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自然の中をロードバイクで走るのが大好き。現在の愛車ははPINARELLO GAN-RS(2016)。

禁煙治療は自己負担に。

2016-10-28 | 世情

一定の条件を満たせば禁煙治療も医療保険を使って3割負担で受けられるようだが,それはおかしい。

日本の社会保険は医療保険,年金保険,介護保険,労災保険,失業保険の五本柱。

そもそも社会保険=Social Securityの考え方は,病気や老齢,労災,失業等のイベントは誰にも起こりうるもので,かつ本人の責めに帰せられない。よって社会全体でいざという時に備えた支えあいの仕組みを作ろうというもの。
リスクの無い人には保険も無い。たとえば公務員には失業保険が無い。

いっぽう,リスクが高いからという単純な理由で自己負担を求めるのは間違い。
たとえば今日では遺伝子検査で特定の病気に罹患するリスクの高いことが判るが,これは本人の責めに帰せられない。

しかし,そもそも吸わなくて済むタバコを長年自分の意思で(弱い意志で?)吸い続け,あげくに健康保険で禁煙治療をしてくれというのはムシが良すぎるし,そもそも社会保険の理念にそぐわない。

同様に,放ったらかしにして悪化した虫歯の治療も自己負担にすべき。
初期の段階でいくらでも治療できたものを,酷くなるまで放置したのは明らかに自己責任。
内臓の病気は気づかないこともあるが,虫歯でそれは無い。

同様に,肥満者の糖尿病治療も自己負担にすべき。
過食を強いられることはない。
昨日まで標準体だった人が,今日突然に肥満になることもない。
長年にわたる食生活と運動習慣を改める機会はいくらでもあったはず。
判っていてそれができないのは自己責任。

誰にも起こりうるもので,かつ本人の責めに帰せられないイベントに対して,社会全体で支えあいの仕組みを作ろうという社会保険の考え方にそぐわない。