マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第3話 星村提督.宇宙軍総司令官解任。月面に吹き込む不穏な空気

2016-12-02 22:28:22 | マクロス外伝戦場の遺産

案の定問題になった・・・・・
星村提督のメガロード02による宇宙ステーションV5救出任務。
これから超長距離移民船団として出港する予定であるメガロード02をこれだけのことで出撃した事で、地球のブルーノ・J・グローバル大統領は激怒した。
いくら先輩である星村謙三提督とはいえ、これはいくらやりすぎである。
グローバル大統領の意を受けた地球.新統合軍査問委員会は、星村謙三の出頭させるように警務隊月面支部に出動を要請した。

           【月面アポロ基地.宇宙軍総司令官室】
査問委員会が出頭命令を出した当日、息子の和也と妻絵里を呼びだした。
だが二人とも怒った顔をしながら総司令室に入ってきた。

              バンッ

和也は机を叩く。
それほど怒り心頭であった。
シーアンタレスはメガロード02が宇宙ステーションV5の救出のため出港の様子を見ている。
当時はなぜ出港しているのか理解はできなかったが、それが宇宙ステーションV5救出任務だと分かったのは作戦終了直後であった。
VF-Xシーアンタレスは救出任務に実行できる状態であった、それなのに命令もなく地球からの査問委員会出頭命令に

星村和也「親父なんで俺達を宇宙ステーションV5へ派遣しなかったんだ?」

星村絵里「私たちは十分出撃が可能でした、軍事的問題になると分かっているメガロード02を出港させたのか説明してください。」

星村和也「それだけじゃない、ダイダロスⅡも出港可能であった。親父・・・・・話に聞いたが査問委員会に招集されたらしいな。」

星村提督「そうだが・・・・・」

和也と絵里もVF-Ⅹの隊員である、当然情報を入手できる。
(情報の入手経路はシーアンタレス隊員からの報告による事)

星村和也「それが原因で査問委員会に招集されるハメになる、もう一度言うがなぜメガロード02を出港させ宇宙ステーションV5救出任務をさせたのか説明してもらいたい。」

星村提督「・・・・・・・・」

少し間が開く。
提督と息子夫婦の間に静寂が流れる・・・・・・・・
そしてやっと・・・・・・・提督の口が開く・・・・

星村提督「仕方がない事だ、司令官職を辞して宇宙ステーションV5の救援は成功させねばならなかったからな。」

口の開いた内容は和也の予想外の内容であった。
理由にはなっていない、シーランタレス隊ならば出撃は可能であった。
出撃できていれば、こんなおおごとになってはいなかった。
今まで軍人として尊敬していた父親が責任感のない今回の発言に怒りを覚える、和也は完全に血が上り・・・・・・・

星村和也「親父・・・・貴様!!」

               ヒュッ ガシッ
星村和也「絵里離せ!」

星村絵里「やめて和也・・・・・・」

和也は星村提督を殴りつけようとするが絵里に止められる。
絵里は小柄な女性ではあるがゼントラーディ人であるため和也の拳を受け止められる。
星村提督は黙っている・・・・和也は父親の今回のミスは怒り心頭であった。

               コンコン

「閣下.警務隊です。開けてもらえませんでしょうか?」

星村提督「入れ!」

MPと描かれた腕章を腕につける陸軍兵士のような格好をした兵士が入ってくる。
地球の新統合軍参謀本部査問委員会の要請を受けて出動した警務隊員たちである。
今回は地球の総司令部まで護衛兼連行するために派遣された兵士である。

「星村謙三提督.地球参謀本部査問委員会より出頭要請が出ています。御同行をお願いします。」

星村提督「うむ。」

そういい警務隊へ同行する星村提督。
これからシーライオン級汎用航空宇宙巡洋艦シーライオンにて地球のマクロスシティに向かうのである。

星村和也「くそ親父が・・・・・・・」

星村絵里「和也・・・・・・・」

和也は警務隊員に連れられて司令室を出る父の姿を見て言う。
悔しさで体が震える和也の姿を見た絵里は背中を摩る。

            【地球.マクロスシティ.新統合軍参謀本部】
今回のメガロード02騒動について地球の新統合軍参謀本部は星村提督の宇宙軍総司令官解任の件について後任の総司令官について協議した。
後任は誰にするか、宇宙軍に適任者はいるかで揉めた。
最終的に決められたのは第1機動艦隊司令官ブリタイ・クリダニク提督である。
月面には白川秀康.クラビウス基地司令官がいるが、彼は事前に断りの通信が入っているので候補から外れ。
第1次星間大戦の英雄と評されている彼ならば国民にも受け入れられるだろうと参謀部.マイストロフ中将がスピーチしその場にいた将官の賛成56 反対4の結果、後任の宇宙軍総司令官はブリタイ・クリダニク提督に決定する。

しかし、問題はもう一つある。
それは星村謙三提督の処分である。
彼は星村軍閥と言われるほどの権力の持ち主である。
そう簡単に厳しすぎる処分を下したら彼の軍閥がマクロスシティでクーデターを引き起こしかねないと判断した。
これには慎重な判断を下さないといけない。

武田中将「で宇宙軍参謀部総長カーター参謀長、星村提督の処分はどう検討する気か?
新統合陸軍参謀部.武田信康.中将

金中将「我々空軍としても宇宙軍の見解を聞きたい。」
新統合空軍参謀部.金奉英.中将

カーター参謀長「解任処分に処するつもりでいる。」
新統合宇宙軍.参謀長.ヒューイ・カーター.大将

金中将「解任で済む問題かね?星村提督はメガロード級を使用したんだぞ、解任はもちろん禁固刑にするのが正しいのではないか?」

金中将は星村提督の解任と禁固刑にするのを強く主張する。
メガロード級の使用は植民惑星防衛軍に不信感を抱かせる事になるばかりか。
新統合政府内の野党議員からの批難が殺到する。
事実それは既に発生している。
しかし・・・・・・・・・・・

マイストロフ参謀次官「星村提督の派閥の兵が黙っていないぞ、兵士からの信頼が厚く既に噂では禁固刑に処すれば月面アポロ基地全土統合政府へ宣戦布告する構えだ。」
新統合宇宙軍.参謀次官.エイブラハム・マイストロフ中将

金中将「何!?」

星村提督の派閥・・・・・・・・
彼の派閥は強大である。
クラビウス基地の白川派閥と並んでおり、統合軍内部では月は日本人の領土になったと言われる程である。

流石の金中将も黙りこんでしまう。
そして処分は統合軍宇宙軍総司令官の職を解任する事で決まった。

「星村閣下・・・・・・軍法会議の結果処分は統合宇宙軍総司令官の職を解任する。」

MPは統合軍総司令部で与えられた自室で謹慎する星村提督に伝える。
しかし・・・・・・・・

星村提督「私は禁固刑を望むよ、上にはそう伝えて置いてくれ。」

「はぁ・・・・」

星村提督は禁固刑を自ら望んだ。
MPは戸惑ったが、返事をして了承した。
報告しようと謹慎部屋から出ようとすると・・・・・・

星村提督「それと君・・・・・・・月の部下達に私が禁固刑になってもクーデターだけは起こすのだけはやめておけと伝えてもらいたい。」

「ハッ了解しました。」

星村提督は自らの過ちに自覚していた。
派閥を気にして軽い処分を受けるのは国を滅ぼす原因だと日ごろ思っている星村提督は軽い処分で問題を解決する気はない。

星村提督「和也よ・・・・・・・自分の選択が間違っていた事は認めよう・・・・・・・だが人命を救おうとする気持ちは本物だ・・・・・・」

星村提督の意思の固さに宇宙軍上層部は

                     【月面アポロ基地】
その一報は彼のお膝元月面アポロ基地に伝えられる。
しかし・・・・・・・・

「閣下が謹慎処分だって!?」
「陸海空の連中にはめられたのか?」
「我慢ならん決起だ決起!」
「第2航空隊の連中に決起を促そう。」

一部の青年将校は星村提督の処分に納得できず、クーデターの準備を始めた。
その矛先が・・・・・・

「星村提督が禁固刑になったメガロード02を占領だ!」
「メガロード02さえなければ・・・・・・・・・・」

新条祐達の乗艦メガロード02である。
不吉な空気が月面に吹き込む。
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