チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

1パーセントはゼロではない

2010-02-26 | 障害者問題あれこれ
日曜日に観た映画、「ぼくはうみが....」で印象に残ったことば。
主人公の若い女性が初対面の青年とドライブへ出かけた先、その青年が昔通っていた幼稚園の園長先生と出会います。
青年は自閉症という障害があって周囲に理解しがたい行動をとります。(...といっても本人には理由があるのですが...)
自閉症について何も知らない女性に園長先生が説明する場面で、言ったのが、確か...次のようなことでした。

「青年のように重い障害を持つ子が生まれてくる確率は1パーセントだといわれている。
100人生まれてきたらそのうちの1人に障害がある。
その1人を仮に排除したらどうなる?
障害のある子はいなくなる?
いや、残りの99人の1パーセントで1人生まれてくる。
1パーセントというのは決してゼロにはならない。
排除しても必ずその残りから障害のある子が生まれてくる。
だから、わたしたち健常者は障害者に感謝しないといけない。」

...というようなことを言った?と思います。

昨日、医福懇の学習懇談会がありましたが、サントピア学園施設長のお話の中にもありました。

「端数がちょっと違うかもしれませんが、確か、国内の身体障害者は360万人、精神は320万人、知的は55万人といわれています。知的が少ないですね。欧米の先進国の知的障害は人口の2パーセント前後で一致していますから、日本の人口の2パーセントなら240万人いるはずです」。

この240万人から55万人を差し引いた数の知的障害のある方は今どうしているのでしょうか?

また、「わたしが健常に生まれたのはあなたが障害を持ってくれたから」というような感謝は正直不要ですが、必然的に出生する障害のある人を隅に追いやるようなことはしないでほしいと思います。