今日は雨だす。なんか春の雨って感じがします。で，今宵はマヘリア・ジャクソンです。音楽レビューならいくらでも行けそうです。
さて知る人ぞ知るゴスペルの女王。
学生時代に有楽町で観た『真夏の夜のジャズ』という映画のラストに登場。「日曜の夜にふさわしい」とのナレーションで登場する彼女は，大きな体躯から圧倒的な歌唱力で歌い上げる。圧巻はラストの“The Ｌｏｒｄ’ｓ ｐｒayer”。「主よ，許したまえ，我も隣人を許す。我に今日の糧を与えたまえ」。身を震わせながら歌う彼女の姿は感動的。僕の前の席で観ていた女の子は泣いていた。よし，許せる。
マヘリアの歌声は，その宗教的意味を通り越し，悲しみや苦しみを超えて生きる勇気を与えてくれる。彼女の前で僕は迷える子羊のようだ。
『真夏の夜のジャズ』は５６年に行われたニューポート・ジャズ・フエステイバルの記録映画で，信じられないくらいに大御所が多数出演。特筆すべきはカメラアングル。抜群にイイ。現在はビデオで市販されている。
クリスマス・ソングの“Silent Night”もいいな。録音もいいし，なんてたってゴスペルの女王のクリスマス・ソングは最高でしょう。その季節になるとリリースされる凡百のクリスマス・アルバムはこれに比べたらゴミ同然。
amazon見たらちゃんとレビューしてる人がいた。良しっ，異議なし！