不良おやじの小言

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デリバティブ賭博市場は世界GDPの10倍

2012年05月11日 | 株式と博打
世界のデリバティブ取引の市場規模は2010年に601兆ドル(約.4京8千兆円---1ドル80円として)です。

2010年世界のGDPは合計で、63兆ドル(約5千兆円)ですから、なんと世界GDPの10倍に達しています。
政治と金融グループは国のデフォルト(破綻)をリスクヘッジ(危険回避)するというよりは、
格付けにより国の破綻回避を証券化し、
不良債権も盛り込んだ複雑な金融派生商品を多数作りだしてしまいました。

そして実体経済の伴わない予測という空売りやレバレッジ(借入で資金を膨らまして投資)等の方法を使い、
世界GDPの10倍に達する金融機関同士が参加する博打に近い架空の市場を作ってしまったのです。
それは副作用で、リスク軽減というよりは、
むしろリスクを増大させる国際金融危機という世界各国を巻き込む、
大変な国際的リスクを生み出してしまいました。

その実体のない経済が博打の対象にしたのが、どこの国でも国民が汗水たらして働き、
獲得した大切な年金や貯金や国家運営のために国民から集めた税金等なのです。
この資金は、金融という名目で、風船のようにふくらまして格付けなどで国家を巻き込んで、
博打をして遊ぶような性質の資金ではないと思うのですが?

金融を株式会社の全員参加型ができたと仮定して
民間でできるものは実体経済の企業の資金調達が中心の
株式だけが自己責任でかろうじて民営化できるものではないでしょうか。
この株式債券市場も世界のGDPを超えて87兆ドルに達しています。
また金融機関が民間企業総収益に占める割合が32.3%に達し異常な状態が何年も続いています。

金融の民営といえども、
もちろん透明でどこから見ても粉飾も脱税もないオープンな経済決算制度があってのことで、
企業の秘密で逃げることはできませんよ! (デリバティブ賭博市場は世界GDPの10倍)


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