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CO2を出さない火力発電は進歩している

2014年03月10日 | 原子力の人災と温暖化
CO2を出さない火力発電は進歩している
原子力に頼らなくても今は、石炭火力発電等でも
CO2が出ない取り組みがアメリカでは進んでいるようです。 

下記は参考報道です

2012年9月14日 発行 第 5253号
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世界で初めて石炭火力発電所排ガスからのCO2回収・貯留一貫実証試験を
スタート米国サザンカンパニーと共同で 三菱重工業が、
米国大手電力会社 サザンカンパニー(Southern Company)と共同で
進めている石炭火力発電所排ガスからのCO2回収・貯留実証試験で、
回収したCO2の地下への注入が始まった。
排ガス中に煤塵などの不純物が多い石炭火力発電所を対象に、
500トン/日規模のCO2回収と貯留を一貫して行うのは今回が世界で初めて。
当社はこれらの成果をもって、他社に先駆け信頼性の高い製品を提供し、
地球温暖化問題の解決に貢献していく。
 プロジェクトは、アラバマ州にあるサザンカンパニーのバリー(Barry)
火力発電所内に建設した石炭焚き排ガスCO2回収実証
プラントにより、排ガス中から回収・圧縮したCO2を
約12マイル西にあるシトロネル・ドーム(Citronelle Dome)の
地下3,000~3,400mにある帯水層に貯留するもの。
CO2貯留は、米エネルギー省(DOE)の温室効果ガス対策プロジェクト
(Regional Carbon Sequestration Partnership PhaseIII program)の
一環として行われる。

CO2貯留は、アラバマ州政府からの許可が下りたのを受けてスタートし、
徐々にCO2供給量を拡大。
現在は、フルスケールである500トン/日規模に達している。
なお、当社は今回のプロジェクト全体の中で、
CO2の回収・圧縮の基本計画からエンジニアリング、コア機器の供給、
さらに実証運転時の技術サポートまでを担当している。

CO2回収実証試験は昨年6月から開始され、現在も順調に続いている。
実証試験用プラントは、当社がサザンカンパニーと共同で建設した
世界最大規模(500トン/日規模)の装置で、
排ガス前処理設備(脱硫)、排ガスCO2吸収・再生設備、CO2圧送設備、
ユーティリティー設備などで構成される。

CO2回収能力は15万トン/年で、CO2回収率は90%超。
 CO2回収に当たっては、当社が関西電力と共同開発した
高性能な吸収液(KS-1™)を用いたKM CDR Process®(米国登録商標)と
呼ばれるプロセスが採用されており、
他の方式に比べエネルギー消費量が大幅に少ないのが特徴。 
サザンカンパニーグループは、総発電容量4,200万kW以上の発電施設を所有する
米国最大級の電気事業者で、
同国東南部の約440万の顧客に電力を供給している。
 当社は、天然ガス焚きおよび重油焚き排ガスからのCO2回収で
世界トップクラスの実績を有しており、化学工場向けに10基の商用機を納入し、
1基を建設中。

一方、石炭焚き排ガスからのCO2回収については、
今回のバリー火力発電所での稼働実績のほか、2
006年から国内で地球環境産業技術研究機構(RITE)と
電源開発(J-POWER)の協力を得て10トン/日規模の実証試験を実施、
CO2回収の連続安定運転の実証を完了している。
 当社は今回のCO2回収・貯留実証試験への参画を通じて、
商用規模でも高い信頼性と経済性を発揮できることを世界に示し、
石炭焚き排ガスからのCO2回収技術の商用化実現へとつなげていく。

※高効率火力発電」が最重要テーマに、
クリーンエネルギーによる国の成長戦略
政府の産業競争力会議でエネルギー分野を
成長戦略の柱に据える案が固まりつつある。
特に重点を置くのが火力発電で、石炭とガスの発電効率を高める技術に
注目が集まっている。新しい火力発電設備の導入を加速するために、
環境アセスメントの期間を半分以下に短縮する案も浮上してきた。

進化する「コンバインドサイクル発電」 原子力発電に依存できない現状で、
火力発電が電力供給量の9割を占めていることが背景にある。
運転開始から40年以上を経過した古い火力発電設備が残る一方で、
燃料費の安い石炭や天然ガスを使って効率よく発電できる技術が
続々と登場して、いま火力発電が大きな転換期を迎えている。
その中心になる技術が「コンバインドサイクル(複合)発電」で、
石炭とガスの両方に適用できて発電効率を
大幅に高めることが可能になってきた。

 石炭の場合はガス化してから発電する「石炭ガス化複合発電IGCC)」を
採用すると、従来の石炭火力の発電効率が36%程度だったのに対して
最新の設備では41%まで向上する。
燃料費とCO2排出量をともに1割以上も低減することができる。
さらに燃焼温度を高めることで将来は50%まで効率が向上する。
すでに福島県では東京電力と東北電力の合弁会社が
IGCCで43%の高効率を実現していて、まもなく始まる商用運転では
48%程度まで効率を上げる予定だ。
従来のように石炭火力の効率が低くて
CO2を大量に排出する状況は変わりつつある。

一方のガス火力は石炭火力を上回るスピードで高効率化が進んでいる。
最新の設備では発電効率が54%まで高まり、
従来型の設備と比べて4割以上も燃料費とCO2排出量を減らすことができる。
火力発電が電気料金を高くする要因になることもなくなる。

2035年までに全世界で250兆円の市場こうした技術の進化によって、
温暖化対策の観点から火力発電に否定的だった環境省の方針も変わってきた。
 火力発電の高効率化に関しては日本が世界の先頭を走っていて、
海外市場の拡大も期待できる。今後2035年までの間に全世界の火力発電の
市場は累計で250兆円の規模になると予測されている。
米国ではシェールガス、日本ではメタンハイドレートの産出によって、
長期的に天然ガスの優位性が高まっていく可能性がある。
価格の安い石炭と合わせて燃料の安定確保に対する不安は解消されつつある。
中長期的には火力発電の重要性がますます高くなってきた印象だ


CO2地中(帯水層)貯留の概念
CO2地中貯留とは、火力発電所等の大規模発生源から分離・回収したCO2を
地中の帯水層に貯留することで大気中へのCO2排出を削減する技術です。
上部に水やガスを透さない不透水層が存在する帯水層を選んでCO2を圧入すれば、
長期間にわたって安全に貯留できます。天然ガスや石油は、
このような地層構造に長期間蓄えられています。


IPCC SRCCSによると、世界全体での貯留可能量は少なくとも2兆トン(世界の総排出量の約100年分に相当)
であると試算されています。

また、適切に管理された地中貯留の場合、
CO2保持率は1000年でも99%以上のCO2を保持する 可能性が高いと考えられています。

帯水層とシール層
帯水層の岩石には隙間が多いため、地層水を押しのけてCO2を貯留することができます。
一方、不透水層は緻密であるため、CO2を通しません。したがって、帯水層はCO2の貯留層となり、
不透水層はCO2の移行を防ぐシール層となります。


また二酸化炭素が今、環境で問題になっているのは、二酸化炭素の放出量が地球規模で増えると、
エネルギーの遮断物質(地球の外側のオゾン層で)になり、地球が放熱しずらく、温暖化になるためです。
人は呼吸で炭酸ガスを掃き出し、植物はそれを光合成で取り込むわけですから、
人間も二酸化炭素濃度が3%以内の(6パーセント以上濃度は酸欠)摂取に関しては有害ではないと言われています。

原子力より、はるかに安全・無害です。日本はアメリカにいいとこどりばかりされているようですね、
それに気づかない政府はどうしょうもないと思うのですが?経団連の愚かな金儲け経営者をより大切にし
、健全な技術者や文科系等の労働者を大事にせず権力に弱い体質は治らないようですね!





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