マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第13話 ラウラの敵はラウラ

2016-09-03 20:19:16 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年2月20日クラビウス基地司令室】

茂人は白川提督が紹介したラウラと瓜二つのメルトラン
メサーラ・ラミル・マーシャル大尉との話し合いに望んだ。

メサーラはケルベロス中隊を率いる中隊長であり、かなり有能な人物らしい
幾度かクラビウス基地や外縁部を襲うゼントラーディ軍やゲリラなどの殲滅に貢献し
部隊全体が特殊部隊VFーXに匹敵するほどの実力を持つと言う   

何よりも・・・・

メサーラ「デワントン副官は元気なのですね」

桐原少佐「あぁ元気だ」

妻のデワントンがいたミリア・ファリーナ・ジーナスが率いていた部隊の出身との事
と言ってもSDFー1マクロスとの戦闘で失った人員の補充兵であるらしいが
あのボドル基幹艦隊決戦や今も生き延びているだけでも、かなりの凄腕なのが分かる

ラウラと瓜二つのメルトラン 

何かの運命か

茂人はメサーラを見て何か運命性を感じていた

メサーラ「ラウラ・ベルタリア曹長、私と同じタイプのゼントランか」

桐原少佐「なっいつの間に!?勝手に読むな」

白川提督「まぁまぁ」

だが・・・・

性格的にもどこかラウラに通ずる物がある。

特に無勝手さはラウラそのものと言ってもいい。
茂人はメサーラの無勝手さに怒り白川提督の仲裁の元話し合いを進めた。
今回の本題はメサーラ率いるケロベロス中隊の演習参戦に関してである。

ラウラら訓練生達を敵として対峙しながら鍛えるのがケロベロス中隊の役割であり
どのようにしてラウラら訓練生を鍛えるかが主テーマとして話し合われた

メサーラ「私達は徹底的に戦闘の厳しさを叩き込む、手加減はなしよ」

桐原少佐「苛烈だな、訓練生が折れるぞ」

メサーラ「それで折れたら兵士失格ね、それで逃げたらそれまでよ。兵士として素質なし」

メサーラは訓練の際は徹底的にラウラ達を指導する事を決めた。

ラウラらシュミレーターである程度の自信をつけ始め、実機による訓練を待ち望んでたが
そこにメサーラは注目し、慢心したラウラらの心を挫くべく徹底的に戦闘の厳しさを叩き込み
一人前の可変戦闘機パイロットに作り上げようと考えた。

それに対し茂人は心が折れるぞと反発したがメサーラは聞く耳を持たなかった

桐原少佐「本気でやるのか?」

メサーラ「私は本気です」

桐原少佐「お前さぁ」

再度、本気でやるのかと茂人は質問するとメサーラは考え方を変えない。

この無勝手さはラウラみたいであり、茂人は頭を抱えた。

しばらく話し合いを続け、当日のスケジュールなどの基本的な事は大体決まった

そうした中で茂人はメサーラの無勝手さから来る容赦ない演習で・・・
ラウラら訓練生が生き残れるか全滅するかを考えてしまったので茂人は頭を抱えてしまった

それから一時間後

メロディー「閣下、そろそろ警備局のエンリッヒ・カーター大尉が到着します」

白川提督「そうだな、お疲れ様諸君。ここいらでお開きとしましょうか」

メサーラ「そうね・・・桐原少佐、ありがとうございました」

桐原少佐「こちらこそ、ありがとうございました」

茂人とメサーラの会談は白川提督に客人が来た事により終わった

話し合いは予定してた事は全て終わってたので、中途半端にはならず・・・・
今は雑談状態だったので二人は握手して、本日の会談を終えた。

戦闘は明後日に行われる・・・茂人は当日何人生き残るのだろうか?
と心配しながら、機種転換センターに向かうため駐車場に向かった

【同時刻、新統合宇宙軍コンピュータールーム】

茂人達が会談している頃、ラウラ達はコンピューターを使った授業を受けていた。
授業のテーマは実機による訓練でいかに効率よく敵部隊を撃破する事ができるかである

ラウラは珍しく授業を受けており、それを見たカゴメは安心したのか笑顔を浮かべた

授業を終えるとラウラは背筋をグ~ンと伸ばして、さらなるやる気を引き出そうとすると・・・
教室に誰が入ってきた・・・・ 一体誰だ?とラウラは入ってこようとしている人物に注目した 

メサーラ「初めまして、私はケルベロス中隊隊長のメサーラ・ラミル・マーシャル大尉です。よろしくお願いします」

ラウラ「わ・・・・私?」 

入ってきた人物はラウラと瓜二つのゼントラーディ人のメサーラだった。

ラウラは一瞬戸惑ったが、ゼントラーディ人的にも珍しい事ではないため・・
大騒ぎになることが無く、メサーラはそのまま教壇に立ち自己紹介を始めた

メサーラは本来上官になる予定だったミリアがマイクローンスパイとして潜入した頃に
ミリア率いる機動戦隊に配属された兵士であり、エースパイロットだった。
戦後は新統合軍に入隊し、可変戦闘機となった。

まさにラウラと真逆な人生を歩んだ人物

メリル「ねーねーラウラ」

ラウラ「何よ?」

メリル「同じ顔なのに、物凄く印象が違うね。ハキハキしてるよ」

ラウラ「よ・・・余計なお世話よ」

悪友であるメリルはラウラと瓜二つのメサーラを見て印象の違いを指摘し
ラウラは余計なお世話だとメリルを叱った。

それもそのはず年齢も出世階級も上であり、地球人の軍人としての経験も豊富
ゼントラーディ軍や海兵隊員として戦場をかけていたラウラと比べたらまるで大人と
子供のような関係であり同じ体顔をしても別人だとすぐに分かる

クローン兵士とは言え、時と環境経験で同じ姿別人へ分岐してしまうのだ

そんなメサーラはどんどん話を進めた

メサーラ「今回、地球人の新兵や転換候補生は勿論、私の同胞ゼントラーディの面々がいるが・・・・・」

ラウラ「いるが・・・・・・・」

メサーラ「この中で我々と戦って生き残れる人はいるのかしら?」

ラウラ「!?」

話を進めるメサーラはラウラ達訓練生に対し生き残れる人はいるのかと挑発した

その発言にラウラを含め候補生は激怒した。
あまりにも失礼極まりない話・・・特にゼントラーディ人の候補生の怒りは大きかった
だが・・・・メサーラは見下すかのような発言を続ける・・・・

それに我慢できなくなったラウラは立ち上があり

ラウラ「ふざけているのですか、舐め過ぎです」

メサーラ「ほう・・・・・私と同じタイプか・・・・・・舐め過ぎ・・・どう思ってか?」

ラウラ「私たちは可変戦闘機パイロットになるために必死に訓練してます、それを侮辱するなんて・・・・」

メサーラ「ふーん」

ラウラ「大尉の言うような私たちは情けない存在ではありません」

物凄い剣幕でメサーラに抗議し、自分達が言う程情けない存在ではないと発言した
ラウラのメサーラに対する抗議に多くの候補生達は賛同するも・・・・・
当のメサーラ本人は考えを改めようとせず、むしろラウラの反応を見て楽しんでいた

弱い犬ほど吠える・・・・・メサーラはそう考えており・・・・
今の抗議もラウラが弱い犬が故に吠えているに過ぎず・・・・
特に気にする事はない・・・・・・・・
むしろ反応が面白くて、好きなだけ吠えさせてやろうと思っていた・・・・・・・

しばらくラウラはメサーラに抗議していたが・・・・・・・

メサーラ「そう・・・・・・だったら現実を教えてやるわ、身の程知らずのヴァージンちゃん」

ラウラ「ヴァージン?」

メサーラ「まっ同じ顔をしてる奴だとは言え、徹底的にやるこの私に意見したからな・・・・お前からやる」

他の候補生よりも目立つ形になってしまった為、ラウラはメサーラに狙われる事になった。

隣にいたメリルは完全にラウラがメサーラに目の敵にされた事に同情した。
こいつは地獄の底まで追いかけて復讐するタイプ厄介な奴にめつけられた・・・・
それはさっきまでラウラに賛同してた他のゼントラーディ人候補生も同じであり・・・

真っ先に狙われるラウラに同情してしまった。

その後、メサーラによる説明が行われ・・・・・・・
数時間後に実戦演習があると言って解散した

メリル「ラウラ、厄介な相手に目つけられたわね」

ラウラ「う?そう?」

メリル「う・・・そうじゃないわよ、あのタイプはしつこいぞ」

ラウラ「同じ顔、同じ姿をした相手でしょ。気にしない気にしない」

解散した後、ラウラはメリルから心配された。

メリル的にはラウラがヤバい相手から目をつけられた事を心配しており
真っ先にやられて、ラウラの自信を損なう結果にならないか懸念していた。
そんなメリルの心配をよそにラウラは特に悩んでいる様子でもなかった

それどころかむしろかかってこいと言わんばかりだ。

カゴメ「あっラウラ」

ラウラ「カゴメ、どうしたの?」

カゴメ「マーシャル大尉から目の敵にされてしまったわね、やっちまったわ」

ラウラ「どう言う事?」

カゴメ「あの人は一度狙った獲物は必ず狩る主義だから、真っ先にラウラやられるわ」

ラウラ「や・・・・やられたりしないわよ・・・もう」

メリルと話しながら歩いてたラウラはカゴメと遭遇し・・・・
メサーラから目の敵にされた事に関する指摘を受けた。

ラウラ自身腕に自信があるためか、やられたりしないと言い返した。

するとメリルは・・・・・

メリル「ラウラが良くても、私が含む面々がまずいのよ。戦場はチームで戦うもん、ゼントラーディ軍時代クァドラン・ロー編隊3機だったでしょ。だから、自意識過剰にならないで」

ラウラ「ごめん」

自意識過剰になってると指摘、メリルからの指摘にラウラは恥じた。

考えてみればゼントラーディ軍時代にクァドラン・ロー3機編成で戦場に出撃し
アンジェミラや メフィリアの頼もしい戦友と共に生き残れてきた・・・・
戦場は個人で戦っているのもではない、チームで戦っている

可変戦闘機パイロットなりたさにそれを忘れてしまった・・・・

メサーラ「同じ容姿、同じ体型でも中身はかなり違うのね・・・・・」

ラウラ「メサーラ」

メサーラ「ゼントラーディ軍三級空士長ラウラ・ベルタリア、キヨラ隊の隊員。軍人としての基礎を失った貴様はくずだな」

ラウラ「なにぃ・・・・」

メサーラ「悔しがったら私に勝つのだな・・・・ははははははは」

そうしている中でメサーラが部下と共に現れた

メサーラは容姿体型同じだが、中身は違って軍人としての基礎がないと・・
ラウラのプライドを傷つけるような罵声を浴びせた・・・・・・
手をプルプル震えながら、笑いながら去っていくのをただ見るしかなかった

本来は殴りかかりたかったが・・・・
後ろでカゴメとメリルがラウラを制止するかのように手を握ってる

ここでラウラがメサーラに殴り掛かれば傷害罪で警務官に逮捕され・・・・
軍法会議にかけられ、可変戦闘機パイロットどころか軍人としての生命を絶たれてしまう
二人に手を握られたラウラは冷静さを取り戻し・・・・・
そのままメサーラが部屋から出るのを見届けた

カゴメ「ラウラ、あそこまで言われたら勝つしかないわよ。私も今の大尉の発言許せないわ。勝とうラウラ」

メリル「私もあの女(メルトラン)許せない、勝とうよラウラ」

メサーラの発言にカゴメとメリルは激怒しており、ラウラに打倒を成し遂げようと訴えた

流石にラウラを罵倒するのはありえない。
いくら同じタイプのゼントラーディ人とは言え・・・・・・許せない・・・・
特にラウラの地球人として初めての親友カゴメは持っていた拳を強く握りしめていた

ラウラ「勿論よ今回の言葉、必ず後悔させる」

メリルとカゴメの訴えにラウラはメサーラ打倒を誓った。

同じ遺伝子を元にして製造されたゼントラーディ人メサーラ・・・・・
製造された年と経験はメサーラが上だが・・・・・
喧嘩を売ってきた以上は買うしかない・・・・
ラウラは必ずメサーラに勝つと生きこんだ・・・・・・・

桐原少佐「マーシャル大尉は本来あんな性格ではないんだけどね」

そんなラウラ達を見ていた茂人はさっきのメサーラの態度に疑念を感じた

本来はあのような性格の軍人ではない。
部下に慕われており、第一次星間大戦末期の地上戦では英雄的活躍をしていた
それに性格は大人っぽいが、他人を見下すような性格ではない。

茂人はメサーラの態度に何かあると思い・・・・・・・
これから行われる演習を見守りつつ、メサーラの意図を探ろうとした・・・・

その頃

メサーラ「全ては順調よ、ラウラは上手く挑発に乗った後は・・・・ラウラ次第」

『流石ね、元戦友である貴女にお願いできてよかったわ』

メサーラ「私もキヨラ隊のラウラが可変戦闘機パイロットになると聞いたらおもしろそうと思ったから、じゃあね。サソリさん」

『じゃあね、メサーラ』

メサーラは通信室で誰かと通信していた。

通信していた相手は可変戦闘機パイロットのパイロットスーツを着ていた。
その可変戦闘機パイロットはどうやらメサーラの元戦友らしく・・・
可変戦闘機パイロットになるラウラに対し何かの工作を指示していた。

それを面白く思ったメサーラはラウラを挑発しそのパイロットの指示を遂行していた。

パイロットからの指示は順調・・・・それを満足をしたのを確認すると通信を終え
通信を終えるとメサーラはふっと笑みを浮かべ自分の部隊の格納庫へ向かった

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