チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

理解して、という前に

2009-06-18 | 障害者問題あれこれ
特別支援学校は、当たり前のことなのだろうが、生徒はみんな障害児である。
娘の通う特別支援学校もさまざまな障害のある子がいる。
中学校まで普通学級だったので、毎日送迎をしていると、生徒の数が多い分沢山の親と出会う機会があった。
その中でこちらに好意的な人もいればそうでもない人もいた。

それでは、特別支援学校へ行けば、お互い障害児だからと、親たちは受け入れてくれるもの...と思っていたが、実際は違った。
障害児の親たちは、自分の子の障害は理解してと思っている。
しかし、他の障害への理解は....というと、ない人が、驚いたことに結構いるのだ。

先日、肢体不自由の親が「(知的障害は)怖い、と自分の子がいっている」と、わたしの目の前で平気でいった。
彼女は別の知的障害のある子が「抱っこ、抱っこ」とせがむので、抱っこしてやったそうだ。(これをいうということは、抱っこしたくなかった?)
また、別の肢体不自由の親は「駐車場に(知的障害のある子が)飛び出して、危なかった」といっていた。
まぁ、車への飛び出しは確かに注意しないといけないけど、何も知的障害の子だけじゃない。
うちの近所の子どもたちも道路で遊んでいて、危ないことが多く...親はきちんと見ればと思うことがある。

失礼なことに、遠まわしに「あなたの子が怖い」といっているのだから、正直ムカムカとした。
でも、彼女の話を聞いて、何となく学校が娘を受け入れていない...と感じたのは、これだったんだと分かった。
彼女には、「卒業したらどうするんですか?社会に出ると、いろいろな人がいますよ。ずっと、揺り篭から墓場まで、こんな手厚くしたもらえればそれがいいのでしょうが、手厚いのは学校までですよ」といってやった。

特別支援学校とは、少人数で手厚く、他との交流は少ない。
きっと、親もワガママになりやすいのだろう。
我が子はかわいい、これは誰でもだ。
自分の子が他の障害児の親から「怖い」と思われていたら?
嫌ですよ。

自分の子の障害、自分の障害、自分の病気を理解して、という前に他のさまざまな人達のことも考えて欲しいと思う。