マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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警務官望月初芽さん 殺人鬼を追え!! 後編

2018-03-06 18:39:22 | マクロス短編
初芽との戦闘の後、逃走し可馨を追いつめる不気味な男。
圧倒的な力に可馨はどんどん追いつめられていく。

「ぐがぁぁぁぁ」

黄可馨「いやぁぁぁぁぁ」

可馨は悲鳴を浴びながら逃げる。
ナイフを持ちながら暴れる不気味な男に恐怖しながら。
だけど、それでも生き残る時間を増やそうと不気味な男に抵抗する。

                ザシュッ

黄可馨「あぁぁ」

不気味な男に右足を斬られた。
あまり大量出血する程の怪我じゃないが、回避率に影響が出る。
回避率が低下した事によりナイフと体の距離が短くなる。

「どうした何故撃たん?」

「それが黄少尉が狙撃点に入って撃てません。」

「何だと!?・・・・・・・・・・くそぉ・・・・・・」

狙撃支援を行おうとするが、不気味な男の間に可馨がいるのでできない。
狙撃指揮官の軍人や警官は舌打ちをしながら黙って見ているしかない。
そうしているうちにもどんどん可馨は追いつめられていく。

最終的には後ろに壁、射撃支援するにも死角に入る。

「お前でもいい俺に血を浴びさせてくれ、健康な若い人間の血を・・・・・・・・・」

黄可馨「やめて・・・・・許して・・・・・・・」

「へへへへへへひひひひひひひひひひひひ」

黄可馨「嫌・・・・・・・・・・来ないで・・・・・・・」

「ひやぁぁぁぁぁぁぁ」

黄可馨「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ

追いつめられた可馨はもう完全に死ぬのだと認識し恐怖する。
命乞いをするが、不気味な男はそれを気にせず可馨に接近・・・
そして近くまで来たら一気にスピードを出し可馨を襲う。

ーもう駄目

悲鳴をあげて初芽に助けを求めた・・・・
その時・・・・・・・・

「ぐぉぉぉぉぉぉ」

黄可馨「えっ・・・・・・・・」

望月初芽「遅くなってごめんね可ちゃん。」

初芽が不気味な男にナイフを投げつけ現れた。
投げつけたナイフは見事に刺さりその場でもがき苦しんだ。
可馨はその隙をついて脱出し、初芽に抱きついた。

かなり怖かったのか可馨は初芽の防弾チョッキをかなり濡らす程声は出ないがかなり泣いた。

ーそこまで怖かったのか・・・・・

泣いている可馨を確認した初芽は不気味な男への怒りを覚え睨みつける。
その不気味な男は苦しみが消えたのか立ち上がって初芽達の方に向く。

「ぎゅるるるるるるるるるる」

望月初芽「可ちゃん下がって・・・・・こいつは私が殺る・・・・・」

黄可馨「うん・・・・・・」

初芽は不気味な男を完全に殺す事を決めた。
何人の罪なき人間が殺され傷つけられた。
更に大事な親友が傷つけられた・・・

もう・・・・・・・・・許さない・・・・・・・

初芽は別のナイフを取り出すが何かが違う・・・・

「ぎゃぁぁばぁぁぁぁぁぁ」

不気味な男が初芽に襲ってくるが初芽は動かない・・・
可馨は殺されると思うが・・・・・初芽は不気味な男とある程度の距離になると笑う・・・

そして・・・・・・・・・・・・

                ザシュッ

不気味な男の額がザクロのように割れた。
しかも、初芽がナイフで攻撃する射程外から。
苦しむが・・・・更に

                ザシュッ

「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

次は首がザクロのように斬り裂かれた。
可馨は何がどうなっているのと思った・・・・・

すると初芽の手には血で濡れたナイフを持っていた。
さっきは血まみれではなかったのだが・・・・・

望月初芽「先祖代々の忍び武器、飛び短刀・・・・・素人では真似はできないが・・・忍びの末裔である私達に扱える技よ・・・簡単に言えば忍術。」

初芽が使ったのは飛び短刀と言う武器であった。
今回はナイフで使われているが、元々は短刀に丈夫な糸を付けてリズム良く攻撃する武器である。
初芽は2本のナイフを持っているが、うち一本は飛び短刀に改造していたのである。

「ぎゃさぁぁぁ」

2回ほど斬られて暴れて暴走を始める。
ナイフを振り回し、初芽と可馨を殺そうとする。

望月初芽「可ちゃん・・・・離れて・・・・・・・・・・・」

初芽は可馨を自分の元から話飛び短刀を普通のナイフのように持ち始める。
一歩でも間違ったら自分自身が死ぬ・・・・・・・・・・

どうやって不気味な男と対峙するかは数秒で考えなくてはいけない・・・・・

ーいや出た・・・・もう数秒もいらない・・・・・
ー自分が出す・・・・判断の答えは・・・・・・・・・

           ガッ・・・・タンッ

望月初芽「重かったけど、突破口が開けた・・・・・・・・・・くたばれ!!」

グサッ

「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

不気味な男のナイフを受け止め、力推しで負ける前に体をぐっと下に向けて懐に入り込み。
顎に向けてナイフを突き刺した。

突き刺された不気味な男は声に成らない程に苦しんだ。

望月初芽「グッドラック!来世、罪を犯さないような人間に転生できる事を・・・・」

ズドォォン

もがき苦しんでいる不気味な男に拳銃を向け発砲しトドメを刺した。
当分、暴れていたが・・・・・
その後しばらくして力尽き絶命した。

二人はこれで終わったのかと思った。

その時・・・・・・・・・

バタバタバタバタバタバタ

「MOVE!!GOGOGOGOGO」

望月初芽「何!?」

まるで待っていたかのように約30名の完全武装の歩兵が路地裏に展開してきた。
初芽と可馨は何が起きているのか理解していない。

「よしサンプルを入れろ・・・・・」

「ハッ」

その完全武装の兵士は不気味な男の首をレーザーで切断、何かの黒い箱に入れ。
胴体は大勢の兵士によって大きなトラックに入れられた。

それが終わると完全武装の兵士達はそれを追うように帰っていた。
内複数名が・・・・・

「この件は他言無用だ・・・・上にいる上官や警察にもそう伝えておけ。」

望月初芽「はぁ・・・・了解しました。」

と一言だけ言って伝え帰っていく。

ー一体あいつらは何者なんだろうか・・・・

今の初芽はあいつらの正体について真剣に考えた。
同じ新統合軍の兵士なのは確かなのだが・・・・・・

まさかあれは軍が開発した生物兵器・・・・・・・・・この街は・・・・・・・

だが、その後何も手がかりを得ないまま。
この事件が終わった・・・・・・・・のであった。

望月千代『へぇ・・・・殺人鬼ね・・・・』

望月初芽「諜報に詳しい千代姉さんなら何か分かるでしょ。」

望月千代『そうね・・・・・・・』

極東・太平洋軍管区.日本列島.福島郡山陸軍基地で勤務している姉千代に今回の事件の事を話した。
初芽は千代にこの事件について何か知っているのではないかと聞くが・・・・・

望月千代『ごめん、その件はパス・・・・・』

望月初芽「えぇなんで?」

望月千代『だって・・・・・一部の危険な集団に消されるからよ、だから諦めなさい・・・・そんなに慌てなくても真実は自然に浮かぶ物よ。そうじゃないと、初芽・・・・あなた死ぬわ・・・・これは正義感だけで済む問題じゃない・・・』

望月初芽「・・・・・・・・・・・・・」

千代から調査するのを諦めろと言う。
この問題は自然に出てくるものだと・・・・・・
初芽はこの千代の方針に反発したいが・・・・

望月初芽「分かったわ・・・・姉さん・・・・・」

結局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この事件の真相を知る事を初芽は諦める。
姉からの忠告、軍上層部の一部と一部過激派の思惑。
初芽は・・・・・自分個人の正義だけでは太刀打ちできない事に悔しがる。

一生・・・・・・・・・・・・・

                     【余談】

後の事であるが黄可馨はこの事件をきっかけに陸軍レンジャー訓練に参加する事を決めた。

正直守ってもらう前提だとどうしても心配だと・・・・・

後に結婚し退役、娘が生まれるが。
自分自身のために護身術を覚えさせたと言う。
初芽との関係は、同様に結婚し子供が出来たので良きママ友関係になったと言う。

遠く離れた地に住み稀に家族と共に来る千代の家族や義綱の家族とも良き関係になったと言う。

それに関しては別の物語で語られるだろう。

【エピローグ6】
【新統合軍参謀.スタンリー・ビルバット中将の研究.(西暦2108年.3月9日)】
西暦2015年.ホノルルシティを震撼させた殺人鬼事件は、望月初芽(後の石田初芽)と黄可馨の活躍により警察とハワイ行政区知事により表彰され。
軍からも1階級昇進で中尉になった・・・・・・

だが、こうしたのも軍の根回し・・・
いやある派閥の根回しがあったからと言われる。

西暦2018年4月8日、惑星ニュー・エイジアにて新統合軍生物研究施設がバイオハザードが発生した。
職員や民間人に多数の被害を出し、破棄される事になった。

だが、この生物兵器開発は新統合軍総司令本部内参謀本部の正規な計画ではなく。
ある極端な思想を持つ派閥の独断で行われた結果と言う。

開発を行った派閥は事実を隠ぺいする事になるが。

その4年後、事実をとあるきっかけで見つけたある統合軍の高官はVF-Xダンシング・スカルのモアラミア・ファリーナ・ジーナス准尉に命じて施設は破壊し情報を収集。
生物兵器の破壊後、各VF-X部隊が突入情報を収集。

VF-X隊員はその時収集した内容に驚愕する。

事実が公にされ、開発を行った派閥は警務隊により逮捕。
軍事裁判で無期懲役刑の判決を出された。

ニュー・エイジアの生物研究施設で発見された物は・・・・

・死体を利用し別の疑似の命を入れパイロットとして運用する。
・生物兵器を運用
・ゼントラーディの闘争の血を凝縮した戦闘興奮剤
・あるゼントラーディ人のクローンによる兵士部隊
などであり。

初芽が遭遇したのはそのゼントラーディ人の血を凝縮した戦闘興奮剤である。
それを囚人に打ち込ませ各地の街を襲いデータを収集したと・・・・

かなりの死者は出たが、その派閥からすればいいサンプルだったのだろう。
これから可変戦闘機主体とした戦闘がメインになるのに何のために実験したか・・・・

100年近く前の人間が考える事は正直分からない。

事件はともあれ研究施設の永久破棄と。
新統合軍部隊による監視と言う事で、幕を閉じるが・・・・・
惑星ベルファンにて実行派閥残党の一派がクーデターを起こしたり。
後にマインドシステムでマクシミリアン・ジーナスを恨む派閥残党の一人アブラハム・ド・バセロン宇宙軍大佐の計略。
一部のテクノロジーを奪取したマクロス・ギャラクシー船団や反統合勢力により、事件の負の遺産は戦場で永遠に使われる事になる。

歴史とはいかに残酷か・・・・・・・・・・・・
力と科学の道を使い方を誤ると悪い結果になるのか・・・・・

我々新統合軍いや・・・・人類は知らなくてはいけない・・・・
この先、大きな過ちを犯さないためにも・・・・・

_____________________________________

ビルバット中将の本か発表され数千年後、新統合軍の末裔の一つG.O.A軍が惑星ムバンダガで細菌兵器を使い大量殺戮作戦を実施。
同様の末裔軍八惑星連合も非人道的兵器の使用を行っている・・・・・

悲劇は繰り返される事になる・・・・・・・・・・・・・

この世で本当に恐ろしいのは人間なのかもしれない・・・・・・・
その結果がどうなるのかは知っている者はこの世にいないだろう。

ただ歴史で言える事は輝かしい歴史あれば黒い歴史ありと・・・・
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