もっと乗りた~い,自転車に!

自然の中をロードバイクで走るのが大好き。現在の愛車ははPINARELLO GAN-RS(2016)。

五街道雲助一門会。

2010-12-23 | 落語

僕が落語を聴き出したのは大学2年のとき。3年になると授業が週休3日になったので,よく新宿の末広亭に昼間っから入り浸っておりました。末広は昼夜通しで居続けられるので,昼の12時から夜の9時頃まで落語漬け。合間に漫才や三味線,手品などの色物も入っており,これも楽しかった。のちに都々逸もかなり好きになりました。確か当時は学割で1700円。この値段で生の芸を至近の距離で,昼から夜まで観られるというのは,僕にとっては大いに値打ちがありました。

その頃に,しみじみ「いいなー。上手いなー」と思ったのが五街道雲助という人。高座に上がると客の顔でなく真正面を向き,客いじりや駄話なしにスッとまくらに入る。その後に続く噺も良し,居ずまいも良し。まさに本格派の江戸落語。
その雲助師匠の3番弟子である五街道弥助さんが,今年の秋に目出度く真打へ昇進し,蜃気楼龍玉を襲名したのですが,11月5日(金)に国立演芸場で行われた襲名披露には,仕事をうっちゃって行ってしまいました。二つ目の金原亭駒七の頃からネタ出し落語会に出かけては聴いてきましたので…。その龍玉さんが国立のトリで演じた「ねずみ蔵」は最高でした。

1番弟子の桃月庵白酒さんや2番弟子の隅田川馬石さんも,二つ目の頃から聴いてきましたが,今日は3人のお弟子さんと雲助師匠が揃う一門会が浅草で行われるというので,当然のことながら行って参りました。
昼の部の「一門会」に続いて,夜は「雲助蔵出し」。中入りをはさんでの二題目は,年の瀬にふさわしい「芝浜」。まったくもって素晴らしく,堪能しました。満席の会場から割れんばかりの拍手のあとは,師匠の音頭取りにより三本締め。雲助師匠のファンとしてはこれ以上無い年の瀬。いや~,良かった良かった