もっと乗りた~い,自転車に!

自然の中をロードバイクで走るのが大好き。現在の愛車ははPINARELLO GAN-RS(2016)。

大子の手揉み新茶を求めて。。。

2010-05-22 | 自転車

茨城最北部の大子町はお茶(奥久慈茶)の産地。栃木県に程近い,町の北西部に位置する山あいの集落に茶畑はあります。最初に向かったのは国道461号から県道159号を北に登ってゆく田野沢地区。田野沢川という小さな川沿いに細い道を登ってゆくと,狭い谷間に開けた集落の傾斜地に茶畑が広がっていました。
自転車を止めて,畑仕事をしているおばさん二人に挨拶をして色々とお話を伺いました。「写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら快諾してくれたので,周囲を歩いて撮影…。
さらに道を進むと,「こんな急斜面に?」って驚くほど山の斜面に茶畑が広がっていました。
      
ちょっとした峠を越えて山を下ると,ここにも集落が…。茅葺き屋根の家もあって,なんとも良い感じ。銀色や小豆色の屋根も多いです。屋根の傾斜が急で,何より家の造りが大きい。この辺りの農家は豊かなんだなー,と思いました。
お昼時になったので,田野沢川から一本東側の初原川へ降りて,県道205号沿いにある「茶の里公園」へ。売店で目当ての50g=1,000円の手揉み新茶を買ったら,「今ちょうど作業中だから見ていったら?」とレジのおばさんに促されました。もちろん僕は,「ぜひ見せてください!」と教えられた奥の部屋へ。

      
いや~。初めて見ました。かなり嬉しかったです。
「良い香りがしますね~」。「写真撮ってもいいですか?」。「あれ?台が暖かいんですね…」。
「今朝手積みしたばかりのお茶なんですよ」。「自転車で来たの?」。「下からガスで温めてるんだよ」。
師範のおじさんの周りを囲んでいるのは「素人」の人たち。皆さん東京方面からいらしたそう。
「あなたもどうですか?」と勧められ,僕もテーブルを囲んで新茶をご馳走になりました。飲んでみたら…,お・い・し・い。こんなにおいしいお茶飲んだことない!まず温度がぬるい。そして生の茶葉の風味が口の中で豊かに広がるのです。「これは異次元のおいしさですね」,と僕。
お集まりの皆さんはユーモアがあって,人生を楽しんでいる風でした。

      
昼食後は,初原地区の景色を楽しみながら山を降りてゆきます。道路わきで茶摘している人たちがいたので,また挨拶をしてお話を伺いました。それによると…,今年はちょうど今朝から摘み始めたそうで,このお茶は殆ど自家用だそう(なんと贅沢な)。またも「写真を撮ってもいいですか」と聞いてみたら快諾。「午前には埼玉から来たという人も撮っていったんですよ」。

田野沢地区は狭い谷間の斜面に,初原地区は谷間が広く大規模にお茶が栽培されており,両方走ってみると違った趣きがありました。機械摘みしてるのを見たのは1回だけで,皆さん手摘みしていました。買ってきたお茶を飲むのが楽しみ(^^)。
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