ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

難しい選択 その①

2009-10-13 21:25:35 | 「育」業
ここのところ、難しい選択を迫られることが多い。
まず、1つ目は、全校登山遠足である。
当日は、午前20%、午後90%の降水確率。
6時に、判断に迷ったが実施を決定。当時はもちろん、8時の段階でも晴れていた。
当日の保護者ボランティア等のバックアップ体制の充実度や近づく新型インフルエンザの脅威などを考えると、この日の実行しかないと考えられた。また、雨を体験するかもしれないが、近頃の子は雨の日に活動することは極端に少ない。
降雨となったとしても、充実したバックアップ体制があれば、雨の中での体験も有意義になると考えられた。

どうか晴れ続けてほしい、という願いは通じ、12時を過ぎるまで、雨は落ちて来なかった。
しかし、12時半を過ぎて雨が普通に降るようになってきた。
覚悟していたとはいえ、雨の音に子どもたちの身を案じずにはおれなかった。それからの時間は、とても長く感じた。
やはり、何件か案じる電話がかかってきた。
なかには、「雨が降るとわかっていたのだから、登らせないでほしかった。なぜ決行したのか。」というものもあった。
やがて、びしょぬれになりながらも、無事に帰ってきた子どもたちに、ホッとした。
彼らは、口々に言った。
「泣き言を言わないで登ってきた。」
「すべって転んだりしたけど、かえって楽しかった。」
「高学年として、小さい子を助けた。リュックを背負ってあげた。」
子どもたちは、たくましい。
体育着を泥だらけにしながらずぶぬれで帰った姿を見て、「学校は、大事なわが子をなんとつらい目にあわせたのだ。許せん。」と憤慨した方も多くいたようだ。
本当は、せつない思いをしたのは、家の人たちだけではなかったのだが。こちらも、雨の音に身を切られるような思いをしていたのだが。
しかし、悪天候に負けずに、弱音を吐かずに、1~6年生の班員同士が助け合って無事に帰ってきた。協力し合ってたくましく帰って来た子どもたちだった。
その子どもたちを誇りに思った。笑顔で支えてくださったボランティアの皆様には、心より感謝申し上げたい。

そう思ったのもつかの間、明けて次の週は、2つ目、3つ目とまたまた難しい選択に迫られていたのである…。(続く?)
コメント (1)
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