ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

錦織、驚異の精神力で勝利!

2019-01-17 23:17:11 | スポーツ

今日は、勤務日ではなかった。
天気は、あいにく雪で足元はぐちゃぐちゃではあったが、娘の運動を兼ねて、一緒にスーパーまで歩いて買物に行って来た。

家でテレビをつけると、NHKは、口永良部島で噴火があったことを放送していた。
すると、まもなく全豪オープンの2回戦に放送が切り替わった。
男子シングルスの2回戦、錦織圭-カルロビッチの試合は、もう第3セットに入っていた。
セットカウントは2-0と錦織リードで、1-1の同点だった。

そこから見たのだが、相手のカルロビッチは2mを超える長身で、ビッグサーバーだった。
なにしろ、サービスをもった時のポイントのほとんどがサービスエースによるものなのだ。
錦織のサービスで始まるときは、ラリー戦になるが、カルロビッチのサービスになると、高速で角度の鋭いボールがコートに突き刺さっていた。
ラリー戦になると、錦織が技術的に上回っていた。
互いの持ち味を出して、サービスゲームをキープする展開で試合は進んだ。
取りつ取られつで、試合が進む。
錦織が苦労してラリーの末に1ポイントをやっと取ることも多いのに、カルロビッチは、いともたやすくサービスで取る。

ところが、第3セットも第4セットも、セット後半の第11ゲームに、錦織はカルロビッチにブレークを許してしまった。
その結果、両セット5-7で落とし、フルセットに持ち込まれた。

精神力が強いな、と思ったのは、第9ゲームだった。
4-4のスコアで迎えた錦織のサービスゲームだったが、0-40と3回のブレークチャンスを与えてしまった。
第3、第4セットは、同様な状況で相手にブレークされていた。
このままでは、まずい!絶体のピンチだ。
しかし、ここをしのぐのだから、錦織はすごい。
すごい精神力だ。

ただし、本当の精神力が示されたのは、6-6で迎えたタイブレークの時だった。
タイブレークは、最初の相手のサービスをミニ・ブレークした錦織がリードして進んだ。
ところが、錦織が6-5で迎えたサービスを2本ともブレークされてしまい、6-7。
まずい。
この先2本、ビッグサーバーのカルロビッチのサービスになってしまう。
絶体絶命のピンチ。
…だというのに、錦織の精神力は、ここから相手のサービスを2本続けて破るのだからすごい、すばらしい。
優位に立つと、自分のサービスはキープし、マッチポイント。
そこを1回で決めて、錦織勝利!

勝った錦織もしばらく立ち上がれなかったくらいの、厳しい試合だった。
それなのに、劣勢に立った場面が続いても、相手の攻撃をしのいで、よく勝利した。
59本もサービスエースをとられるという、サービスだけで決まってしまう、つまらない内容ながら、なんとか防ぎ得点しようと工夫する錦織のプレーと精神力に驚きと感嘆の声を上げてしまった。
勝ち目がないような試合展開だったのに、最後には勝ってしまうところに、本当の強さを身に着けている。
驚異の精神力。
さすがに、世界ランクひとケタにいる選手だと、感心した。
コメント
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