ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

娘よ(53)

2014-08-09 13:18:41 | 生き方
現在の病棟には、車椅子で生活する方が多い。
概して、中高年の方が多い。
中高年でなく、車椅子もいらない娘は、珍しい存在である。
結構、その動きは目立つ。
慣れないうちは、場所の認識がしっかりしていないから、足元をふらふらさせながら迷って歩いていたのだった。
だから、医師や看護師たちは、転倒したら大変だと、私らからすると「異常に」心配していたのだった。
だから、ベッドのそばに踏んだら看護師に連絡の行くマットが敷かれてしまったのだった。
だが、娘は、それを踏むと看護師が駆け付けてくるということを知っているものだから、面倒を感じるようだ。
そのマットをまたいだり、ぴょんと飛び越えたりして、マットに上がらないようにして生活していたくらいだった。
だから、それに失敗して逆に転んでしまったこともあった。
明らかに逆効果である。

医師と家族の面談で、けいれんを起こさないように、刺激を与えないよう気を付けながら、娘のリハビリを進めていくことになった。
日に3回のリハビリにも慣れてきたようである。
OT,PT,STと、3種類のリハビリがあるが、今は、足元のふらつきをなくせるように、足腰を重点的に鍛えるようなことをたくさんしてもらっている。
PTでは、自転車こぎなどもしているらしい。
OTであっても、歩行練習も入れているようだ。
そのことがわかるのも、病院の方で、スケジュールファイルを用意してくれているからだ。
毎日毎日、その日の予定がA4判1枚の紙に、時間ごとに書いてある。
スケジュールを考えて行動できるように、したことがわかるように、と配慮がなされている。リハビリやおやつの内容などについても、書き込めるようになっている。
リハビリがない時間も空欄となっているので、したことがあれば書き込める。
だが、少し時間がたつと忘れてしまうことには変わりはない。
しかし、私たちが病室を訪れ、そのファイルをのぞきこんで、「○○したの?」と聞くと、「うん、したよ。」と言って話ができる時もあるようになってきた。

娘は、やっとこの病院の生活に慣れてきたというところである。
まだまだ、日に2回も下着を取り換えたことを忘れてしまうのだけれども、少し元気でいることを喜びたい。
明日は日曜日。家への一時外出ができそうだ。
コメント
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