日本男道記

ある日本男子の生き様

座禅和讃4

2009年01月16日 | お経を読む・理解する
夫れ摩訶衍の禅定は 賞嘆するに余りあり 布施や持戒の諸波羅蜜 
念仏懺悔修行等 其の品多き諸善行 皆此のうちに帰するなり、とは

「摩訶衍」の摩訶とは「大いなる」とか「非常に」ということ。衍は乗り物のことで、摩訶衍とは、大きい乗り物のこと、つまり大乗のこと。仏教は小乗仏教と大乗仏教に区分されるが、そのうちの大乗仏教のこと。禅定は禅のこと。
「賞嘆」とは、ほめて感心すること。「余りあり」とは、多くて残るくらいだということで、つまり、大乗禅は褒め称えても、ほめ余りが残るくらい素晴らしいものであるということ。
「布施」は施し、「持戒」は戒律を保つこと。「諸波羅蜜」とは、布施、持戒以外の波羅蜜、つまり忍辱・精進・禅定・智慧のことで、六波羅蜜の全てを指す。この
六波羅蜜は、大乗仏教の大切な徳目。
しかし、迷いの此岸から悟りの彼岸に至る道は、六波羅蜜だけでなく、「念仏懺悔修行等」とあるように、念仏という道もあれば、懺悔という道もあり、修行もある。
つまり、大乗禅の体験には、念仏や懺悔はもちろん。たくさんの諸修行があるが、これらはすべて悟りを開くための手段であるということ。

 
座禅和讃は、江戸時代中期に活躍した僧侶・白隠禅師が著述したもので、大変深い内容を持つ和文で書かれたお経。和讃というのは、声明(しょうみょう)の一つで、日本語で書かれてあり、何らかの功徳を讃えるために作られる長い七五調の歌のこと。この座禅和算は、座禅の功徳を讃えたもの。
『座禅和讃全文』
衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ 譬へば水の中に居て 
渇を叫ぶがごときなり 長者の家の子となりて 貧里に迷ふに異ならず
六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり 闇路に闇路を踏みそへて いつか生死をはなるべき
夫れ摩訶衍の禅定は 賞嘆するに余りあり 布施や持戒の諸波羅蜜 
念仏 懺悔 修行等 其の品多き諸善行 皆此のうちに帰するなり

一座の功を成す人も 積みし無量の罪ほろぶ 悪趣いづくにありぬべき 浄土即ち遠からず
辱くも此の法を 一たび耳に触るるとき 讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし いはんや自ら廻向して 直に自性を証すれば 自性即ち無性にて すでに戯論を離れたり 因果一如の門ひらけ 無二無三の道直し 無相の相を相として 
往くも帰るも余所ならず 無念の念を念として 謡ふも舞ふも法の声 三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん 此の時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに
当処即ち蓮華国  此の身即ち仏なり








Daily Vocabulary(2009/01/16)

2009年01月16日 | Daily Vocabulary
6926.exclude(~を除く、除外する)
Voting can reject and exclude the minority that is opposed.
6927.one's feathers get ruffled(腹を立てる、怒る)
Nobody's feathers get ruffled,everybody is on board,and implementation is very quick.
6928.give it a whirl(試してみる、試しにやってみる)
It sounds strange but we'll give it a whirl.
6929.shoot from the hip(ピストルを腰のベルトに付けた状態から発射する、考えず衝動的に行動する)
His boss shoots from the hip.
6930.expeditious(行動が迅速な、手際が良い)
We always seek an expeditious resolution.
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