癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

心臓の検査

2009年09月12日 | 動物医療
実家の犬が咳き込んでいるので、知り合いの病院にいって検査させてもらった。
採血、レントゲン、心電図、血液検査とちよっとしたドックだ。

血液検査では、幸いGPTと総コレステロールが高い以外は問題なし。
しかし、心電図では肺性心や心臓肥大が疑われる所見がでて、レントゲンではそれを裏付ける所見がでました。

また、レントゲン写真をもとにVHSという心臓の長軸と短軸を計りそれが第4胸椎から何個分ななるかの測定をすることで心臓肥大の目安にする方法があるのですが、
VHS=11.5で標準値の10.5を超えていました。

レントゲンでは他に肺野が白く肺水腫を疑わせる所見もありましたので心不全のグレードをISACHCの分類のクラスⅡより上と見て咳を抑える薬剤を加え、心臓はピモベンタンという新しい薬剤を使うことにしました。

実家では犬の咳が酷くて困っていましたので、改善を期待したいです。


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (動物大好き〓)
2009-09-12 23:46:00
わんちゃん 咳が治まり早く良くなるといいですね 祈っています
返信する
はじめて拝読いたしました (ゆきの飼い主)
2009-09-13 00:07:55
大変勉強になります。
因みにこのXP、幾つの子
なのですか?

お咳はおさまって来たの
ですね。。。
この子も楽になった
でしょうね?
ゆっくり寝る事が出来ます様に。。。

臨床症状の無い子に
エナカルドを与えた1症例
の上地教授の論文、もし
読まれてみえたら、お教え
下さい。。。
PUBMEDには有りませんでした(×_×)

現在、ANANから連絡待ちです。

どうぞ、お大切になさって
下さいね。。。
返信する
動物大好き〓 さま (Unknown)
2009-09-13 06:15:28
ご心配ありがとうございます。
家の母が大変心配しまして、結果を知らせると大変驚いていました。
咳の要因もはっきりしたのでコントロールできると思います。

ブログを見ていただいてありがとうございます。
返信する
ゆきの飼い主 様 (Unknown)
2009-09-13 06:23:38
ブログを見ていただきありがとうございます。
毎日更新を目標にしていますので、内容には自信がありません。

ポメラニアンの8歳、♂です。
半年前からエナカルドでコントロールして増量もしましたが、咳が酷くなりました。

エナカルドの臨床症状のない犬に対する投与効果は私の読んできた中では否定的見解のものしかありませんでした。

今度の薬もステージが高いものに対する効果がメインなのでしばらく様子を見ようと思います。

心臓疾患は本当に多いし苦しむ子が多いので、これからもっと深く勉強するつもりです。

やはり基本は聴診とレントゲンだと思います。
心電図も有効ですが、参考程度のほうがいいかもしれません。

コメントありがとうございました。
返信する
有り難うございます (ゆきの飼い主)
2009-09-17 22:42:55
お忙しい中、ご返信有り難う
ございます。
まだAVANから連絡が来ず(T.T)
そうなのですね。。。
否定的な内容が多いのですね。
大変参考になりました。
ほんとうに有り難うございます。

ヒトの場合ですと、プラセボ的な
意味合いも有り、効果的事も
。。。と思いますモノの。。。
悩むところでございます。

この子は8才。。。
今は症状が落ち着いてきたの
でしょうか。。。

返信する