕が心ひかれた曲は「十八歳の頃」という曲で、年上の女性に片思いしてた自分とオーバーラップしていたこともあります。
それから時は流れ、この曲のことも忘れがちになり、最近になってネット検索でとうにかして聴きたいと探しまくりました。
それも叶わず諦めかけてた頃、偶然このblogを読ませていただきました。すぐ小林倫博さんのHPへ行き、試聴しました。全曲フルで聴けることに感動して、さっそく「十八歳の頃」を聴きました。背筋がゾクゾクとなり当時のことが思い出され、熱いものが流れ落ちそうになりました。これからゆっくりと何度も何度も聴くと思いますが、こんな素敵な想いを甦らせてくれて、本当にありがとうございました🙇
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思いが共通、うれしいです! (50fox)
2020-05-19 19:51:27
>サンセットビーチ 様
お役に立てたように思え、うれしく思いました。こちらこそ、ありがとうございました。
「十八歳の頃」いいですよね。小林倫博さんが、デビューしたアルバムに入っていたのに、最後のシングル曲にしたのもこの曲だったのでは?と思います。当時は、二十八歳というと、未婚女性にとっては時間がたちすぎている(?)年齢だったように思います。
小林倫博さんのHPの場所も、最初に書いたときのところにはなくなっていたのですが、先日新しい場所にあるのを見つけたばかりだったのです。リンクを張りなおしておいてよかったです。
若い時に聞いた歌には、不思議に力がありますね。自分の人生を飾ってくれている気がします。
うれしい投稿、ありがとうございました。
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Unknown (patata)
2021-02-23 12:05:15
パタータドルチェと言う焼き芋屋をやっているおやじです。私も東京シティ好きです。
今日ふと思い出しメロディーが頭の中グルグル回っていたので、何気なく検索したら、こちらにたどり着きました。同じ思いの方がいらっしゃって、何だかうれしいです。
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Unknown (patata)
2021-02-23 12:07:22
スミマセン!同じもの2度送ってしまいました!
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