先日、新聞記事で「諫早湾排水門の開門を求める」署名活動を知った。
知人のYさんも街頭署名活動に参加したらしく、昨日メール
で用紙が送ってきた。
新聞では、署名簿は来年2月の知事選後に新知事へ提出すると書いてあった。
また、鹿島では「白いかもめ存続」に向けて署名活動をするという記事も読んだ。
いろんな人たちが民主党へ期待しているのだから、民主党さん、裏切らないでほしい!
ところで、先の署名用紙を読んでいると、開門しても漁業・農業が両立できる....らしい。
わたしは、「2008年の佐賀地裁の判決を守って、早く開門せよ!」という想いだが、両立は本当にどうなのか..と疑問
だった。
こんなわたし向けにQ&Aも書いてあった。
~諫早湾排水門の開門はなぜ急がれるのでしょうか?~
Q.いま、調整池はどのような状態なのでしょうか?
A.調整池の水質は、締め切り後12年たっても農水省自身が定めた環境基準を大きく超えており、夏には有毒なアオコやユスリカ(ハエの一種)が大発生しています。毎年30億円以上もの経費をかけ様々な「対策」を講じても、よくなる兆候はありません。
一方、調整池には本明川をはじめとする多くの河川から常時、水が流れ込んでいます。水位をマイナス1mにするため、適宜干潮時に開門し調整池の水を有明海に出しています。大雨が降った時には排水される水量が膨大となり、09年7月には一度に850万tを排水し、過去最大級の赤潮発生の引き金になったと推定されています。その影響は橘湾や天草方面にまで及び、養殖漁業に大損害を与えました。
Q.有明海再生のため、なぜ開門が必要なのですか?
A.有明海を再生するためには、常時開門が必要です。それによってこそ干満の差が最大6mと大きい有明海の特徴が諫早湾まで及んで速い潮流も取り戻し、有明海全体が攪拌されて酸素が海中に供給されるようになり、赤潮の発生も防ぎます。また、干潟が再生してゴカイや二枚貝などの多くの低生生物を復活させ、海と干潟が持っている自然の浄化力を取り戻します。
08年6月27日、佐賀地方裁判所もこのことを認め「5年間開門して調査せよ」との判決を下しました。
Q.開門した場合に、干拓地や後背地の農業に影響は出ないのですか?
A.開門して調整池に海水を入れたら、調整池の水に代わる新たな水源が必要です。それには本明川や半造川などから摂水、諫早市下水処理センターの処理水の利用(熊本市では20年前からおこなっている)、ため池などで十分に対応できます。塩害対策は遊水池や防潮ネットなどを設置すれば大丈夫です。
Q.開門した場合に、水害等に対する防災は大丈夫ですか?
A.高潮が予想されると場合は排水門を閉めて対応すれば、潮受け堤防が防御効果を発揮します。諫早大水害などの大雨に対して調整池がほとんど防御効果を持っていないことは、農水省自身が認め諫早市にもそう説明しています。大雨時における後背地の水に対しては、排水ポンプの増設と排水路の整備で十分対応できます。50年前から、佐賀県の干拓地で証明済みです。
Q.「段階的開門」とはどういうことですか?
A.一気に大きく開門せず、代替水源や防災対策の進行状況を見ながら徐々に開門することです。実際、農水省は02年に26日間20cmくらい開けて「短期開門調査」を実施しました。その際、農水省は関係者向けのパンフレツトを作成して「防災機能は今まで通りです」などと説明。実際、何の問題も起こりませんでした。その後諫早湾の漁場ではタイラギが一時復活し、アサリの生育も順調でした。
...これなら、あのギロチンは撤去しなくてもいいようだし、あの汚い調整池に年間...えっ30億?なの、そんな大金....かけなくて済む。
高潮のときに排水門を閉めればいいし、今までのお金の投入以外には何ら問題がない。
....で、
何でしないの
やっぱり、「無駄な公共事業」と認めたくないから
本当に政権が変わって良かったと思うのは、
全国に夥しいほどのダム事業があったこと、高速4車線化の話などが知らされたこと。
今までの政権では何も知らされていなかった。