マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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第44話 最悪

2017-10-09 15:37:55 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスターは自分が基地内で運転するジープをチェックしていた。
いくら終戦協定が結ばれるからと言って不測な事態が起こるかもしれない。
その場合に備えている。
だけどバルキリーは滑走路にあり、ただ取りに行くだけの最速の移動手段である。
運転するジープをずっと整備していると・・・・・・

熊谷伍長「大変だ大変だ!」

マスター「どうしたシゲさん?」

熊谷伍長「ブランドン部隊叛乱、現在基地内部が制圧された模様。」

マスター「なんだと!?」

熊谷がマスターの元にやってきてブランドンが決起した事を伝える。
それを聞いたマスターは持っていた工具を地面に落してしまう。

熊谷伍長「他の奴に・・・・・・・・・」

マスター「分かった・・・」

熊谷はマスターに他の将兵にブランドン決起の事を伝えるように要請する。
マスターは近くにいた兵士にどんどん伝言ゲームかのように次々に伝えていく。
その一方で・・・・・・・

               【地球統合軍欧州方面軍パリ司令部仮設ハンガー】
欧州方面軍デストロイドハンガー付近。
パリ司令部に結集したデストロイド各種が収納されていた。
2機のデストロイド・マサムネが警戒しており、不測の事態に備えていた。

「司令部と通信ができないな一体どうなっているんだ?」

司令部と通信ができない・・・・・・
一人のデストロイド・マサムネのパイロットはそう呟いた。
数分前から基地司令部との連絡が取れなくなっていた。

「おわっ!?」

突然、隣にいたデストロイド・マサムネが銃を向けてきた。
一体なんの冗談だ!?と・・・・パイロットは驚く。

「なんだ?俺に砲を向けるのか?」

「その通りだと言ったら?」

「貴様をここで......」

「既にこちらは20機、格納庫も押さえている。反撃はできますまい!」

「機体を降りて、我が同志の指示に従い頭をつけるんだ。」

なんで自分達に砲を向けるのかと質問すると、既に格納庫は押さえている。
そして自分達には20機余の仲間がいるといい、ブランドンの部隊がどんどん出てくる。
20機と言ったが、反統合同盟のオクトスなどのデストロイドや戦車部隊や陸戦隊を含めかなりいる。

「くそ.....」

パイロット達は降りると一か所に集められ銃を突きつけられる。
反抗的な態度を取っているが、ブランドン率いる部隊の兵士は気にしていない。
他にも・・・・・・・・

フランソワ「?」

「手を挙げろ!」

フランソワ「えっなに!?」

別の場所で作業をしていたフランソワら技術グループが拘束される。
ブランドンら統合軍将兵とは違う、反統合同盟の制服を着た兵士達である。
フランソワらは一体何が起きているのか分からず混乱した。
一体何が起きて・・・・・・

フランソワ「これは一体なんのつもりなぜこのような事をするわけ?」

「それを答えるわけにはいかないな、大人しくすればいい。」

フランソワ「大人しくって・・・・・それで納得するとでも・・・・・・・・・」

「だから黙れ静かにしろ!」

フランソワ「くっ・・・・・・・・」

フランソワは抗議するが、銃を突きつけられて黙りこんでしまう。
なんたって相手は銃を持っており力の差ははっきりしていた。
この状態で無謀に逆らったら射殺されるのは当然の流れである。

だから

ここは大人しくしておくのが先決である。
今ここで死んでしまっては、終戦の夜明けを見る事が出来なくなるから。
無駄過ぎるかつ無謀な勇気により無駄死にする事はある。

ゆっくりと相手の動きを見て、行動するこそが正しき道なのであるのだから。

マスター「くそ俺のバルキリーは無事かな・・・・」

熊谷伍長「そんな事を言っている場合かよ!」

マスターと熊谷伍長は他の将兵と共に別のエリアに向かっていた。
幸いまだブランドンの魔の手が及んでおらずスムーズに移動する事が出来た。

ラーナ「マスター!!」

マスター「おぉラーナか良かった無事か!」

別のエリアであるセクション9に辿りついた。
ここにはVAH-1コマンチなどの格納庫やゼントラーディ軍の面々がいた。
他にも数多くの民間人が・・・・・

ゼブラ「おい一体何が起きているんだ?」

マスター「叛乱だ・・・・・・こんな大事な時にブランドンと言う奴が叛乱を起こしたんだ。」

ゼブラ「なんだと!?」

ゼブラは今起きている事態をマスターに聞く。
それに対しマスターはゼブラに叛乱が起きている事を伝える。
多くのゼントラーディ人は驚いたが・・・・・・・

ナタルマ「だったら私達が撃破してやる。」

フェアリ「そのくらいであったら私にもできます。」

とブランドン達を鎮圧すると言ってきている。
しかし、マスターらは許可をする事をしない・・・・・・

マスター「あいつらは俺達の仲間を盾にしているからできない。」

ナタルマ「ラック!?なんですって?」

マスター「そんなに容易に鎮圧できるような状況じゃない・・・・・・・一番まずいパターンな事なんだ。下手に動くと盾にされている俺達の仲間が危ない・・・・・・・・・・」

その理由とはブランドン達が多くの友軍将兵を盾にしているからである。
下手に動けば、自分達の要求を満たすためのカードである将兵らを殺し。
玉砕覚悟の決死な行動をする事が予測できた。
人命を重んじるマスター達には仲間の命を危険にさらすかのような真似はできなかった。

フィオナ「どうすればいいのよ?」

クレリア「何もできないじゃない!!」

ランメル「何か手はないの?」

ナタルマの3名の部下は何か手段はないかと訴える。
だが・・・現時点ではその手段は見つからない・・・・・・・・・・
この事態は異常であり、どうでもできる事ではない・・・・
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